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三浦瑠麗さんの「母になったいまだから、心に響く本」

執筆の合間にも、数多くの本に目を通すという三浦瑠麗さん。家族で週末を過ごす軽井沢の山荘でも、9歳の娘と一緒にそれぞれの読書タイムをエンジョイしている。そんな三浦さんに、母親になったいまだからこそ心に響く本を、3冊教えてもらいました。

 

三浦瑠璃オフィス

心に静かな癒しをくれる本

心に静かな癒しをくれる本

『傷を愛せるか』宮地尚子著(大月書店刊)
トラウマ、ジェンダー、セクシャリティをテーマに研究する精神科医でもある著者が、ドメスティックバイオレンスや性暴力被害者へのカウンセリングに取り組む中で、傷ついた人たちの心に触れながら綴った、温かいエッセイ23篇。「宮地さんが綴る言葉は、落ち着いた医師ならではの観察眼がとてもしっくりと心になじみます。優しい癒しをくれる一冊です」


性にまつわる力関係を紐解く

性にまつわる力関係を紐解く

『性なる家族』信田さよ子著(春秋社)
「信田さんは有名なカウンセラーで、実際にお会いしても温かい人。家族の怖い部分や、女の子の苦しさをよくわかっていらっしゃる方の言葉が心に響きます。子どもの性教育に際しての指針にも通じる大事な本です」。語られることなく置き去りにされた、家族の本質を読み解くことで、家族の未来を考えていく。

モモちゃんの成長に見る母心の温かさ

モモちゃんの成長に見る母心の温かさ

『小さいモモちゃん』松谷みよ子著(講談社刊)
1964年に出版され、世代を超えて愛される児童書。モモちゃんが生まれたときから始まり、ママの仕事が忙しくて保育園に定刻にお迎えに行かれない日など、さまざまな体験を描いたシリーズ本。『モモちゃんとアカネちゃんの本』シリーズ全6巻がそろう。「松谷みよ子さんの子育ての経験や、子どもに注いだ愛情を感じられるこの本は、大人の方がグッとくるかも」

Profile

三浦瑠麗

神奈川県茅ヶ崎市生まれ。国際政治学者。東京大学農学部を卒業後、同公共政策大学院及び同大学院法学政治学研究科を修了。博士(法学)。東京大学政策ビジョン研究センター講師を経て、山猫総合研究所代表取締役。執筆・言論活動、テレビでも活躍する。近著に『私の考え』(2020年新潮新書刊)、『孤独の意味も、女であることの味わいも』(2019年新潮社刊)がある。

撮影/HAL KUZUYA ヘア・メーク/小川美智子〈enzo brevo 〉 取材・文/須賀美季 編集/渋澤しょうこ

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