VERY NAVY

知性のある上品なファッションと聡明なキャラクターで人気の内田恭子さん。VERY NaVYで、彼女が愛する「モノ、コト、場所」を通じてその〝審美眼と価値観〟を知るエッセイ連載。今回はphyto kefatos × kikimindfulnessの精油のお話です。

内田恭子さんの

my LEGEND++vol. 15++

phyto kefatos ×
kikimindfulnessの精油

　こうやって集中してものを書いたり、ゆっくりと本を読んだりする時はアロマキャンドルに火を灯します。今まさに焚いているのは、前にも愛用している香水で紹介したBULYのアロマキャンドル。たとえ部屋の向こうから、ボーイズと遊びに来ている友達の騒がしい声が聞こえてきても、今私がいる部屋だけは異空間よ。ここはバーベナとベチバー、すみれとローズが溢れる空間なのよ、と騒音までシャットアウト。お菓子を要求されても、新しい電池はないかと聞きに来られても、今は無視です（笑）。

　さて、話は戻って香りに。香りは気分が落ち着かない時や、緊張がとれない時にもおすすめです。一瞬にして脳を活性化し、感情をリセットするには有効で簡単な手段だから。マインドフルネスの生徒さんから、呼吸が浅くて、深く息が吸えないという話があり、これは香りの出番だ！とすぐに思いついたわけで。フィトセラピー、phyto kefatosをやっている同級生に連絡をとって、呼吸を深くするための香りを作ってもらったところ。その生徒さんは気に入ってくださり、眠りまで深くなり、夜寝る時にはシュッシュとフレグランススプレーが手放せなくなったそうです。

　そういった経緯もあり、phyto kefatosとkikimindfulnessでコラボをして、マインドフルネス瞑想用の精油を作ってしまいました。テーマは「呼吸・集中力・コンパッション」。グラウンディングしつつも、呼吸が体をめぐり、落ちた気持ちは高め、昴った気持ちは落ち着かせる香り。呼吸はなんといっても瞑想で芯となる感覚。私たちは生まれた時からその呼吸を繰り返し、それは私たち人間の身体にある自然界のリズムなんです。だから気持ちが揺さぶられる時や、感情が収まらない時などは、いつでもこの呼吸を意識して、感じることによって、ありのままの自分にかえってくることができるというのがマインドフルネス瞑想。森林浴をしているようなアトラスシダーの香りとティートゥリーの爽やかさ。そこに疲労感を和らげ、頭をスッキリさせるローズマリーシネオールとオレンジの香りでバランスをとって。そしてセルフラブのコンパッションを高めるイメージでグローブを数滴。ウッディ、柑橘のふわりとした香りの後に、ピリッとしたスパイシーさが最後に残るところがすっかり私のお気に入り。

　せっかく作ったこのフレグランスも、レッスン以外にもいつか皆さんにお届けできたらいいね、と楽しく企画中です。どうぞ楽しみに待っててくださいね。

モデル・文／内田恭子　撮影／菊地 史〈impress＋〉ヘア・メーク／小澤実和　スタイリングアドバイザー／三上津香沙〈DBLESS〉構成／松井美雪　編集／羽城麻子

VERY NaVY6月号『内田恭子さんのMy LEGEND vol.15 phyto kefatos × kikimindfulnessの精油』より。詳しくは2023年5/6発売VERY NaVY6月号に掲載しています。＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。

one-piece_ jacquemus＊内田恭子さんの私物です。