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【留学体験】コロナ禍の北欧生活は自粛続きでもサッカーで視野が広がった

高校1年から留学するために最終的に選んだ国は北欧のアイルランド。昨年夏、コロナ禍の渦中に出発し、トラブル多発のなか、続けてきたサッカーを通じて世界を広げ、逞しく帰国したお子さんのお話です。

Vol.16 高校1年から1年間留学【Iさんの場合】

Vol.16 高校1年から1年間留学【Iさんの場合】

【留学したときの学年】
高校1年生
【留学した国】
アイルランド
【留学した学校】
Monaghan College School
【方法】
海外留学EF日本事務局を通して
【ステイ先】
ホームステイ
【費用】
約280万円(学費、ホームステイ、手数料込み)

「コロナ禍でのアイルランド留学。
現地でどこにも行けなくても
視野を広げて成長できました」

行くまで

 親としては高校のタイミングで留学をと時おり息子に促してはいましたが、中学受験を乗り越えサッカーに夢中だった彼は、反抗期ということもあり親の声を受け入れてくれない状況。けれども、息子なりに色々と思うことがあったのでしょうか、中3になりサッカーの部活をやめたいという申し出とともに、留学を考えたいという相談が。その後、大学受験も見据えて、高1から1年間留学するプランを親子で考えました。カナダやイギリスなどの説明会に足を運んだり、個々にカウンセリングを受けるなどしていたなかで、エージェントが主催する留学生の交流会へ嫌がる息子を送り込んでみたところ、同世代の姿にかなり影響を受けたようで、留学に対して意欲満々になって帰宅しました。留学先は、好きだったサッカーを基準に。そこまで高い語学力が必要とされず、コロナ禍でも留学ができる国を探した結果、最終的に息子が選んだ国はアイルランドでした。しかもどうやらアイルランドではサッカーがある程度上手な留学生は、現地でヒーローになれる!なんて情報を得てますます意欲が高まった様子。その後、学年を落とさず1年間の交換留学ができ、世界各地に事務局があるEFにお世話になることに。コロナ禍ゆえ出発直前で受け入れ先がキャンセルになるなど、不安のなか始まった息子の留学でしたが、それでも9月に入りどうにか受け入れ先が決まり、慌ただしく旅立って行きました。

行ってから

 9月の新学期に合わせて8月後半に出発のはずがまさかの9月出発。そこからさらに2週間の隔離期間を受け入れ先で過ごし、その後ホストファミリーへ移動したものの1週間後にはファミリーが濃厚接触者となり、新学期早々2週間の自粛。結果4回ほど同じような状況で自粛せざるを得ず、学校に登校できる日数も少なかったのですが時間がある分、ホストマザーが勉強を見てくれたり、イタリア、スペインから留学してきたルームメイトとサッカーやアニメを通じて交流を深めたりなど、困難な状況下でも得たものは大きかったのではないかと親としては思います。交換留学で単位をとるため、現地の子が30分で解くような宿題も、英語の問いに答えるため3時間もかかったとか。その苦労のおかげか自分でスケジュール管理がきちんとできるようになりました。実は息子は現地でのサッカー観戦を楽しみにしていたのですが、コロナ禍でそれも叶わず遠出もほぼできず…。期待と違ってがっかりしているかと思いきやそんなこともなく彼なりに満喫した様子。当初は帰国後同じ学年に戻ることにこだわっていましたが、留学を経て「世界って本当にフレキシブルなんだよ!」と。視野が広がったことに成長を実感。帰国後の現在は大学受験に向けて邁進中ですが、コロナ禍と戦いながら留学を達成できたこの1年は何よりの経験になったと思います。

撮影/相澤琢磨 取材・文/鍋嶋まどか 編集/羽城麻子

VERY NAVY12月号『実例・我が家の留学体験記』より。詳しくは2021年11/6発売VERY NAVY12月号に掲載しています。
取材内容は、留学当時の情報になります。

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