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進路相談

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2023.10.17 UP

【中学受験相談】
自立目線の女子校と学歴の関係が気になります

VERY NAVYの人気連載・おおたとしまささんの『悩めるママのための、受験進路相談室』が『中学受験生を見守る最強メンタル!』というタイトルで書籍化! 過熱する中学受験や受験をとりまく現状に悩むママたちに向けて、「どんなにしんどいときでも子どもを動揺させない心の柔軟性を見つける」36の心のエクササイズを提唱しています。今回は、そんな書籍に掲載されたお悩みの一部を公開します。

【今月の質問】

自立目線の女子校と学歴の関係が気になります

[受験進路相談室]

<Kさんの場合>

【家族構成】
夫、長男(中学1年)、長女(小5)

【今回相談する子どもの状況】
娘 小3から早稲田アカデミーに。現在は野球とピアノの習い事も

【相談内容】
娘は兄の影響で、野球を頑張っています。区のチームにも所属しています。男子の中に女子一人でも、野球が好きだから平気らしいのですが、塾との両立に苦戦しております。また、息子は今年2月に本人も希望する中学に合格し、楽しく通学しています。しかし、入学を決めた後、お友達から、「お前の行く学校は滑り止めでも受けないわ」「偏差値いくつ?」と言われたり、夫は、大人同士の会話で「大学考えたら微妙ですね」と言われたそうです。余計なお世話ですよね。でも、夫も「学歴社会はなくならない」と子どもたちに教えています。

私は、おおたさんの本を読んでいて、その子に合っている学校を見つけることが大切だと信じていますし、中高の6年間を安心して過ごせる場所があることは幸せなことだと思うので、娘にも受験はさせたい。でも、一方で、学歴はやっぱり高いほうがいいのだろうか?どこまで頑張らせるべきか?については悩んでいます。

大事なのは娘さんがイキイキしているかどうかですよね。

K(相談者):上の子は、中学受験が終わって友人から「俺の友達、その中学に受かったけど偏差値低いから行かないらしいよ、公立中にしたって」と言われたようです。夫も会社で同様のことを言われたと。夫自身も「やっぱり学歴は必要」ってはっきり言います。そう言われると、私がもっと頑張って、偏差値が1つでも高い学校に入れたほうが良かったのかなって、不安になります。下の子はどうしようって。

オ(おおたさん):僕も学歴社会はなくならないと思います。「学歴で生きている人たちの世界」はなくならない。「そういう世界」しか知らない人たちが無理して学歴と関係ない社会で生きていく必要はないですけど、それだけが社会だと思うのは間違い。そうじゃない世界も必ずあるんです。要は家猫みたいなことですよね。外の世界には怖くて行けない。野良猫の生き方を知らない。

K:自分の子どもにそうなってほしくないと思ったら、学歴社会じゃないところで生きていくことも教えたいですよね。

オ:ここだけが世界だって思わせなければいいんです。「学歴がないと生きていけないよ」と脅して追い込んじゃえば、文字通りの死に物狂いなわけですからパフォーマンスは上がるかもしれないけど、それが幸せかどうかはわかりません。そもそも「勉強やりなさい」ってお尻を叩けば偏差値は上がるのかって問題もありますけど。

K:なかなか頑固な息子で、去年もコロナ禍で向き合うことがたくさんあって、私が折れちゃったというか。この子の意思は変えられないと思って。意思を尊重しながら、我慢もしながらやってたんですけど、娘はそこまでの意思がなくて、あれもやりたいこれもやりたいっていう感じで、そんなの全部はできるわけないじゃないっていう状況で。

オ:一旦は息子さんと向き合って、子どもと尊重する中学受験ができたわけじゃないですか。一方で、息子さんの時に持っていた信念が揺らいでいるのだとしたら、揺るがしているのは何なんでしょうか?

K:女の子だからどうしようとかっていう考えも入ってきちゃうところもあって。娘は男の子の中で野球をやっているので、なかなか根性もあるんですけど、今、早稲アカに通っていて、両立はちょっと無理かなって。息子の時は野球も受験も頑張りなさいって言ってたんですけど、娘にはそこまで思えなくて。それで、私自身女性の生き方に偏見があるんじゃないかって悩んでしまったり。自分がそういうふうに思ってしまう部分があるので、そうじゃない学校に入れたいとも思ったり。

オ:たしかにお母さんの中のジェンダー意識の影響もあるかもしれません。でも大事なのは娘さんがイキイキしているかどうかですよね。テストで点数を取るのが得意で、学歴で生きていくんだっていうのは一つの生き方だけど、それがその子に合っているかどうかですよね。

K:うちの子に関してはそっちじゃないしなって。

オ:男の子に交じって物怖じせずに野球を楽しめるなんて、すごく個性的に育っているじゃないですか。それをいかに潰さないかですよね。

K:そうなんですけど、夫と意見が合わなくて。私はそこまで頑張ってるんだったら野球頑張ればって思うけど、夫は「テストの点数が悪かったら野球行かせないぞ」って言うんです。長いスパンで考えたら、私立に入るほうがいいから言ってるんでしょうけど、私は今やっていることを大切にしたいと思っていて。そこがなかなか……。

子どもが目を輝かした瞬間を見逃さないこと。で、「今、いい目してたね」って言うだけ。

オ:お母さん自身がお父さんとの関係の中で板挟みになってるのかな。

K:気持ちは板挟みなんですけど、態度は子どもに寄り添ってますね。でも、それがいいのかどうかっていうのはわからないから。

オ:そんなこと言わないでしょうけど、「お前が責任取れるのか」って言われたら、ねぇ。

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Profile

おおたとしまさ

教育ジャーナリスト。1973年東京都生まれ。東京外国語大学中退、上智大学英語学科卒。リクルートから独立後、育児・教育分野で活躍。執筆・講演活動を行う。
著書は『中学受験生に伝えたい 勉強よりも大切な100の言葉』(小学館)など60冊以上。
http://toshimasaota.jp/

イラスト/Jody Asano コーディネート/宇野安紀子 編集/羽城麻子

 

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