【相武紗季さん】長男の学校から立て続けに呼び出しが…「子育てのなかで一番凹みました」
子どもに何か問題が起きたとき。悩みながら子育てに奮闘するママたちは、つい自分の責任を問いがち。正解はない、でも子どもへの愛情は確か。相武紗季さんが大切にするのは「わかろうとする」気持ち。
学校から立て続けに呼び出し。
自分を責めずにはいられませんでした
今だけの無限の可能性!中学校受験に向けて始動
シンガポールと日本の2拠点生活も、そろそろ7年目。やんちゃでマイペースな息子は9歳、自己主張しっかりの娘は6歳になりました。子どもたちの長期休暇や私の仕事が忙しくなるときに帰国、日本の小学校と保育園のお世話にもなっています。シンガポールに比べて家庭環境や子育て、教育などにまつわる標準やルールが明確な日本。その環境にあらためて身を置くと子どもの個性や成長が際立ち「できる・できない」に気付かされハッとさせられることも。今は中学校受験に向けて動き始めたところで、最終的には子どもたちが決めることであっても、情報を収集して可能性を提示するのはまだ親の役目。コンサルに入ってもらいながら、いろんな可能性を探っているところです。シンガポール、日本、それ以外の海外の学校に行くか、寮に入るのか入らないのか。選択肢が多すぎて決めるのは大変そうですが、言い換えれば無限の可能性があるということ。学びや経験が何より大切な子ども時代において、自分が何を吸収したいか選ぶ自由があるのは、大人からするとちょっと羨ましいなと思います。
日本にいるときは基本、ワンオペ育児。毎日バタバタです。今朝も「みんな一緒に家を出るから協力してね!」と子どもたちに声がけ。娘が自分の支度を急いだり、私を手伝ってくれるなかで、息子はなぜかパジャマ姿のままで小学校が終わったあとに行くプールの習い事の準備をしていて、「違うでしょ!」みたいな(笑)。時間が決まっているので急かさざるを得ないのですが、頭ごなしに注意する前にひと呼吸。今習い事の準備もやってしまえば楽という彼なりの考えがあるのかもしれないと、最近の私は“まずは理解が先”を心がけています。ひと呼吸置けるようになったのは、きちんと伝えたい、教えたいことのためには、子どもの思考をわかったうえで言葉を選ぶ必要があると思ったからです。
息子が学校でトラブル。「電話に出るのがこわかった」
実は今年のはじめ、息子の件で立て続けに学校に呼び出され、子育てのなかで一番凹みました。2カ月間毎週のように先生からメールや電話が入り、スマホを見るのがこわくなったぐらい。これまでにも息子が学校に呼び出されることはありましたが、こんなに続いたのははじめて。原因は授業中の態度や友だちとのトラブルだったり。問題の詳細は伏せながらも、いろんな人に相談。「ひとつひとつは些細な出来事、重なってしまっただけ」と、先輩ママたちの慰めの言葉や様々な視点のアドバイスに救われながらも、自分を責めずにはいられませんでした。心の重荷を手放すことができたのは「自分を責めても仕方ない。そういうときこそ美味しいもの食べて、好きなことして楽しみなさい」という母からの言葉です。
子どもたちは自分とは違う個人。
思考や行動を尊重する大切さをあらためて
親であっても子どもの本心は見えにくいもの
子どもたちは家族以外との関わりを持ちながら、自分自身で少しずつ社会的な立場を築いていくわけですが、その基盤のために大事なのが親の教育。この間みたいに子どもが問題を起こしたとき、つい自分の基準で叱りたくなってしまうのですが「どうしてダメなのか」、それを真に理解してもらうためにはまず自分とは違う個人であることを認めないといけないと再確認。「○○だからやってしまったの?」と子どもの返答を待てずにこちらが理由を探してしまうと、素直な子どもは「そうだったかも」とその言葉に誘導されて、本心が迷子になってしまったりすることもわかりました。私からすると男の子の行動は謎ばかりですが、夫は息子の行動が理解できるところがあるみたいで、私と娘が共感ポイントが多いように、性別の違いもあるのかもしれませんよね。それでもわかる努力はしたいと性別、子どもの成長段階における脳科学の本を読んでみたりしました。もちろんそれですべてがわかるわけではありませんが、知見が増えると安心できることもあって、前向きになれたりする。これからもわかろうとする気持ちは大事にしたいです。
ベストマザー賞受賞に子どもたちが「?」
今年、そんな私が「ベストマザー賞」を受賞させていただきました。その一報をいただいたとき、まず子どもたちに「私でいいのかな?」と相談。息子はベストマザーと私がどうしても重ならない様子で「こんなに怒るママでも本当にいいのか、確認してもらったほうがいいんじゃない」と。「でも、トロフィーがもらえるんだって!」と伝えたら「いいじゃん!」と納得してくれましたが、冗談ではなく本気で「噓になったら困る」と心配してくれていたんだと思います(笑)。友だちのママで怒っているのを見たことがないくらい穏やかな方がいて、子どもたちにとってベストマザーに相応しいのはきっとそういう人。私はというと、すぐに怒って、テンパって。母親として自信をなくすことも多い毎日で、私自身も当然「どうして?」と驚いたくらい。それでも子どもたちに愛情を持って、一生懸命に子育てしてきたことは本当。胸を張って言えます。なので、自分へのご褒美として、ありがたくいただくことにしました。「私が受賞できたぐらいなので、世の中のママ全員がベストマザーですよ」って。
Profile
相武紗季さん
1985年生まれ、兵庫県出身。2003年『WATER BOYS』で俳優デビュー。2004年出演の「ミスタードーナツ」のCMが大きな話題に。以降、NHK朝ドラ『おむすび』をはじめ多くのドラマや映画、舞台などで活躍中。シンガポールとの二拠点生活を送る2児のママ。
ブラウス¥99,000パンツ¥71,500(ともにストラスブルゴ/ストラスブルゴ カスタマーセンター)ネックレス[オニキス]¥40,000[チェーン]¥143,000リング[右手ゴールド]¥2,200,000[右手シルバー]¥330,000[左手]各¥35,000(すべてLORO/LORO AOYAMA)ピアス¥484,000(1117/1117 AOYAMA)
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撮影/HAL KUZUYA スタイリング/安西こずえ ヘア・メイク/廣瀬浩介〈UM〉 取材・文/櫻井裕美 編集/水澤 薫
*VERY NaVY10月号『子育て第2シーズンどうですか?』より。詳しくは2026年9/7(月)発売VERY NaVY 10月号に掲載しています。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。