遊び心を満たす白スニーカー「BALENCIAGAのダッドスニーカー」【VERY NaVY編集者の偏愛名品⑤】
Vol.5_クリアソールもシューレースも「37」の数字まで。細かく全部が好みです
2−3年前、いわゆる”ダッドスニーカーブーム”期に「これは…!!」と乗っかり買いました、BALENCIAGAの「トリプルS」(トリプルソール)のスニーカー。当時は売り切れ続出で、スタイリストさんからの「オールホワイトがあのセレクトショップにありましたよ!」の情報を元に、急いで買いに行きました。そういう場面って、試着や悩んでいるお店での時間の記憶もとても鮮明。意外や意外、私の迷いポイントは“サイズ”でした。
足のサイズは24cm。36も入るし、37でもOK。最初は見慣れないダッドスニーカーのボリューム感が36のほうがバランスがよいようにも見えたり、あえてぽってり37のバランスを楽しむのがいい気もしたり……鏡の前で寄ったり引いたりしつこいほどに。でも最後はパッと見下ろしたときの足元の景色と、「37」という数字の見え方のほうが好きかもという理由で、決断したような気がします。そこかい! 感がありますね(笑)。
私の朝のコーデ時間はすごく行き当たりばったり。どう着ても組み合うくらいの似たものワードローブであるとも言えますが、靴なんてその最たるもので、玄関に行ってから「さーて今日は黒で行きますかぁ? 白ですか?」くらいのおおよそざっくりの2択です。たくさん持っているほうかと思う白スニーカーですが、悲しいかな私のカジュアルスタイルだと、少年のようになってしまうか、自分的にちょっとつまらない気持ちで出かけることになってしまうか……。そこを救ってくれるのがこのトリプルS! コーデにちょっぴり遊び心が乗っかって、気持ちにもスタイルにもトリプルぶんの”かさ増し”が♡ 「いいね!」と思って家を出られますし、堂々と伊勢丹にだって足を運べます(笑)。
出会った頃はまだまだ新鮮なバランスのアイテムに、おっかなびっくりでしたが、付き合う期間が長くなるとコーデの知恵のバリエが増えて、自由度が上がっていったりするのも「自分のものになってきた」気がして、嬉しいもの。最初はデニムと合わせるのは難しかったですが、このゆるさ短さスッキリ感ならいけちゃうなと相性がわかったり、「悩んだときはどーんと履いちゃえ!」精神も宿りました。ずるずるのワイドパンツにかぶせて履くのもいいのではないかと今は思います。
この年末はスポーティ気分。真っ白のクリーンでちょっと楽しい足元は、まだまだ活躍しそうです。
ワンツーコーデすぎてちょっとおはずかしいですが、秋の始めはこんな感じでした。初年は黒スパッツなどクールに取り入れていましたが、最近はゆるーい日にもどんどん投入。こちらは週末のひとりショッピングDAYのひとコマです。最近の地味なお楽しみポイントは「靴下何履こうかな♡」です。
撮影/西原秀岳<TENT>(静物)