【内田恭子さん】フジテレビ時代の同僚との再会と『一生ものスーツ』
知性のある上品なファッションと聡明なキャラクターで人気の内田恭子さん。VERY NaVYで、彼女が愛する「モノ、コト、場所」を通じてその〝審美眼と価値観〟を知るエッセイ連載。今回はTHE FOLD LONDONのスーツのお話です。
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内田恭子さんの
my LEGEND++vol. 21++
THE FOLD LONDONの
スーツ
先日の仕事で、久しぶりにフジテレビ時代の同期と再会することがありました。いや、やっぱり同期っていいものですね。私はフジテレビには7年しかいなかったのになんだろう、学生時代の友人に会っているような絶対的安心感がそこにはあるのです。入社当時にどこどこに一緒に行ったよねー、という懐かしい思い出話から、もうあれから25年近く経つかあ、と時間の残酷なまでの早さに慄き、そして極めつきは「俺たちもさ、そろそろ人生折り返し地点だもんなあ」と同期からの一言。お互い会った頃の若いままのイメージではあったけど……確かにそういうことも考えるお年頃になりました。
そういえば。最近大事なオケージョンや、これ、という一着を買う時の基準の一つに「一生着られるものかどうか」ということを考えるようになりました。長男の中学校の入学式の時に選んだスーツもそうでした。卒業式は着物を考えていたから、入学式はスーツで、と決めていたのだけれど、これがなかなかいいものが見つからない。上品なネイビーのもので、でもお受験のようなスーツは論外で、子供たちが巣立った後も、あのおばあちゃまのスーツかっこいいわね、なんて褒めてもらえるような一着。
そんな時にたまたまヒットしたのがTHE FOLDのネイビーのスーツ。まだ日本には入ってきていないビジネスウェアのブランドで、女性にconfident(自信)とput together(有能で素敵な着こなし)をインスパイアするというテーマだけあって、とにかく着るだけでかっこいいのです。美しいラインはもちろんのこと、さりげないディテールがこだわりと「普通ではない」一着として光っているのです。ここの洋服は全て、女性の美しさを理解して、それを引き出してくれる気がします。というわけで、私はネイビーのジャケットに一生ものとしてさらに幅を広げるために、ボトムスはワイドパンツとペンシルスカートの両方をチョイス。ネイビーって無難なイメージだからこそ、違いが分かりやすい。本当に自分に合ったものを一着は持っていたいですね。
さて、今後の課題としては…ジャケットとスカートがややタイトめなので、おばあちゃんまでのつもりが、数年でパツパツで入らない!という事態にならないようにせねば!
Profile
内田恭子さん
1976年生まれ。フジテレビのアナウンサーを経て、結婚を機にフリーランスに。現在は幅広いメディアで活躍する一方、上品かつ高感度なファッションも話題に。2児のママ。kikimindfulness主催、マインドフルネストレーナー。
モデル・文/内田恭子 撮影/菊地 史〈impress+〉 ヘア・メーク/佐藤健行〈HAPP’S〉 スタイリングアドバイザー/三上津香沙〈DBLESS〉 コーディネート/松井美雪 編集/羽城麻子
VERY NaVY12月号『内田恭子さんのMy LEGEND vol.21 THE FOLD LONDONのスーツ』より。詳しくは2023年11/7発売VERY NaVY12月号に掲載しています。*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
suit_ THE FOLD LONDON, ring & bangle_ RÄTHEL & WOLF, earrings_ PANCONESI, bag_ JACQUEMUS, shoes_ PIERRE HARDY※すべて内田恭子さんの私物です。