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2021.05.24 UP

クリス智子さん自宅のインテリアと温もりに満ちたアートとオブジェ

暖かな日差しに包まれた海と森、心地よい自然を感じながら暮らす、クリス智子さん。古い一軒家をリノベーションした自宅には、アンティークの家具と一緒に彼女が大切に集めてきたたくさんの名品が飾られている。ストーリーの詰まったそのコレクションを、ご紹介します。

アンティークのキャビネットに、好きなものをディスプレイ

アンティークのキャビネットに、好きなものをディスプレイ

ダイニングの中央に置かれた美しいキャビネット。大理石のトップを飾るのは、クリスさんならではセンスが詰まった小物たち。アートも、オブジェもキャンドルも。無造作に置かれたものなのに、どこか統一感が見られるのは、素材や色など、好きなものが一貫しているから。
「私は、アンティークの掘り出しをするのが小さい頃から好きでしたね。父方の祖父母がアメリカでアンティーク店を営んでいたというのもあって、古き良きものを自然に追い求めているのかも。何かを買うとき、これは長く付き合うものになりそうだなって、直感で分かるんですね」

思い出を持ち帰りたくて。旅先で見つけたアートみたいな香水瓶

思い出を持ち帰りたくて。旅先で見つけたアートみたいな香水瓶

ショーケースに入れて、大切に保管しているガラスの香水瓶は、ガラスアーティスト、リチャード・クレメンツの作品だ。実際に香水を入れたことはなく、アート作品のようにフォルムと色の美しさを愛でているというクリスさん。
「メルボルンに旅行に出かけた時に出合いました。観光で訪れたウルルの赤土が心に焼きついていて、思い出として何とかその“赤”を持って帰りたいと思ったんです。リチャード・クレメンツの香水瓶を見つけたとき、嬉しくなりましたね。いつか彼の工房を訪れたいと思っているんですよ」
オーストラリアに魅了され、タスマニアに工房を構えたイギリス人のガラス作家。自然や大地から着想を得た、絶妙な色合いの小瓶は、旅の余韻までも閉じ込めている。

隣り合わせに置かれた動物のオブジェは、家族の愛のカタチ

隣り合わせに置かれた動物のオブジェは、家族の愛のカタチ

1903年にニューヨークで創業したガラスメーカー「スチューベン」は、多くのファンに惜しまれながら、2011年にすべての工場を閉鎖。クリスさんが大切に持つクリスタルグラスの動物ふたつは、そんなスチューベンのもの。
「ティファニーと並ぶ人気を誇っていたスチューベンは、愛らしい動物のシリーズをたくさん作っていました。アメリカに住むおじいちゃんが亡くなってしまったとき、この動物たちを形見としてそれぞれ家族で分けることにしたんです。そうやって私のところには、ペンギンが来たんですね。後におばあちゃんが亡くなったとき、おばあちゃんらしい何かをスチューベンで探そうと思い、出合ったのが子鹿だったんです。フィラデルフィアのおばあちゃん宅は、いつも鹿が来るような場所だったので、これだ!と思いました」
ペンギンと子鹿。愛らしいふたつの動物がガラスケースの中で寄り添うようにして、そっとこちらを眺めているよう。

少しずつ増えていく、ハンドメイドが美しいガラスのコップ

少しずつ増えていく、ハンドメイドが美しいガラスのコップ

国内の陶芸作家やガラス作家にも造詣が深い、クリス智子さん。「ファニーな表情のものを、ところどころ置くのが好き」と、自宅の日常使いにも惜しみなく作品を登場させて楽しんでいる。横須賀にアトリエ「潮工房」を構える、ガラス作家おふたりの作品も、彼女が惚れ込んで少しずつ集めているものだ。
「小西潮さんがレース模様の作品を、パートナーの江南冨士子さんがさまざまなパターンをモザイクのように閉じ込める作風で、どちらも美しい上に使い勝手がとても良く、毎日、朝から晩まで使っています。冨士子さんは、イタリア・ムラーノに古くから伝わる技法も学ばれたりしています。それから、実は小西さんは高校の先輩というご縁もあるんです」
ホームパーティのときに、テーブルにコレクションを全部並べて好きなグラスを選んでもらうというのも楽しみだとか。

しっくりと肌に馴染む、自分自身に寄り添うようなアクセサリー

しっくりと肌に馴染む、自分自身に寄り添うようなアクセサリー

クリスさんが大切にするアクセサリーは、インテリアや日常に使う道具と同じく、心を込めて作られたものばかり。だからこそ、長年持っていても、古さを全く感じさせない堂々としたデザインが多い。ぶどうの葉をモチーフにしたジョージ ジェンセンのシルバージュエリーは、経年変化でいい味わいが生まれている。「きらきらし過ぎないアンティークならではの落ち着いた輝きで、肌馴染みがいいんです。誕生石であるエメルドのリングは、ようやく出会えたと思えたエメラルドジュエリー作家、川添ほのかさんのものです」

Profile

クリス智子

ラジオパーソナリティ。ハワイに生まれ、幼少期に京都、フィラデルフィア、横浜など日本とアメリカの各地の文化を色濃く感じる環境で育つ。上智大学比較文化学部を卒業と同時に、東京のFMラジオ局J-WAVEにてナビゲーターデビュー。J-WAVEでの出演番組に『GOOD NEIGHBORS』(月〜木13:00〜16:30)、『CREADIO』(金26:30〜27:00)がある。ラジオのパーソナリティのほか、テレビのMCやナレーション、トークゲスト、朗読や音楽、執筆など幅広く活躍する。

撮影/HAL KUZUYA 取材・文/須賀美季

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