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留学体験記

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2020.11.09 UP

小学5年から12年間アメリカに留学したUさんの場合
[実例・我が家の留学体験記]

 留学させるタイミングは年齢が低ければ低いほど、親として躊躇してしまいがちですが、言葉や環境への適応も早いというのも事実。今回は、小5からアメリカへ旅立ったお子さんのお話をご紹介します。

Vol.8 小学5年で12年間留学【Uさんの場合】

Vol.8 小学5年で12年間留学【Uさんの場合】

次男は小学校からボーディングスクールに編入後、そのまま大学までアメリカに。兄は中学からアメリカに留学後、日本の私立大学に進学。

【留学したときの学年】
小学校5年生6月~
【留学した国】
アメリカ
【留学した学校】
Rectory School
【方法】
EDICMを通じて
【ステイ先】
寮生活
【費用】
年間約600万円(学費、手数料込み)

不安だらけの10歳での渡米。厳格だけど目の行き届いたボーディングスクールが息子を紳士にしてくれました。

行くまで

 3歳違いの息子達を小学校低学年から海外のサマーキャンプに参加させていました。当時、家庭の事情で、家族で長期の旅行ができないこともあり、夏休みの旅行代わりにと送り出したのも理由でした。特に次男は小1からスイスでサマーキャンプを1カ月経験。まだ幼かったせいか言葉がわからなくても抵抗がなかったようで、〝海外で遊ぶのって楽しい!〟と言っていたのを覚えています。
 
 長男の進路を考え始めた時、中学受験も検討したのですが、親子で魅力を感じる学校に巡り合えず、自分から「海外の方がいいのかも」と言い出したので、まずは長男が公立中学から海外の中学に留学することに。我が家の場合は、ホームステイではなくきちんと子どもを管理してくれるボーディングスクールを選択し、サマーキャンプでもお世話になっていたコンサルタント・EDICMを通して何校かの候補をアレンジいただいた上で、直接下見にも行き、コネチカット州の学校を選びました。すると続けて次男も「僕も早く行きたい!」と言い出し、州は同じですが兄とは違うボーディングスクールへ小5から留学。兄弟違う学校にしたのは、より目が行き届くような、規模が小さく留学生にも慣れている学校をと考えたためです。中学から入った長男の時はそれなりに厳しい試験があった一方、小学生だった次男の場合、受験で重要視されたのは、語学スキルより親もとから離れて自立できるか、コミュニケーション能力があるかでした。10歳での旅立ち、息子はすんなり順応した反面、私のほうが寂しさで落ち込んでしまって(笑)。ただ、コンサルタントから小まめに息子の様子を報告いただけたことで救われ、子どもを留学させる上で、こうしたケアはお金には代えられない大切なことだということも実感しました。

行ってから

 とくに私は何かとかまいたくなる性格なので、留学中はあえて子どもに頻繁に連絡することを避け、できるだけコンサルタントを通じてやりとりするよう心掛けました。ボーディングスクールは勉強だけでなく躾も厳しいところ。目上の人に対する敬意やレディファーストを教育されるので、次男が12歳の時、私が学校見学で訪れた時には、親の姿を見るなり、子どもたちがサッと立ち上がりジャケットのボタンを閉めて出迎えてくれたことに感動しました。また、一時帰国の際にも自然と先にドアを開けて私の荷物を持ち、片付けもしっかりこなす小さなジェントルマンに成長。学校では自己責任やスケジュール管理を厳しく教育されているので、留学後は常に腕時計をつけこちらから「早くしなさい」とせかすことなどなくなりました。また、高い授業料を払ってもらっていることを理解していて、ことあるごとに感謝された点も親として報われました。
 
 高校生になりアメリカの別の学校に進学すると、グローバルな視点がますます強化され、社会情勢について大人顔負けの会話をするなどすっかり頼もしくなりました。一方で高校卒業の際には、コネチカット州の幼馴染みが家族総出で片道7時間かけてお祝いに駆けつけてくれるという、心温まるエピソードも。不安だらけだった10歳からの次男の留学でしたが、周囲の大人や仲間に支えられ、多様な価値観のなかで立派に成長してくれました。アメリカの大学進学も決まり、さらにグローバルに邁進してくれることを祈っております。

撮影/五十嵐洋 取材・文/鍋嶋まどか 編集/羽城麻子

 

VERY NAVY 12月号『実例・我が家の留学体験記』から 
詳しくは2020年11/7発売VERY NAVY 12月号に掲載しています。
取材内容は、留学当時の情報になります。
 

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