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Interview

インタビュー

2023.09.28 UP

【50歳からの“大人探し”】大草直子さんと大学の同級生“エイミーさん”の結論とは?

女性としての第2章の始まりともいえる、50歳。NaVY世代の新・エイジングを考える新連載がスタート。もちろんナビゲーターは企画の発案者、エイミーさん。大学の同級生、大草直子さんと50歳の本音を語らいます。

Amyさんと考える
1970年代以降生まれの新・Beautiful Aging

50代のロールモデルがいない!?

vol.01
50歳・同級生コンビ
「真の大人探し」の結論

エイミー(以下、A) 初回ゲストが大活躍の同級生とは、頼もしい!

大草(以下、O) エイミー、すごく元気になった! ちょっと前は更年期で辛そうだったのに、見事に復活。

A 今でもたまに怪しい日があるけど、おかげ様でだいぶ良くなった。夫には〝クリフハンガー人生〟と言われていて、結婚も更年期も「もうダメかな」と周りが諦めそうになると、ギリギリで狭い隙間に指を引っ掛けてグイーンと登ってくると(笑)。

O 指の筋力の強さ! でも、その筋力はエイミーの努力だから。ただ良くなるのを待つだけじゃなく積極的に動いていたでしょう。

A ピラティス、ダンス、サプリメント……。何をしたか覚えてないぐらい色々試したかも。変わりたい、良くなりたい気持ちは強かった。

O 体調に不具合が起きると、自然と意識が自分に向く。そう考えると更年期って、いいタイミングなのかも。私も人生のハンドルが自分に戻ってきた感がある。

A 確かに。無邪気だった20代、仕事や結婚などの成果に追い詰められた30代、仕事と家庭の両立で忙しかった40代……。大変さからちょっと抜けたタイミングで突入した更年期は1回立ち止まり、これから先どう進んでいくかを改めて考えるきっかけになる。でも、直ちゃんは本当にすごいと思う。20代からずっと、いろんな波を乗り越えつつの最前線で活躍し続けているわけだから。

O 体力だけは自信がある。でも、最近はお昼寝もしてます(笑)。私はやっぱり仕事が好きだし、楽しい。楽しいことはやり続けたいから。

仕事って筋肉
セーブはしても、手放さないで

A 仕事=居場所だったりするのかもね。家庭を充実させることが一番の居場所になる、生まれながらに家庭的な人もいるけれど、働くことで居場所を見出せる人もいる。働くって筋トレと同じで、1回休むと復活するのが大変。仕事と家庭の両立に悩むぐらいの仕事を手にしているのなら、セーブはしても手放さないほうがいい気がする。働き方も多様な時代、一度仕事を手放したとしても40、50代で自分らしいキャリアを再構築するのもあり。

仕事と家庭に追われる40代を経て
50代でもう一度、
自分にハンドル
戻ってくる!

O そうだね。仕事をやり続けてきたからこその悩みもあるんだけど。子育てや家庭、何をやっても完璧なんて無理で色々あるのは仕方ないと思いつつ、忙しすぎたがゆえの反省も多々。ちょっと前までは反省とか後悔も使わないようにしていた言葉だけど、今は素直に使うようにしてる。

A 反省して悩んで修正しながら、自分の居場所を探し続けるのが人生。経済的成功や社会的地位の序列でなく、自分が居心地のいい場所を見つけられた人が本当の成功者だと思う。この間もご飯しながらそんな話をした記憶。

O した(笑)。細かな修正と移動を繰り返して居場所を見つける。現在進行形で、この先も続く。だから人生は旅に例えられるのかって。

悩んだら無理に白黒つけなくていい
50代はふわふわグレー主義!

A 悩んで動けないときがあってもよくて、そういうときは今の場所をキープしながら他の可能性を探る。そんな器用さが身についてきたのも50代。白黒ハッキリさせずに〝ふわふわグレー〟もよし、みたいな。

O まさに、この間ブログで〝美しきグレーもあり〟と書いたところ。これまでは決めないことが辛かったり、決めないとすべてが回らないと思い込んでいたところがあったけど、そうじゃない。家庭も仕事も人間関係も、形はそれぞれ。無理して決めない、曖昧にする美しさってあるなと、ふと考えることがあって。

A ズバッと物言う気持ち良さが目立った時期もあったけど、今の私たちはふわふわグレーが心地いいのかも。

O いろんなことに寛容になるね。2人合わせて100歳だから(笑)。確実に人生の後半戦。

A 人生の終わりがわかると、誰もが〝生まれた意味や意義〟を考える気がする。どれだけ自分に投資して子どもにお金を残しても、社会が良くならないと意味がない。自分に意識が向くと、不思議と視野が広がるもの。

悩んで修正しながら
人生は居場所を探す
のようなもの

O 自分でハンドルを握ると、サイドミラーやバックミラーを自然と確認するようになるから。「あ、後ろに困っている人がいる」と、社会貢献へも意識が向くのかも知れない。

A 大人として何ができるか。これからは巻いて実践していきたい。

O ミッションやタスクがあると、やる気も出るし、充実感も増す。

A いよいよ「50代は楽しい」と言えるようになるのかも。

O 楽しも! 時間がないんだから(笑)。

Profile

淵絵美さん Emi Tatsubuchi

ファッション ディレクター。モード誌のエディターとして出版社勤務を経てフリーランスに。現在は「エル・ジャポン」のコントリビューティング ファッション マーケティング ディレクターを始め、ブランドディレクションのコンサル業でも活躍。13歳、10歳の姉妹のママ。 instagram@amy_tatsubuchi

草直子さん Naoko Okusa

ファッション スタイリスト。ファッション誌のエディターとして出版社勤務を経て独立。ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなしつつ、イベント出演や執筆業も手がける。WEBメディア「AMARC」を主宰。「AMARC magazine」の編集長兼発行人。 instagram@naokookusa

気になる50歳の本音がたくさん!
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撮影/山田 陽 ヘア・メーク/あきやまひとみ 取材・文/櫻井裕美 編集/磯野文子

VERY NaVY10月号『[新連載]1970年代以降生まれの新・Beautiful Aging 50代のロールモデルがいない!? vol.01』より。詳しくは2023年9/7発売VERY NaVY10月号に掲載しています。*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

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