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「もしも娘が理系に進みたいと言い出したら?」戸惑う親たちへ教育現場のリアルボイス

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「好きなことをやってほしい」という気持ちはあるけれど、できるだけ苦労はしてほしくない。そんな親心で、女性の少ない理系に進むことに抵抗がある人が多くいるよう。まだまだ日本では少ないという理系女子の事情、実際はどうなのかを教育現場の方たちに聞いてみました。

私たち、娘の理系進学が不安です!

実際に中高生の娘を持つ読者も進路選択で理系と言われると色々な理由で心配になってしまう人が多いようです。

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☑︎就職に不利になるのでは?

「数学が得意でも経済学部などで活かせるし、理系は大学院まで進むのが当たり前だけど、もし6年後就職が難しかったら。できれば苦労の少ない道を選んでほしい」(高1女子の母)

 

☑︎周りに理系の人が不在でサポートできるか心配

「中学受験までは二人三脚で頑張りましたが、文系の私にはこれ以上のサポートは難しい。大学進学も複雑そうで、応援できないのではと今から不安です」(中3女子の母)

 

☑︎ロールモデル不在で男社会社会に出てから苦労しそう

「私自身は製造業の事務職ですが、現場で女性はごくわずか。娘はものづくりに興味がありますが、就職後は男社会で苦労しそうで、進ませていいのか心配です」(中1女子の母)

日本の理系女子まだまだ少ない現実

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女子の理学系、工学系の進学割合は増えているものの依然として3割以下
大学生における女子学生の割合をみると、理系の中で割合が高いのは薬学や看護系。一方、理学は27.9%、工学は16.1%と依然として少数派。親が理工系を「特別な道」と感じる背景には、こうした数字が影響している可能性も。

研究者に占める女性割合はOECD諸国の中で最低レベル

男女共同参画白書(令和4年版)によると、日本の研究者に占める女性の割合は17.5%で、OECD加盟国の中でも際立って低い水準。最も高いのはラトビアで50.6%。欧米諸国の多くも3040%台が主流。日本との開きは大きく、進路の先にある社会構造にも課題が残っています。

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