VERY NAVY

これから夏模様が続く日々……。ときに、会食のシチュエーションも気分をかえて都会でも緑が感じられるお店を選べばリフレッシュして会話も弾みそう！大人の会食スポット選びにも定評のある2人の美食家たちが選んだお店をご紹介します。

齊藤素子 VS. 杉山絵美 「食」は縁を繫ぐもの

杉山絵美’s SELECTION

庭園レストラン コモド
TEIEN Restaurant comodo

東京・白金の「東京都庭園美術館」は、いつ訪れても心豊かになる東京のオアシスです。大正時代はこの辺り一帯は「白金御料地」として照葉樹林が自生する緑豊かな場所だったそう。その一面に、昭和初期に朝香宮家の自邸としてアール・デコ様式の洋館が建てられ、そのままの景色を大切に守りながら年を重ねるごとに素敵に進化しています。　敷地内にある「庭園レストラン コモド」は2022年秋にリニューアルオープン。店内に入れば、絵画のようにガーデンの景色が目に飛び込みます。木漏れ日が美しいランチタイム、そしてディナータイムは木々がライトアップされてドラマティック。料理は庭園の四季の変化に合わせ、旬の食材を取り入れたセンス溢れるイタリアン。塩野店長のスマートなホスピタリティも心地よく、老若男女みんなに喜ばれるでしょう。心が解放される空間で、自然とよいコミュニケーションが取れるはずです。

齊藤素子’s SELECTION

ザ・カフェ by アマン
The Café by Aman

東京・大手町の高層ビル街に森があるのをご存じでしょうか。208種の植物と昆虫や鳥が共生する“大手町の森”。その中に佇むのが「ザ・カフェ by アマン」です。フレンチベースの軽やかな料理は窓の外に広がる景色と共に季節で内容が変わります。泡状にしたニンニク、旬の食材で丁寧に作られたブイヨンベースのナージュソースなど、食材の旨みや香りを正統な料理法でさりげなく忍ばせた料理は、景色との一体感を感じる色遣いも魅力。口に運ぶと豊かな味わいが広がり、季節がふっと香ります。「自然に囲まれていると時間がゆっくり流れるように感じます。森の木々が青々とする夏の景色はとても美しいですよ」（荒井拓哉・副総料理長）　料理のクオリティ、上質でスタイリッシュな空間、利便性の良さは周知の通り。そこに森の景色が加わる魅力満載のカフェ。ちょっとおしゃれをして都会の森へに出かけてみませんか。

撮影／MURAKEN（アマン東京分）、よねくらりょう（comodo分）　取材・文／齊藤素子　デザイン／On-Point Design　編集・文（杉山さん分）／渋沢祥子
＊VERY NAVY 6月号「齊藤素子 VS. 杉山絵美 「食」は縁を繫ぐもの “会食上手”は福を呼ぶ！」より抜粋。詳しくは2025年5/7（水）発売VERY NaVY 6月号に掲載しています。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。