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vol.01 一緒に成長、私を語る〝時計〟のはなし

愛用する時計を通して、NAVYな女性にフォーカスする連載。初回に登場するのは、颯爽と風を切って生きる女性。
3つ子のママでありながら、イタリア系オーストラリア人の建築家の夫とともに、2つの都市で、建築設計事務所を経営する。世界を舞台に働く強さと、母親の逞しさ、優しさを併せ持つその人は、限られたものだけを、長く愛せる人。その腕に光る削ぎ落とされたデザインの時計には、奥深い魅力も秘められて。それは、彼女の魅力そのもの。

Q.愛用の時計は何ですか?

A.ブルガリ・ブルガリのトゥボガス ウォッチ
「ガス管」という遊び心溢れるコンセプトに惹かれました。

Q. あなたにとって、時計とは?
A.ファッションを超えるもの。

 

Q. いつも愛用している時計はこれだけ?
A.愛車はポルシェ911。 (最後の空冷エンジン)
時計はトゥボガス。 なんでも一点主義。 ひとつのものをずっと大切にしたいんです。

 

Q. この時計との出合いは?
A.婚約指輪はいらないと話したら、代わりにと、主人が贈ってくれました。

 

Q. 次に欲しい時計はある?
A.アップルウォッチ。
ファッションを選ばないし、機能的そうだから。

日本の地方を豊かにする建築を。
3つ子を育てながら、豊かな日々を生きる。

日本の地方を豊かにする建築を。
3つ子を育てながら、豊かな日々を生きる。

想像をかき立てるその名前にワクワクし、思想的なメッセージが心の奥底にズドンと響いた。それはトッサーニ糸田敦子さんが生まれて初めてハイブランドを 「カッコイイ!」と思った瞬間でもある。「婚約指輪の代わりに贈られた腕時計の、〝ガスチューブ〟という衝撃的な意味に魅了されてしまいました」。ガス管に着想を得た『トゥボガス』は特殊テクニックを用いたメゾンのアイコン的アイテムである。美大を卒業後、単身ロスの建築事務所へと渡った敦子さん。その後、職場で出会った夫とともに、東京に建築設計事務所を設立。世界中の人を惹き付ける日本の自然遺産を守りたいと、現在はニセコにも事務所を持つ。「ラグジュアリーなだけでなくきちんと心に届く建築物を、世の中に浸透していくものを作り上げたいんです」と語る。驚くべきは、仕事をこなしながら3つ子のママとして男の子を育てていること。「出産は危険を伴うと反対もされました。でも産んで良かった。5歳になってそれはもうおしゃべりで!イタリア系の夫の血かもしれない」と笑う。彼女の腕で、二十数年という月日を重ねた「トゥボガス」が持つ反骨精神、そして意外性。それはそのまま、唯一無二の魅力を放つ彼女の生き方に通じている。

Profile

トッサーニ糸田敦子

秋田県出身。女子美術大学を卒業後、米国ロサンゼルスの建築事務所へ。上司でもあった建築家の夫と結婚し、1997年に東京に建築設計事務所「リカル ド・トッサーニ・アーキテクチャー」を設立。インテリアデザイナーとして活躍。日本の自然遺産にも魅了され、ニセコにも事務所を持つ。5歳になる3つ子の男の子のママでもある。

撮影/HAL KUZUYA ヘア・メーク/久保フユミ〈ROI〉 取材・文/須賀美季 編集/渋澤しょうこ

VERY NAVY4月号『一緒に成長、私を語る〝時計〟のはなし』から
詳しくは2020年3/6発売VERY NAVY4月号に掲載しています。

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