VERY NAVY

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Yoshiko Kris-Webb

2021.05.07 UP

クリス‐ウェブ 佳子さん「ワードローブとは人生の質」

クリス-ウェブ 佳子さんがVERY別冊付録「VERY NAVY」2021年4月号より連載をスタート。佳子さんらしい切り口と語り口で、大人の“彩り”に満ちた人生を語ります。今回は、ワードローブの再構築について。ワードローブと聞いてあなたが思い描くアイテムは……?

 

 

vol.02
文=クリス-ウェブ 佳子
Yoshiko Kris-Webb

 ワードローブ   たびたび耳にする言葉。仕事柄、私自身もよく口にする言葉です。ワードローブとはインテリア用語で衣装棚や洋服ダンスを意味するのですが、ファッションの世界では「この春ワードローブに加えるなら」や「ワードローブを見直そう」のように、所有する衣装全体や服装計画を表す言葉として使われます。

 

〝ワードローブは感覚の領域〟
〝私は黄色を欲しているみたい〟

 

 さっそくですが、ご自身のワードローブを頭に思い浮かべてみてください。そう問われて真っ先に思い出したモノ。それってお気に入りのモノ、または思い出深いモノだったりしませんか? もしそうだったら素晴らしい! なぜなら、一つひとつが感情に結びつき、個性を持っている集団、それが本来あるべきワードローブの姿だからです。

 

 人生設計のように巧みにワードローブを育てるコツは、好きなモノや得意なモノをゆっくりと時間をかけて集めることです。けれども私たちの大半は衣服を買うとき、そんなシンプルなことよりも目新しさに惹かれたり、他人の意見に左右されたりして、いつの間にか得手を封じてしまいがちです。情報に踊らされ、藪から棒にモノを買い漁ってばかりいると、自分の感覚、つまりスタイルを見失ってしまいます。そのような状態で物事を探求することはとても難しく、自然と苦手意識が生まれるでしょう。人は苦手なことをすればするほどガチガチに硬くなり、防衛本能から、こんなことはもう懲り懲りだと、ついには心を閉ざしてしまいます。

 

 情報とモノを追いかけ、ワードローブを一通り揃えてみたところで、モノは過剰にあっても希薄な意識しかなければファッションは心から楽しめません。ワードローブとは人生の質です。量ではなく、質ということ。ですから数を増やすことよりも、感覚の領域を拡大させていくほうが、無限に、そして自由にファッションを楽しめると思うのです。

 

 ワードローブの再構築。取り掛かるのであれば、大掛かりな断捨離はいりません。お手持ちのワードローブを大切にしたいという意識。それによってワードローブに感情が宿りますから。買い足す場合はベーシックアイテムから仕切り直すよりも、突飛で素直な感覚に従ってみることをお勧めします。お手持ちのワードローブを活かしてくれるようなスパイスアイテム。たとえば、得意になりたいカラーや心惹かれるデザイン、身が引き締まるマテリアルや自信が沸き立つシルエットなど。心躍るワードローブ再構築。この春、始めてみませんか?

 

クリス-ウェブ 佳子さん

10年間VERY専属モデルとして活躍し、2021年3月号に卒業。2021年4月号よりVERY NAVYのミューズのひとりとして参加。モデルをはじめ、執筆業、ラジオDJ、インテリアデコレーターなど活躍はジャンルを超え多岐にわたる。2人の女の子のママ。著書に『TRIP with KIDS ―こありっぷ―』(講談社)『考える女』(光文社)。

イラスト/Przemek Sobocki 編集/渋澤しょうこ

 

VERY NAVY 5月号『クリス‐ウェブ 佳子さん LIFE in COLORS vol.2』から
詳しくは2021年4/7発売VERY NAVY 5月号に掲載しています。

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