VERY NAVY

close
close

Education

教育

2020.12.15 UP

最近よく耳にする「国際バカロレア」。ウェビナーで学んでみた

「国際バカロレア」をご存知ですか?

スイス・ジュネーブで生まれた国際バカロレア。もともとは国際的な機関や外交官の子どもが、どこに転勤してもスムーズに大学進学できるよう作られたプログラムです。

 

現在世界150カ国の子どもたちが学んでいますが、今、実は日本でも認定校を増やす取り組みの真っ最中なんだとか。これまでは一部のインターナショナルスクール等でしか受けられない印象でしたが、今特に公立校での導入が盛んに検討されているといいます。

 

そして、もはや「海外留学を検討している人向け」だけではなくなりつつあるそう。

詳しく知るために、ブライトチョイスが主催する、国際バカロレアの国内の第一人者である坪谷ニュウエル郁子先生のオンラインセミナーを一足先に受講してきました!

坪谷ニュウエル郁子先生は、2人の娘を持つママでもあります。35年前に港区でイングリッシュスクールを開校以来、日本での国際バカロレアの発展に尽力されてきました。

 

坪谷先生によれば、国際バカロレアは

「単に英語がペラペラの人材を作る教育ではありません。国際バカロレアが目指すのは『全人教育』です。

・Inquirers 探究する人
・Knowledgeable 知識のある人
・Thinkers 考える人
・Communicators コミュニケーションができる人
・Principled 信念のある人
・Open-minded 心を開く人
・Caring 思いやりのある人
・Risk-takers 挑戦する人
・Balanced バランスのとれた人
・Reflective 振り返りができる人

という10を追求する人材を育てる教育で、探求的な学びを構築しています」

 

歴史あるプログラムですが、今まさに日本でも話題になっている、生きる力を育む「アクティブ・ラーニング」そのものではないでしょうか。そして日本でも今、「グローバル人材に求められる素質や能力を育む上で、国際バカロレア教育は有効であり、その普及に向けた政府目標を達成すべきである」という経済界の要請をうけ、国をあげて認定校を増やす取り組みがされています。

国立大学協会も「入試改革の一環として、『推薦入試、AO入試、国際バカロレア入試等の拡大(入学定員の30%を目標)』を行うとしています。

 

坪谷先生いわく、「日本ほどの人口規模で、北海道から沖縄に至るまで基礎学力が平均的に高い国は他にありません。それにお掃除など社会生活の基盤になることまで日本の学校は教えてくれます。W杯でも日本人がスタジアムをきれいに使っていたのが世界でも放映されましたね。

けれどどうしてか、日本の子どもたちは自己肯定感が低いことが調査でもわかっています。親が必要以上に子どものことを謙遜してしまうとか、学校で活発に意見するのが生徒の間であまり良しとされない雰囲気も昔からあります」

 

また、進学先も単に偏差値で選ぶ傾向があるとも。身に覚えがある話かもしれませんね。

 

「国際バカロレアでは、

1、私たちは何者なのか?

2、時間軸、地理軸で私たちはどこに存在するか?

3、どう表現するか?

3、どう機能し、どんな役割なのか?

5、どう組織化していくか?

6、地球を共有する方法

という6つの学際的な分野にまたがり、言語や数学、社会や体育などそれぞれを学んでいきます。その中でじっくりと、自分は何者なのか考えを深めていくんです。

例えば小4では、例えば『広告は私たちの考え方や選択に影響を与える』という題目で、私たちはどうやって考え、感情、自然や文化などを発見し表現するのかや、美の鑑賞について学んでいくんです。そうした教育を受けていった子どもたちは、単に偏差値によらず、自分のやりたいことや役に立つことを求めて、自信を持って進路を選択していくように感じます。

また個人的には、そうした国際バカロレアの教育効果を発揮するためには、高校からではなく少なくとも中高一貫校から入ってもらえるといいかなと思います」

 

国際バカロレア認定校を2022年度までに200校以上にするという方針が今年閣議決定され、今後もますます認知度が高まり、現実的な選択肢となっていきそうな国際バカロレア。

これまで英語・フランス語・スペイン語で実施されてきたディプロマですが、日本では一部課程の授業と試験を日本語でできるようにもなってきています。

 

「国際バカロレアは、日本人のためのグローバル教育と言っても過言ではありません。多様性の尊重、探求型学習を通した主体的な学びは、21世紀を生きるチカラになります。今後日本での進路を検討する際の大切な選択肢として、親にとってわかりやすいセミナーを提供したいと思い、坪谷先生にご協力頂きました」と、ブライトチョイス編集長の佐久間麗安さん。「AI時代に国際バカロレアがもたらすものは?」など興味深い質疑も飛び出したブライトチョイスのオンラインセミナー。気になる認定校の国内外の大学進学先や、より詳しいカリキュラムについてなどにも触れられています。

 

『〜これからの日本のグローバル教育のカタチ〜子どもの未来を創造する、国際バカロレアについて考えよう』は、12月19日から27日までの限定公開(有料)。気になる方はぜひチェックしてみて!

 

※お申込みは、12/18(金)まで!

詳細はこちらのリンクから

https://brightchoice.jp/interview/20201202000466

 

 

 

『〜これからの日本のグローバル教育のカタチ〜子どもの未来を創造する、国際バカロレアについて考えよう』

『〜これからの日本のグローバル教育のカタチ〜子どもの未来を創造する、国際バカロレアについて考えよう』

取材・文/有馬美穂

Recommends

VERY NAVY

【VERY NaVY 2024年5月号】4月6日発売!

受け止め上手で、
自信をくれて、鼓舞上手♡

パートナーbag、今年の“4手”

2024年4月6日発売
1060円(税込)

Index

PAGE TOP