VERY NAVY

様々なシーンにおける私たちのニーズを細かく熟知しているから、即戦力になる。素材や縫製、環境にまで細やかな心遣いも誇らしい。寄を衒わずにオーラを放つジャパンブランドが、本物志向の女性たちの日常の“相棒”に。日本が誇る３つのブランドをお届けします。

ハイテク素材をそれと思わせずにエレガントに仕立てる
素材美のTAE ASHIDA

芦田多恵さんは、毎シーズン1週間でおよそ1万種以上の生地に触れ、デザインに臨む。その生地から生まれるエレガントな服は、ラグジュアリーな“格”を感じるが、一度袖を通すと驚くほど伸縮したり、実は撥水素材だったりと、一気に親近感が湧く。一昨年は、ファッション界では名高いイタリアの生地メーカー“マンテコ社”を訪れ、その徹底したサスティナビリティとクオリティの両立に感銘を受けたという多恵さん。これからもハイエンドなプレタポルテを、才色兼備なハイテク素材やエコ意識をもって更新し続けていく。

旅のお供にもしたい、気軽なエレガント
左）“リュクスナイロン”と呼ばれる、しわにならないハリ感、そしてストレッチ抜群の素材を使用。ワンピース￥169,400ベルト￥29,700
右）驚くほど伸縮性のある素材で立体的なシルエットが実現。ブラウス￥149,600（すべてタエ アシダ／ジュン アシダ）

皇族のドレスが原点
着る人ファーストな仕立てで魅せる
パターン美のMW

デザイナーを目指す原点は、美智子妃のご成婚時のドレス姿にあるという井下田征嗣さんと、その気品の本質は揺らぐことなく、令和の活動的な女性に見合う着心地を追求する妻の佳子さん。ときに窮屈さのある“きちんと”した服も、立体裁断を通して動きやすさを両立させ、着心地を追求している。ブランドの特徴でもある一見キュッと見えるジャケットのウエストラインは、じつは着た人にだけわかるフィット感があり、エグゼクティブな女性たちから絶大な支持を集めている。

シンプルながら印象に残るシルエット
右）立体的なボディのフォルムとテーラードの仕立ての良さが光る。フレンチスリーブジャケット￥78,100
左）上質なタフタ素材を使用。ウエストの一部はゴムでストレスフリー。スカート￥58,300（ともにMW）

ebureのリアルに着やすい
トレンドの引き寄せ術がすごい！

ebureでならトレンドアイテムに手が出せるという人も多いはず。それは「トレンドは意識しつつも、流されない」というブランド精神から生まれたデザインだからこそ。流行りはそのまま取り入れるのではなく、控えめにベーシックに溶け込ませる。かといって、ただ無機質なシンプルにするのではなく、柔らかさと品のある美しさが共存している、その匙加減がebureは絶妙なのだ。だから一過性に終わらず長く愛用できる。オケージョンとデイリーの境界線も曖昧になる中で、ebureならどのTPO、どのテンションでも間違いがない。その「洗練された静けさ」や「上質な余白」がもたらす自信は、本物志向の大人の女性の日常を、これからもアップデートしていく。

【Trend_① Translucent】シルク100％、本物志向な大人のシアー
セットアップでシアーという斬新さながら、シンプルな仕立てで単品使いや、レイヤードのしやすさも。ジレ￥83,600パンツ￥121,000（ともにebure／リトルリーグ インク）タンクトップ￥33,000（ソブ／フィルム）バッグ￥781,000メガネケース￥73,700（ともにヴァレクストラ／ヴァレクストラ ジャパン）ピアス￥112,200左手リング￥95,700 （ともにシャルロット シェネ／和光）

撮影／髙木健史〈SIGNO〉（人物）、西原秀岳〈TENT〉（静物）　スタイリング／竹村はま子　ヘア／井手賢司〈UM〉　メイク／大平佳奈　モデル／申 真衣　取材・文／高橋志津奈　編集／磯野文子
＊VERY NaVY4月号『世界に誇ろう日本のラグジュアリー』より。詳しくは2025年3/7（金）発売VERY NaVY 4月号に掲載しています。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のもので、変更になっている場合や商品の販売が終了している場合ございます