【山下智久さん】海外ドラマ初主演で過酷な減量『ついやりすぎてしまう』その中身とは
Hulu独占配信中のHuluオリジナル『神の雫/Drops of God』で主演を務める、山下智久さんのスペシャルインタビュー️。ストイックな役作りについてなど、進化し続ける山下さんの魅力に迫りました。
役作りのために
秤を持ち歩き食事管理
「遠峰一青は、やりたいことを明確に突き詰めていくストイックな性格。あまり感情を表に出さずに、心に壁がある。人に心を開くまで時間がかかるところは、自分と似ているかも知れません」。
山下智久さんが自身を重ねる遠峰一青とは、Huluで独占配信中のHuluオリジナル『神の雫/Drops of God』で山下さんが演じる主人公。俳優としてグローバルに活躍の場を広げる山下さんの、海外ドラマ初主演となる作品です。甘く、優しく、逞しく。これまでも徹底した役作りにより、様々な角度の“かっこいい”で私たちを魅了してきた山下さん。今回の作品は、今まで以上に精悍な顔つきに注目。
「一青はワインに人生を賭けた男。ストーリーと向き合う中で、彼はやりすぎてしまうぐらい夢中になったことに情熱を傾けてしまうタイプの人間だと感じました。“ワイン”のことしか考えられなくなるほどに神経を研ぎ澄まそうと、役作りのために過酷なダイエットに挑戦。満たされているときよりも圧倒的にワインの奥行きやマリアージュの感じ方が敏感になって、一青の感覚に近づくことができたと思っています。
やりすぎてしまうのは一青も僕も同じで、ダイエット中は毎日秤を持ち歩いて食事を管理。辛くもあったのですが、途中から量らずにはいられない自分が面白くなっちゃって。ひとりでグラム当てクイズみたいなことをして遊んでいましたね。“このささみは62g!”みたいに」。
オールインワン¥59,400、ニット¥53,900/ギャルリー・ヴィー(ギャルリ ー・ヴィー 丸の内店 ☎03-5224-8677) ネックレス¥83,600/ノブイケグチ(ノブイケグチ ☎03-6438-9036)、その他スタイリスト私物
取材終わりのご褒美は、焼肉。
人生最後のご飯なら
「やっぱり、たまごがけご飯」
なかなか日常に戻れないほどに追い込んだ役作り。そこまで努力し、やり遂げたあとでも「もっと、やれることがあった気もする」と語る山下さん。その内省の繰り返しこそが山下さんが前へ、前へと進み続ける理由。
「環境が変わって一番の気づきは“活動する、何かを形にするってこんなに大変なんだ”ということ。自分が想像していた以上に、見えないところで物凄い労力を割いてくれている人たちの存在に気づくことができました。これまでは知らないからこそ言ってしまったわがままもあったと反省。それと同時に生まれたのは、大きな感謝です。自分を応援してくれる、サポートしてくれる人たちには、やっぱりいい景色を見てもらいたい。だから頑張れるし、もっと頑張りたいなって思います」。
ようやく一青から自分に戻れたという現在は、増量中とのこと。この日は朝から文字通り分刻みで取材に対応、NaVYのインタビューが行われたのはラストに近い夕飯手前の時間。「今日は何を食べたいですか?」のカジュアルな質問に、ちょっと間を置いてから「焼肉」と答えた山下さん。「でも、これが最後のご飯になると言われたら卵がけご飯がいいです。牛丼に生卵、という手もありますね」と、私たちのミーハー心にも優しく付き合ってくれました。
\Hulu で独占配信中/
Hulu オリジナル 「神の雫/Drops of God」
原作:亜樹直 オキモト・シュウ「神の雫」(モーニング KC/講談社)
製作総指揮:クラウス・ジマーマン
監督:オデット・ラスキン
脚本:コック・ダン・トラン
出演:山下智久、フルール・ジェフリエ 他
制作:ダイナミック・テレビジョン
制作協力:アドライン・エンターテイメント
©Hulu Japan
Profile
山下智久(やました ともひさ)さん
1985年4月9日生まれ、千葉県出身。High Hope Entertainment所属。1996年デビュー。俳優、アーティストとしてグローバルに活躍。「野ブタ。をプロデュース」や「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズを始め、ヒットドラマに数多く出演。
撮影/生田昌士〈hannah〉 ヘアメイク/竹山直実 スタイリスト/櫻井 賢之〈casico〉 取材・文/櫻井裕美