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【金沢ステイでお寿司、和食、アートを満喫】祖父の故郷で見つけた私らしい拠点

料理家、ライフスタイルプロデューサーとして活躍する杉山絵美さん。国内外を飛び回り、その行先は王道のラグジュアリーから想定外な穴場まで…枠にとらわれず好奇心旺盛に動くアクティブ派。プライベートでは、夫婦で東京以外にも拠点を持ち、カントリーライフも時々楽しんでいます。そんな杉山さんが目をつけた旅情報を紹介する連載【NEW SPOT NEW LUXURY】。第6回目は、家族との由縁もある「金沢」をご紹介します!

一泊二日でサクッと秋の週末トリップ!
美食とアート、伝統文化に触れる金沢を満喫

東京から北陸新幹線でわずか2時間半。秋の金沢は、美食とアート、そして伝統が見事に調和する“大人の都”です。私の祖父・谷口吉郎、叔父・谷口吉生を記念する金沢建築館でアートを鑑賞し、名店鮨「みつ川」の姉妹店、鮨「 歴々」で海の恵みに舌鼓を打つ。宿泊は、洗練と快適さを備え、館内に伝統工芸品とアート作品が点在する「ハイアット セントリック 金沢」で。ペットがいる方はお隣の「ハイアット ハウス 金沢」を選ぶのがおすすめ。旅の締めくくりには、加賀藩ゆかりの老舗料亭「つば甚」で格別なおもてなしを体験。私の家族の原点とも言えるこの街で、文化と美食に包まれる週末トリップを楽しんでみては。

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金沢で出会う伝統とモダンが融合したハイアットステイ

私にとって金沢は祖父の故郷であり、小さい頃から慣れ親しんだ思い出の街です。滞在先には金沢駅から徒歩2分の「ハイアット セントリック 金沢」を選びました。

館内には加賀友禅や九谷焼など石川の伝統工芸が随所に取り入れられ、洗練されたインテリアの中で宝探しのように工芸品を見つける楽しさがあります。実は隣にはもう一つ「ハイアット ハウス 金沢」があり、中長期滞在に最適。キッチンを備えた客室も多く、食器や調理器具も揃っているので近江町市場で買った新鮮な食材をお部屋で調理することもできます。

愛犬や子どもにもフレンドリーで、家族旅行にも安心。
どちらも金沢駅から徒歩約2分という利便性があり、長期滞在や、ビジネス・観光の拠点にぴったりで旅のスタイルに合わせて選べるのが魅力です。

 

金沢での滞在はホテル「ハイアット セントリック 金沢」。駅の目の前で利便性がいいのもオススメポイント! 色鮮やかなヘッドボードもアート作品のひとつで印象的。

独立したシャワースペースを有す広々としたバスルームはもちろん、デザイン性と快適性を兼ね備えた開放的な空間。

ホテルのもうひとつの選択が「ハイアット ハウス 金沢」。全92室のうち78室の客室にキッチンが完備され、お部屋で調理することもできるので、長期滞在にもおすすめ。滞在中は3階ロビーエリアで、ソフトドリンクやビール、ワインなどのドリンクを自由に楽しめるのも魅力。

「ハイアット セントリック 金沢」オールデイダイニング「FIVE – Grill & Lounge」では、11月19日(水)〜12月22日(月)まで、地元食材を存分に堪能できるコース「金沢産食材フェア 〜Kanazawa Story ディナー」を提供します。

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あの鮨「みつ川」の姉妹店
、鮨「歴々」でリーズナブルに美味しく!

金沢を訪れたら外せないのが、食の宝庫・近江町市場。北陸ならではの新鮮な魚介や加賀野菜、スイーツまで揃う活気あふれる場所です。その一角にある鮨 歴々は、金沢・ひがし茶屋街の名店「鮨 みつ川」(ミシュラン一つ星)の姉妹店。

市場直送の鮮度抜群の魚介を赤酢のシャリで丁寧に握る寿司は、本格的ながらリーズナブルで北陸の季節の味覚を気軽に堪能できます。
金沢に行かれた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。おいしさに驚きますよ!

おまかせ握り『匠』 (握り11貫+のど黒手巻き+ランチタイムは汁物付き) 5,940円

毎朝、近江町市場や金沢港から仕入れた新鮮な魚介を中心に、旬のネタが楽しめる、鮨「歴々」の店内。

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老舗料亭で金沢の歴史に触れるラグジュアリなーディナーを

創業宝暦二年、400年の歴史のある金沢で最も古い料亭「つば甚加賀百万石の雅を今に伝える数寄屋造りの館で、四季折々の会席を味わえる。伝統に根ざした料理は、地元の海や山の恵みを生かし、器や盛り付けにも金沢の美意識が息づいています。

格式の中にも温かみがあり、茶室や庭園を望む個室でゆったりと過ごすひとときは、まるで時が止まったよう。皇族や文人にも愛された老舗の味とおもてなしは、訪れる人を静かに包み込む。

金沢が誇る食と文化の原点がここに。

 

400年の歴史のある金沢で最も古い料亭「つば甚」。一度は訪ねたい老舗料亭です。

歴史を感じる「つば甚」の店内。家族と何度も過ごしたこちらの料亭にも思い出がいっぱい。

「つば甚」の懐石料理。見た目の薄くしさもさることながら上品な味わいで最後まで飽きさせない工夫も見事。

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光と静鑑な時間を美術館で過ごすことで見える気付き

金沢の谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館は、私にとって特別な場所です。祖父・谷口吉郎、そして叔父・谷口吉生という二人の建築家の名を冠した、石川県唯一の建築美術館であり、建物自体も叔父が設計を手がけています。水盤や庭園と調和する端正な建築は、光と影の移ろいによって刻々と表情を変えていきます。最大の見どころは、迎賓館赤坂離宮和風別館の一部を原寸で再現した展示です。

木材や和紙の質感、職人の手技が生む繊細な美を目の前で体感でき、日本建築の格調の高さを五感で味わえ、さらに近隣には、叔父が設計した「鈴木大拙館」があり、禅の哲学者・鈴木大拙の思想を体現する「水鏡の庭」や「思索空間」が訪れる人々へ深い静けさを与えます。二つの建築を巡ることで、金沢に息づく美意識と精神性をより豊かに感じ取ることができます。

私にとって本当に特別な場所「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」。 祖父と叔父の二人の建築家の美学が感じられる場所です。

石川県唯一の建築美術館でゆったりとした時間を楽しむのも醍醐味。

テーブルと椅子の影がアートのように美しい。

Profile

杉山絵美さん

DIORの広報として活躍し独立。名だたるラグジュアリーブランドのPRを手がけた後、料理好きがこうじて世界中を食べ歩いて研究したレシピをもとに料理教室を開催。2020年には株式会社「FOOD LOSS BANK」を友人と共同設立し、食品ロスの問題にも取り組むように。現在ではレストランプロデュースや、「オイシックス」のミールキットの開発など、食や料理にまつわる活動を中心に活躍中。2024年、人気YouTuberのヘラヘラ三銃士のありしゃんとクッキーブランド「AMILY」立ち上げ、ラッパーのZeebraと料理動画をGOOD FOOD SUNDAY の配信をスタート。著書に『おうちで作るセレブご飯』(中央公論新社)。2025年4月23日に2冊目の料理本「杉山絵美の30分で完成!毎日のごちそう」を宝島社より出版する。『VERYNaVY』でのエグゼクティブ目線で選ぶレストラン紹介の連載も好評。

監修/杉山絵美 取材・文/菊池美裕紀

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