内田恭子さん「一瞬で決まった」運命のRENE CAOVILLAのローファー
知性のある上品なファッションと聡明なキャラクターで人気の内田恭子さん。VERY NaVYで、彼女が愛する「モノ、コト、場所」を通じてその〝審美眼と価値観〟を知るエッセイ連載。今回はRENE CAOVILLAのローファーのお話です。
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RENE CAOVILLAの
ローファー
にわかにローファーに注目が集まる最近。しばらくオックスフォードのレースアップ派だった私もやっぱりローファーが気になり出したわけで。色々と見始めて、迷って、また見て、考えて。今の私にはどんなローファーが必要なんだろうって。でも結局私が惹かれるローファーの魅力って、やはり美しいフォルムだったり、カジュアルすぎない、適度なきちんと感だったり。そこで目に飛び込んできたのが、ザ・ローファーの美しい、堅苦しくない程度にかっちりとしたフォルム。ツヤツヤになりすぎない上品なレザーの艶。そして「私はちょっと違うのよ」と言わんばかりのブラックライムストーンが女性らしい曲線美を描くRENÉ CAOVILLAのローファー。はい、一瞬でこれに決まりました。
考えたらローファーってみなさん学生の頃、制服と共に履いていた、馴染みのあるものですよね。私もアメリカで制服ではなかったけれど、中学生くらいの時に突如ローファーブームが友人たちの間で沸き起こり、その時がmy loafer debutでした。ダークブラウンレザーのペニーローファーで、それを履くとちょっぴりお姉さんになった気がしたのをいまだに覚えています。それからすっかりローファーとは縁が遠くなってしまい、再び愛用するようになったのは、局アナウンサー時代の取材時。当時はスポーツの現場に行くことがほとんどで、グラウンドに入る時にヒールやスカートは御法度(一度、うっかりヒールで行ってしまい、グラウンドに穴をあけないように、ずっとつま先立ちしてたことがありました(笑))。衿付きシャツにパンツというスタイルが定番となれば、やっぱり足元はローファー。多分、人生で一番ローファーを履いていた時期です。
その時の一番の相棒たちはローファーとはちょっと違うけれど、TOD’Sのドライビングシューズたち。柔らかいレザーが立ちっぱなしが多い足に優しく、またラインナップもカラフル。当時は4、5色は持っていたと思います。今でも覚えているのが、一番のお気に入りだった艶なしのゴールドのローファー。あらゆるシーズン、あらゆる洋服にも対応してくれて、大好きだったな。流石に履き潰してしまい、もう手元にないけれど、いまだにTOD’Sのショップの前を通ると、あのゴールドの子を横目で探してしまう私がいます。
そして今現在に話が戻ってくるわけで。ちょっとお姉さん気分になるわけでもなく、仕事用にばっちりというわけでもなく、今のローファーはきちんとした女性感を出してくれる、そんな存在です。人にはそれぞれローファー人生あり。そんな気がします。みなさんのfirst loaferはどんなだったか覚えていますか?
Profile
内田恭子さん
1976年生まれ。フジテレビのアナウンサーを経て、結婚を機にフリーランスに。現在は幅広いメディアで活躍する一方、上品かつ高感度なファッションも話題に。kikimindfulness主宰、マインドフルネストレーナー。
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モデル・文/内田恭子 撮影/谷田政史〈CaNN〉 ヘア・メーク/佐藤健行〈HAPP’S〉 スタイリングアドバイザー/三上津香沙〈DBLESS〉 コーディネート/松井美雪 編集/羽城麻子
VERY NaVY4月号『内田恭子さんのMy LEGEND vol.22 RENE CAOVILLAのローファー』より。詳しくは2024年3/7発売VERY NaVY4月号に掲載しています。*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
shoes_ RENÉ CAOVILLA dress_ PETER DO Earrings_ MIKIMOTO*すべて内田恭子さんの私物です。