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留学体験記

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2021.12.18 UP

中学受験合格も、高校で慶應NYニューヨーク学院留学を決めた理由

日本の高等学校にあたる在外教育施設でありながら、ニューヨーク州教育委員会からも私立高等学校として認可を受けている、慶應義塾ニューヨーク学院。卒業すると日米両国の高卒学歴を取得できる学院への高校留学は、他の留学とはまた違った受験準備が必要とされます。今回、力強い意志で留学を果たしたご家族のお話をご紹介します。

Vol.17 高校1年から3年間留学【Iさんの場合】

Vol.17 高校1年から3年間留学【Iさんの場合】

【留学したときの学年】
高校1年生8月〜
【留学した国】
アメリカ
【留学した学校】
慶應義塾ニューヨーク学院
【方法】
個人で出願
【ステイ先】
寮生活
【費用】
年約1000万円(学費、寮、お小遣い、休暇時の往復エア代込み)

きっかけは夏休みの家族旅行。

「やっぱりニューヨーク校に行きたいから受験したい」

行くまで

きっかけは長女が中2の夏休み旅行中。ちょうど友人のお嬢さんが通っていた慶應義塾ニューヨーク学院のオープスクールが開催されていたので“せっかくだから行ってみよう”と家族で足を運びました。広い芝生と緑に囲まれた壮大なキャンパスの佇まいに私と2歳下の次女が心から感動!「受けてみたら?」と長女に聞いたものの、中学受験を終え別の大学附属校に通っていた本人は「もう受験したくない」と全く興味を示しませんでした。ただ、その後ニューヨーク学院に通うお友達からよく話を聞いていたからでしょうか、1年後、中3の9月のある日娘が「やっぱりニューヨーク学院に行きたいから受験したい」と言い出しました。当時、ニューヨーク学院は年に3回入試が実施されていましたが、合格者がいちばん多い秋入試はタイミング的にも遅く3月の入試に向けて受験対策をスタート。学校が終ってから週4日と土日は朝から夜まで塾で過ごす過酷スケジュールでしたが、本人の強い意志で乗り越えられたと思います。娘が通っていた帰国子女アカデミーという塾では、同じ志を持った仲間がいたことも大きな原動力になったと思います。

当時(コロナ禍前)、年3回の入試のうち2回は東京とニューヨークの2カ所で行われていましたが、娘の受ける3月入試はニューヨーク現地のみで行われていたので渡米。ただ、そのタイミングが中学の期末テストと重なってしまい、万が一受験に失敗した場合、内部進学が危ぶまれる事態に。中学の担任の先生に相談し、特別な対応をしてくださったことにも本当に感謝しています。考査の結果が出るまで2〜3週間、合格のお知らせを受けた時は飛び上がるほどの喜びを家族全員で経験しました。その後、4月だけ日本で高校生活を送ったあと、5月から8月末までは塾で語学を学び出発。寮の手続きなどもあったので、1週間は私も滞在しましたが、別れの際に私は号泣、娘はこの先の夢が膨らむ学生生活のことで頭がいっぱいであっけらかんとしたもの。逆に私が送り出されたような親子の別れでした(笑)。

行ってから

いよいよ新生活のスタート。9割の生徒が日本人で、現地に在住しているお子さん以外は基本的に寮生活。授業の構成としては国語と日本史は日本語、その他の授業は英語で行うカリキュラムでした。

日本では自己主張がしっかりできる娘も、最初はコミュニケ―ションがうまくいかず、入学3カ月は毎日泣きながら過ごし、校内のカウンセリングに通っていたことを、後から娘に聞きました。私も娘がいなくなった寂しさに慣れるまでがちょうど3カ月、この期間に親子がそれぞれ頑張って成長できたんだなと思います。寮生活では、食事・洗濯・勉強などを自分自身で管理することが求められるため、娘は帰国する度に頼もしくなりました。加えて授業や個性的な同級生との環境下で、自分の意思表示をプレゼンする能力も育まれたと思います。

帰国後は内部進学を選択、この春から新社会人になりました。親として、3年間の留学経験で、これからの時代に必要なグローバルでリベラルな視点の礎になり、英語力はもちろん「自分の意見ややりたいことをしっかり主張できる」力が養われたと実感。唯一無二の学び舎が、娘を大きく成長させたと実感しています。

撮影/相澤琢磨 取材・文/鍋嶋まどか 編集/羽城麻子

取材内容は、留学当時の情報になります。

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