滝沢眞規子さん登壇!【VERY NaVY×ブレゲ】トークイベントを開催
パリのシテ島に天才時計師、アブラアン-ルイ・ブレゲがその名を刻んでから250年。比類なきクラフツマンシップと革新性で、世界の時をリードし続けてきたメゾン「ブレゲ」が、その豊かな軌跡をたどるスペシャルエキシビション『Les Tiroirs du Temps ~時の引き出し~』を開催。

その会場となった東京・銀座のニコラス・G・ハイエック センター「シテ・ドゥ・タン ギンザ」にて、VERY NaVYの読者30名を招待したスペシャルトークショーが行われました。VERY NaVYカバーモデル・滝沢眞規子さんと時計ジャーナリストの篠田哲生さん、編集長・澤辺麻衣子によるトークセッションで、ブレゲの歴史や魅力について深める夜となりました。
CAST AND
THEIR WATCHES
TALK SESSION

〝時の引き出し〟という名にちなみ、引き出しモチーフで彩られた今回のエキシビジョン会場。中でもひときわ注目を集めるのは、ブレゲの最高傑作として名高い、超複雑懐中時計「No.160」の忠実なレプリカ、「No.1160 マリー・アントワネット」。この時計の希少性、数奇な運命についても、時計ジャーナリストの篠田さんが分かりやすく解説してくださいました。

ブレゲは現代時計機構の約70%を発明したとされる技術革新のパイオニア。その彼に、フランス王妃マリー・アントワネットが「期限も費用も問わず、当時考えうる最高の機構をすべて搭載してほしい」と依頼したのが、この懐中時計。構想から完成まで実に44年。王妃の死、ブレゲ自身の死を経て、息子によってようやく完成したというこのタイムピースは、当時の技術の粋を結集した“機械仕掛けの芸術”と称されたのだそう。
しかし、「No.160」は美術館に寄贈されるも、1983年に盗難に遭い、長らく行方不明に。ブレゲ社は2005年からこの伝説的時計の復元に着手。わずかに残された資料だけを手がかりに、独自の技術と情熱によって3年かけて、完成させたのがこの「No.1160」。その後、「No.160」も奇跡的に発見された、など1つの時計をめぐる数奇な運命のお話に滝沢さんも会場のお客様も興味津々。展示された「No.1160」の美しさにも多くの人が魅了されました。

もうひとつ盛り上がったのが、池田理代子氏原作『ベルサイユのばら』との特別なコラボレーション。2016年に発表された13巻・エピソード8には、アブラアン-ルイ・ブレゲとマリー・アントワネットの親交、そして伝説の時計「No.160」のストーリーが描かれています。実は、池田先生に時計の資料などを提供したのが篠田さんだったという裏エピソードに、滝沢さんもお客様もびっくり。
他にも、「No.1160」にも搭載されていたという〝ミニッツリピーター〟という時刻を音で知らせる複雑機構を実際に聞いてみるという一幕も。街灯のなかった時代に夜道でも時が分かるよう、異なる音を組み合わせたという繊細な音色が美しく響きました。
そして、250周年を記念して発売される新作のお話も。中でも「クラシック スースクリプション 2025」は、長針、短針ではなく、12時間で一周するワンハンド機構。使用されているゴールドはブレゲゴールドという独自の合金で、温かみのある色調が肌なじみもよく、澤辺編集長もー押しというお話が。
それぞれの時計に込められたロマンやストーリーを紐解くと、どれもとても面白く、あっという間のひと時でした。
FASHION CHECK
PR・お問合わせ先/
ブレゲ ブティック銀座 03-6254-7211
ブレゲ ブティック銀座 03-6254-7211
撮影/相澤琢磨 取材・文/塚田有紀子