【エスケープ温泉】極上の自家源泉と景色に心安らぐ猪苗代「ホテリ・アアルト」
NaVY世代は日々時間に追われた忙しい毎日を送っている女性ばかり。詰め込み過ぎの毎日にちょっと疲れてしまったら、日常のあれやこれやはいったん忘れて、ちょっとエスケープしてみませんか？ 行き先はやっぱり温泉。いっそ“ひとりで”出かけてみるのはどうでしょう。今までの旅にはなかった解放感と満足感が得られる、“ひとりでこそ泊まりたい”エスケープ温泉を、旅のプロ・石井宏子さんがナビゲートする連載。第5回は福島県・猪苗代の「ホテリ・アアルト」です。
音のない雪の世界を楽しみに、冬のホテリ・アアルトへ。ゲストだけが眺められるエメラルドグリーンの湧き沼の風景を、部屋のテラスからひとり占め。お供にはホットワイン。
【連載】おひとり様でも極楽『エスケープ温泉』vol.5
美しい湧き沼の温泉で心まで透き通る
「ホテリ・アアルト」温泉別荘的一泊二日
誰にも気兼ねせず、美しい風景を眺めて過ごしたい。ホテリ・アアルトは、宿の敷地にゲストだけが楽しめる美しい湧き沼が２つあります。まるで自分の別荘のような居心地のよさだから、好きなだけ温泉に浸り、思い切り心を解放して「余白」の時間を満喫する温泉旅です。
◉温泉ビューティ研究家・石井宏子
＋編集部の今回のエスケープPOINT
エメラルドグリーンの湧き沼に魅了される
インフィニティ温泉
宿の敷地の湖沼のほとりに湧く自家源泉は、源泉温度50度で、加水・加温なしの源泉かけ流し。男女別の大浴場やインフィニティ温泉など館内には3つの温泉があり、ひと晩中好きな時に入ることができます。温泉付きの部屋なら、さらに天国度がアップ。自由気ままに極上の温泉がかけ流しで楽しめます。泉質は、含硫黄－ナトリウム・カルシウム－塩化物泉。ふわりと優しく香る硫黄が血行を促進し、体の深いところまでぽかぽかと温まります。湯上りは湧き沼の風景が美しいラウンジでカフェブレイク。雪の季節の露天風呂もすてきです。
北欧家具と地元産木材で仕上げた
住みたくなる空間
建築家・益子義弘さん設計のホテリ・アアルトは、泊まれば泊まるほど、居心地の良さがしみじみと感じられて、まさに住みたくなる空間です。山荘だった建物をリノベーションした本館と、各部屋に温泉がある別館、離れの計17室は全てレイアウトが異なり、それぞれにファンがいます。エスケープ度が高いと思うのは別館102号室。部屋からも温泉からも美しい湖沼の風景が望め、ナナ・ディッツェルのソファに腰かけるリビングのデラックスツインルームです。部屋のテラスでアウトドア
地酒やワインとともに楽しむ美食フレンチ
湯座シェフのディナーは、会津の米や伝統野菜、顔の見える生産者からの食材で織りなす「お福分け」がテーマ。地酒やワインと一緒にゆっくりと味わいたい料理です。５つのお楽しみがのったアミューズは、鮫川村独活のバジルペペロンチーノ、相馬の海の姫つぶ貝の白ワイン蒸し、富山沖の蛍いかの青柚子胡椒マリネ、川俣軍鶏のフリット、白河高原の秋元さんが育てた清流豚トロの葱包みピンチョス。会津伝統料理「こづゆ」は具沢山のスープのように野菜を貝柱の出汁で味わいます。、二本松エム牧場の「短黒牛」ロースのグリエ。国内シェア0.1％以下の希少な短黒牛は、黒毛和牛のジューシーさが、短角牛の赤身の美味しさへと変わっていく旨みが絶品。
石井宏子さん、「実際泊まってみてどうですか？」
「冬のホテリ・アアルトもいいんです」
緑いっぱいの季節や紅葉の時期もよいのですが、印象的だったのは、冬のホテリ・アアルトの滞在です。豪雪地帯に建つこの宿は、インテリアだけでなく、宿の構造も北欧仕様、窓ガラスも全てペアガラスで断熱がしっかりとされていて、真冬でも館内はぽかぽか。温かな室内から、しんしんと降る雪をただ眺めている時間が忘れられません。枝に積もる雪が、木々のシルエットを浮き立たせ、エメラルドグリーン色の湖沼との幻想的なコントラストはここだけの風景です。薪ストーブが炊かれたダイニングで美食を味わい、温泉でほかほかになったら、心地よいベッドへ滑り込みます。
◉こんな人がエスケープするのに向いています
✔️ 自分の別荘のように過ごしたい
✔️ 美しい風景に包まれたい
✔️ 居心地のよい部屋に泊まりたい
ホテリ・アアルト
〒969-2701 福島県耶麻郡北塩原村大字檜原大府平1073-153
TEL：0241-23-5100
Fee：1泊2食付き 平日2名利用の場合30,000円～、1名利用の場合40,000円～
JR磐越西線「猪苗代駅」から無料送迎あり（要予約）
Profile
石井宏子 Hiroko Ishii
温泉ビューティ研究家・旅行作家。日本・世界の温泉を旅して取材・執筆する旅行作家。テレビにも出演。温泉・自然・食で美しくなる旅を研究する。自分へのごほうびに行くラグジュアリー宿から湯と向き合う秘湯の宿まで、いい湯を求めて一年の半分を温泉旅で過ごす。日本温泉気候物理医学会会員、日本温泉科学会会員。https://www.onsenbeauty.com/
