VERY NAVY

ロンドン在住のフリーアナウンサー秋元玲奈さんのリアルファッション通信、今回はロンドンの街並みにもよく似合う赤の効かせ方をお届けします。赤の中でもお気に入りはパキっとした発色の『ブライトレッド』。コンサバベースのファッションにピリッとエッジを効かせる天才カラーなんだそうです！

秋元玲奈さんの
『ブライトレッド』の取り入れ方

ロックT、CHANEL、
そして街並みまでも！
異なる個性で赤を引き立てる

ロンドンは街中にレンガの建物やバス、今ではオブジェ的な存在になった電話ボックスなどの象徴的な“赤”があるので、赤を入れた日は街とスタイルがマッチ。ロンドンの女性は年齢を重ねるごとに、鮮やかな色を取り入れるのが上手な印象的です。東京で履く真っ赤なパンプスは私にはちょっとした緊張感をもたらしますが、他人同士でもファッションを褒め合うロンドンでは「今日のヒール素敵でしょ」くらいのテンションです(笑)。

合わせるトップスが白だとより赤パンプスに視線がいくので、カジュアルなロックTで中和。赤は合わせるものでカジュアルにもクラシカルにも変化するので、バッグは伝統あるCHANELのバッグを合わせて、両方のムードを楽しみます。

BRAND：
シューズ #KHAITE
Tシャツ #ANINE BING
パンツ #Alexander McQueen
バッグ #CHANEL

海辺の赤は
リネンと合わせて
脱・緊張感

とある週末、海辺の街ブライトンにて。海と空の青にサンド色の石畳、そして海風に吹かれる心地良さ…ロンドンの中心から１時間ほどでガラっと景色が変わる海辺の街の風景を思い浮かべながら選んだコーディネートです。青い空や海をバックに映える赤がここでも効かせ役。合わせを自然と力の抜ける麻素材のパンツにしました。

イギリスではTPOに合わせるファッションは教養のひとつ。ごく自然に風景と心情をマッチさせるのですが、それは自己満足ではなく周りも心地良くすることも大事です。赤は自分はもちろん周囲も元気にしてくれる色、それがずっと好きな色である理由のひとつかもしれません。コンサバにまとまりすぎない様に、シルバーの小物でひとクセのポイントも忘れずに。

BRAND：
トップス #Massimo Dutti
パンツ #Jil sander
バッグ #Dries Van noten
シューズ #Hermès

【おまけの赤】
メッシュシューズと
赤ネイルの相性が好き！
自分へのサプリのような赤

何か足りないなと感じる日は、赤リップやネイルで足すことも。この夏に大活躍、Alaiaのメッシュシューズからの覗く“赤ネイル”はお気に入りの組み合わせです。赤を主役に身につけた日は人から「素敵なファッションね」と声を掛けられることも多いのですが、これはちょっとした自分へのサプリメント的な存在でもあります。

見るだけでパッと明るくなる“赤”はやっぱり大好きな色。雨の日に他人のブライトカラーからパワーをもらうこともあるし、ロンドンで、色の持つ力を日々感じています！

BRAND：
シューズ #Alaia

取材・文／井田理恵　編集／磯野文子
※文中のシャネル、エルメスのアイテムは私物です。ブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。