“アルマーニ/リストランテ”のフードロス食材を使った美しすぎるコース

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2021.04.10 UP

いつもよりオシャレして、素敵な空間でとびきり美味しい料理をいただく至福の時間・・・。このひと時が、少しでも何かに役立っていたり、自分の意識変化のきっかけになったら、より有意義なことになるはずです。

そんな理想を体験できるのが、銀座にある“アルマーニ/リストランテ”。2021年3月末からスタートしたフードロス食材を取り入れたスペシャルコースは、ラグジュアリーと社会問題を美しく共存させた意識の高い取り組みです。

形が不揃い、見た目が悪いと破棄される食材がリュクスな一皿に

環境問題に対して高い意識を持つデザイナーのひとりとして知られるジョルジオ・アルマーニ氏。「私は、環境問題は、誰にとっても深く関わるものだと考えています。次の世代の未来は私たちの選択にかかっているという事実から目をそむけることはできません。持続可能性の問題には具体的な手法で取り組むべきであると考えています」というメッセージを、たびたび発信しています。

そんなサスティナビリティなアクションのひとつが、“アルマーニ/リストランテ”でフードロス食材を洗練したクリエイションでお届けする、“LOSS FOOD MENU”です。手掛けるのは、エグゼクティブシェフのカルミネ・アマランテ氏。FOOD LOSS BANKと協力し、不揃い・規格外となった野菜や、新型コロナウィルスの影響により出荷先を失った食材など、廃棄される予定だった食材を全メニューに取り入れコースを構成。見た目が悪くなり市場で販売できない柑橘類やアスパラガス、飲食の時短営業で行き場のなくなったトマトや鮮魚、そして生産過程で破棄されてしまうカカオなどが、彼の魔法にかかりを美しく生命力溢れる一皿一皿に仕上げられています。

実は、日本では、飲食可能状態で破棄される「食品ロス」は年間で612万トンにのぼります。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の約1.6倍に相当しているそう。

食事をともにする友人や家族と「美味しい！」をシェアしながら、会話ではそんな社会問題についても触れられるよいきっかけなることでしょう。