VERY NAVY

どんな時も、ジュエリーを身につけるだけで不思議と気持ちがグッと上向く。その効力をより強く感じられるのが、ジュエリーでエネルギッシュな色を纏う、という選択。スマートにかっこよく映える大人なりの〝赤の使い方〟を、ジュエリースタイリスト・伊藤美佐季さんに聞きました。

【 レポシ 】
ベルベル

❝ ネイルとの合わせワザで
〝ストイックに装う〟赤─ ❞

◉ジュエリースタイリスト・伊藤美佐季さん

　私自身、赤はエネルギーに満ち溢れ、元気をもらえるので、大好きな色。無意識に惹かれる色だけに、「レポシ」でラッカーのリングを見つけたときは高揚しました。これまでルビーやガーネットなどの石を除いて〝赤のジュエリー〟に出合えたことはほとんどなかったから。特に、この朱赤がいい。ボルドーだとシックに転ぶけれど、オレンジ味を帯びることで手元が生き生きとしてきます。生命力を感じさせる色みが大人の肌にすごくマッチすると思ったのです。さらにダイヤモンドの光がアクセントとなり、よりいっそうポジティブなムードに。

　このリングを見て真っ先に思いついたのが、ネイルとの掛け合わせです。多連に見えるグラフィカルなリングを、あたかも〝ネイルアートの一部〟かのように添えるイメージ。人差し指と中指は関節部分につけて、ランダムに動きをつけると、アートみたいな遊びが生まれます。直線的なラインとラッカー素材ならではのパキッとした発色で、赤特有のセクシーさがクールに昇華されるのも、このリングのよさですね。

　赤を纏うことは意外と勇気がいることかもしれません。だからこそ、こんなモードな赤を指先に宿してみてはいかがでしょうか。普段はダークトーンの服ばかりの人が急にこの赤い手元で現れたら、ハッとするほど素敵だと思うのです。

＊文中のPG＝ピンクゴールドを意味します

スタイリング／スタイリング／伊藤美佐季　撮影／土屋文護〈TRON〉ヘア／hirokazu endo〈OTA OFFICE〉メーク／TOMOHIRO MURAMATSU〈sekikawa office〉ネイル／中野志乃〈ロングルアージュ〉モデル／滝沢眞規子　取材・文／榎本洋子〈TENT〉編集／渋沢祥子

VERY NaVY5月号『伊藤美佐季さんの〝止まらない感性〟今の私は、NOルール』より。詳しくは2022年4/7発売VERY NaVY5月号に掲載しています。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。