抱えるたび愛着が増すボッテガ・ヴェネタのバッグ【VERY NaVY編集者の偏愛名品③】
Vol.3_抱えて毎日身近に感じる"ネイビー名品"
ご褒美買いならぬ“決意買い”。今年の初旬、「またNAVY春号頑張るゾ!」のモチベーションUPのために選んだのが、ご存じボッテガ・ヴェネタのザ・ポーチです。
NAVYを始めてからなにかとそんな言い訳買いが増えましたが、迷ったらネイビーを選んだり、そうでなくても改めて「キレイな色だな」と思うようになりました。素材でも印象が変わるし、実はシックに見えるもの、明るく見えるものもある、とても器用な色。以前インタビューで「ネイビーとの付き合いが増えてから、優等生というイメージから、実は強くて、まろやかで自由でもある、”明度の高い色”という認識になりました」という言葉を聞いたことがありましたが、深く共感。編集長がNAVYの名前を命名したときも「ネイビーは母らしさの象徴であり、真に着こなすのは難しい色。だからこそ自分のものにできる人は、センスと品の良さを備えた女性、滝沢さんもそのひとり」とメッセージしていたことを思い出したりもしました。
このバッグの色も、ブランド的にはダークブルー? いわゆる紺ではないのかもしれません。でもその独特な色味がとてもボッテガ・ヴェネタらしく魅力的に思いました。お店へは何度か通い→いったん帰る、を繰り返しました。意を決して購入を決めた日に手にしたバッグは「あれ? 前回のと雰囲気が違う…」と。何かニュアンスというか、抱えた時の感じが少し違ったのです。優しいお店の方は”せっかくなら納得がいくもののほうがいいですよ”と、いくつか出して見せてくださったところ、本当に少しずつニュアンスが違い、「そりゃそうだ、手作業で作られるんだもの」とイントレチャートというものの奥深さを改めて感じて、より思い入れが増しました。
もちろん大きなお買物だから、真剣すぎるから思ってしまうくらいの違いだとは思います。でもそれがフィーリングでも「これがしっくりくる」と思うものをきちんと選ばせていただけたことには、すごく感謝しています。
持ち始めてから「使いやすいですか?」とよく聞かれます。答えは…”オシャレは我慢”とはよく言ったもの、そりゃあショルダーなど、生活上ラクなバッグはもっとあります。コンビニでコピーを取るときはヨヨッと足の間へ挟みますし、下の写真のようにペットのように抱えて行動する瞬間も多々あります。でも、バッグは毎日を一緒に過ごす大事な存在。閉じるときは「パタッ」とすごくいい音がしますし、何よりこのバッグが好き。まったく手がかかるなぁ〜、なんて思いながらも、横の席にちょんと置いて「今日もかわいいね」と愛でています。
「大きい方のサイズの」「イントレチャートバージョンを」。好き優先で選んだバッグは、今も私の”NAVY頑張るゾ”を盛り上げてくれています。
インカメラのタイマーで撮ってしまったためわかりにくいですが、サテンのネイビーアウターにニットT、ネイビーレザーパンツでなんとなく質感の違う紺色を重ねてみた日です。持つときは思わずこのように、小ヤギを抱えたようなポーズになってしまうこともままあります笑。
撮影/西原秀岳<TENT>(静物)