「ネックレスが起点」ピアニスト武村八重子さんの“閃き”を誘うジュエリー選び
素敵な人ほど、ジュエリー使いにも一本筋が通っている─。こだわりと、圧倒的なセンスが光る人たちの、愛用ジュエリーとそのストーリーをクローズアップしています。今回は、ピアニスト武村八重子さんの愛用ジュエリーをご紹介。お仕事柄、プロフェッショナルに指先は軽めに、ネックレスやブレスレットに重きを置く、ジュエリー選びに注目です。
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ジュエリーは「自分を映す鏡」。
閃きをもたらすかどうか
が選びの基準
─ 武村八重子さん
ロングネックレス起点
ピアニストという職業柄、ピアノに向き合うときは耳元以外のジュエリーを外すので、着脱しやすいロングネックレスが自ずと私の起点に。私が一番ジュエリーで影響を受けているのは、茶道家でもある母なのですが、「ジュエリーは茶道の世界同様、静と動を意識して身に着けることで自分の内面を輝かせるもの」と常々話していて。ピアノはどちらかというと「動」のイメージで私自身もエネルギーが強いタイプなので、「陰陽」でいう「陰」を表す月や星モチーフのジュエリーを身に着けることでバランスを取るようにしています。その点、このブルガリのロングネックレスは、オニキスとダイヤモンドの組み合わせが何ともシックでミステリアス。一目ぼれでした。
作曲やプロデュース業などクリエイティブな業務に携わっていることもあり、「このジュエリーが閃きをもたらすか」も選びの基準。どんなに人気が高くても第一印象でピンとこないジュエリーは選びません。私にとってジュエリーは「自分を映す鏡」。例えば、20代の私には今日の撮影で着用したジュエリーは似合わないと思うんです。私の中で年齢を重ねながら得てきた音楽の経験や知識は一番の財産。誰にも奪われないその財産に対する自信が、今手元にあるジュエリーに巡り合わせてくれた、と考えています。これからも自分が選び抜いたジュエリーに負けることなく、自信を持って身に着けられる自分でいたいです。
BVLGARI
BVLGARI
3年前に出合って即決したブルガリの「インタルシオ」のロングネックレス。全体をホワイトゴールドでまとめて統一感を。ジュエリー選びでは、あまり人が着けていない印象的なデザインを選ぶことも意識。ピアニストという職業柄、個性が際立つものを身に着けたいし、それを上手く取り入れたいと思っています。
時計/カルティエ「イプノーズ」、リング/カルティエ「トリニティ」、ブレスレット/ブルガリ「ディーヴァ ドリーム」
Q&Aでジュエリー上手の
頭の中をのぞき見!
#OOTD
blouse & one-piece: |
LUDLOW |
Q1. 一番思い入れのあるジュエリーは?
ジュエリーの中でも仕事柄、滅多に着けられないリングには思い入れが強いです。ティファニー ブルーブックコレクションから選んだイエローダイヤのリングは手掛けてきたプロジェクトの10周年を記念して自分へのご褒美に。
Q2. いつもと起点が違う日のジュエリーセットは?
オフの日のTシャツコーデは、イエローゴールドが起点。ヴァン クリーフ&アーペル「ヴィンテージ アルハンブラ」のネックレスはブルーアゲートに惹かれました。Bijou de Mのひらがなピアスは、珍しいデザインに一目惚れ。同じくBijou de Mのパールバングルは、他のジュエリーとMIXしやすい万能さもお気に入り。
Q3. 最近購入して気に入っているジュエリーは?
TASAKIの「アブストラクト スター」のダイヤモンドリング。星は好きなモチーフのひとつでもあるので、お守りのような感覚で身に着けています。
Q4. 次に狙っているジュエリーは?
シトリンやアメジストなどカラーストーンが贅沢にあしらわれたブルガリの「アレグラ」ウォッチ。オーダー済みで到着を楽しみに待っています。
Q5. ジュエリー以外に偏愛しているものは?
時計とバッグです。仕事の場面ではジュエリーよりも時計の方が取り入れやすいのでコレクションしています。バッグは存在感のあるカラーバッグが好き。ジュエリーや靴とバッグの色合いをリンクさせたスタイリングも心掛けています。
Profile
武村八重子さん
ピアニスト・作曲家。2005年第21回ショパン国際フェスティバルにおいて世界6人
撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉ヘア・メーク/森 ユキオ〈ROI〉取材・文/坂本結香 編集/羽城麻子
VERY NaVY6月号『[大特集]効かせていくのが楽しいお年頃です♥日本の夏、大人ジュエリーの夏!Part3 起点でわかる、ジュエリー上手の「現在地」』より。詳しくは2022年5/7発売VERY NaVY6月号に掲載しています。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。