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【留学体験談】小2でスイス留学、中高はイギリスへ。IB教育で見つけた夢は『AIで社会を変えること』

海外留学を選択する子どもが増えている今、気になるのはその先で何を学び、どんな力を身につけていくのか──。子ども本人のリアルな体験談をお届けします。

「“AIで社会を変える!”IB教育で見つけた夢」

さらさん(19歳)Sara
イギリス/Sevenoaks School 卒業

高校最後の2年間はIBでハイヤーレベルと呼ばれる専門科目で数学、物理、化学の理系3科目を、スタンダードレベルと呼ばれる一般科目で英語、フランス語、地理の文系3科目を選択しました。理系一辺倒ではなく、文系の知識にも広く触れたことで、物事を多面的に見る力がつきました。

 

IBでは机の上での勉強だけではなく、研修旅行など探究型学習の経験を通じて、自分で調べ、考え、表現する力を養うことが求められます。苦手だったはずの文系科目を通じて、一見、理系ではあまり焦点が当てられないような分野にも、社会問題が数多く存在することにも気づいたんです。

 

IBで理系を選択したきっかけは日本に一時帰国した際に、母から勧められて参加した女子中高生向けのコーディング講座「Waffle Camp」でした。初めて自分で書いたコードが動いた瞬間の感動が原点となり、現在はアメリカの大学でコンピューターサイエンスを専攻しています。

 

今の夢は、AIや機械学習を使って社会課題を解決するエンジニアになることです。IBで触れた環境問題や教育格差、ジェンダーギャップなど、世界にはまだ解決すべき課題がたくさんあり、AIはそれらを解決するための強力なツールになるはずです。大学での勉強は始まったばかりですが、今後も小さなコードから大きな変化が生まれる可能性を信じて、社会に貢献していきたいと思っています。

留学プロフィール

小学校(7歳〜)スイス/L校
小・中学校(10歳〜)イギリス/W校
中・高校(13歳〜)イギリス/Sevenoaks School
大学 アメリカ/Carnegie Mellon University

スイスへ留学したきっかけは?

私はアメリカで生まれ、両親の仕事の都合で2歳からシンガポールへ移住し、幼稚園はインターナショナルスクールに通いました。その後、日本に戻ることになったのですが、海外生活を続けたくて、小学校2年生のとき低年齢から入寮できるスイスに学校を見学に行ったのがきっかけでした。

イギリスへ進学したのはなぜですか?

小学校の途中からイギリスかアメリカの学校へ移ることが親の希望で、私はイギリスにある学校を選びました。進学した学校を選んだ理由は、田舎の雰囲気や山のような風景がスイスに似ていて親近感があったからです。知り合いがその学校に通うことを決めていたのも、理由の一つでした。

高校選びのポイントは?

高校はIB(※1)のプログラムで学びたくて、イギリスでメジャーなA-Level(※2)ではなく、全生徒がIBを選択する特徴的な学校を選びました。IBはイギリスやアメリカなど幅広い国で認知されているので、将来の大学選びの選択肢を広げられるのではないか、と考えたからです。

高校生活で一番大変だったことは?

STEM分野(科学・技術・工学・数学)にあたる物理やコンピューターサイエンスのクラスでは、まだまだ女子は少数派だったことでしょうか。これらの科目には女子が取り組みにくいというイメージを持たれがち。周囲に男子が圧倒的に多い環境での学生生活は挑戦でもありました。

アメリカの大学を選んだ理由は?

アメリカは、大学の1年目で選択できる科目などに柔軟性があり、入学してすぐに専攻を決めなくてもよいので、自分のやりたいことを1年かけてじっくり探す時間がある点が魅力的でした。これから数年かけてコンピューターサイエンスを広く学びたい一方で、まずはそれが本当に自分に合っているかどうかも知りたかったんです。

MOTHER’S VOICE

私が勧めたコーディング講座が理系に進むきっかけになっていたと聞き、嬉しく思いました。親の都合で始まった海外生活でしたが、結果的に寮生活の経験が娘の成長と自立心を大きく育んでくれました。長年海外で学んできた一方で、娘にとっての「ホーム」は常に日本。これからも国内外を問わず、自分に合った環境を見つけていって欲しいですね。

高校の研修旅行はモロッコ。環境や教育問題など地域課題を肌で実感しました。

高校生活最後の日の、寮の飾り付け。5年間を共に過ごした寮の友人はまるで第二の家族のようです。

大学では、ロボットの開発を集中的に行うロボットハッカソンにも参加しています。

取材・文/古川ケイ イラスト/ボンジュール トモコ 編集/磯野文子
*VERY NAVY 12月号「私たちの“留学リアル”」より抜粋。詳しくは2025年11/7(金)発売VERY NaVY 12月号に掲載しています。
※1 International Baccalaureateの略/世界多数の大学で入学資格として認められている「国際バカロレア資格(IBディプロマ)」を取得できる教育プログラム。探究型の学習が特徴。
※2 イギリスの大学入学資格となる統一試験で、世界の多数の大学でも入学資格として採用。

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