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SAWAさんの一緒に成長、私を語る〝時計〟のはなし

スーパーモデルと賞され、パリコレはじめ世界のランウェイを闊歩。華やかな世界に身を置きながら、母親としても確固たる意志を貫く。自分自身ととことん向き合うことで、苦しみさえ原動力に変えて、いまを、しなやかに生きていく。彼女が心に携える「お守り」は、他者を思いやれる大きな心に変わり数々の壁を乗り越えて、たくさんの子どもたち母親たちに、届きはじめている。

Q. 今日つけている腕時計は何ですか?
A. カルティエのトノーウォッチ。
10年前に他界した父親の形見の品で、つけることで父を感じることができるんです。

 

Q. どのようなときに、腕時計を手に入れますか?
A. ロレックス、エルメス、ブルガリなど、出産や資格取得、二十歳のタイミングなど、節目で購入することが多いです。

 

Q. あたなにとって腕時計は、どんな力がありますか?
A. 自分の中の「ON」のスイッチを入れてくれるもの。スタイルに「品」を持たせてくれるもの。

 

苦悩の先に見出した、自分らしさの軸。

苦悩の先に見出した、自分らしさの軸。

10代でモデルの世界に入り、20代にはパリ、NY、ロンドン…たったひとり世界の舞台で挑戦し続けてきたSAWAさん。孤独と苦悩、そして緊張感に包まれていた当時の自分を、2児の母となったいまは穏やかに受け入れることができる。「11歳と7歳、まったく性格の違う姉妹です。子育てに悩んだ時、もしかして私自身が子どもの芽を摘んでしまっているのかも、と落ち込むことがありました」。そんな時『マザーズコーチング』に救われ、自らも認定資格を取得。幼児期に自分を認める力を補ってあげることが、母親である自分自身を見つめることにも繋がっていった。自己肯定できる素晴らしさを実感できた時、モデルとして母として解放された気がするとSAWAさんは言う。「私の根底には、寡黙な父が見せてくれたブレない生き方が潜んでいたのだと気がつきました」。10年前に他界した最愛の父が愛用していた、カルティエのトノーウォッチ。彼女の腕にぴたりと寄り添うその時計がいま、〝自分らしさ〟の基軸となっている。表に出ることで評価されるモデル業、影の存在として人を支えるコーチ業。自分らしさの絶妙なバランスを見いだしたのだと語るその真っすぐな瞳は、少女のような瑞々しさを湛えている。

Profile

SAWA

'90年代からファッションモデルとして第一線で活躍。数々の雑誌、広告のほか、パリコレにも出演し、NY、ロンドン、ミラノ、マイアミなど、海外でも幅広く活躍する。2児の母。現在モデル業の傍ら、TCS認定コーチ、MCS認定マザーズティーチャーとして、子どもや母親と直接話し寄り添う「たいわ室」の活動を行っている。

撮影/HAL KUZUYA ヘア/TETSU〈SIGNO〉 メーク/早坂香須子〈W〉 取材・文/須賀美季 デザイン/On-Point Design 編集/渋澤しょうこ

 

VERY NAVY 11月号『一緒に成長、私を語る〝時計〟のはなし』から 
詳しくは2020年10/7発売VERY NAVY 11月号に掲載しています。

 

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