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『ジャコメッティのローファー』が10年履いても輝く理由【VERYNaVY編集長の偏愛名品34】

VERY NaVYのwebオリジナル連載『VERY NaVY編集長の偏愛名品』。今回は、出会いから10年以上、今もなお現役で活躍しているジャコメッティの黒ローファーをご紹介します。発売中の『VERY NaVY』10月号「スタイリスト斉藤美恵さんと編集長Sの『靴も黒』コレクション」にも登場しているので、ぜひそちらもご覧ください。

素材が「リザード」という、特別感にも魅せられて

出会ったのは10年以上も前のこと。デビューがセンセーショナルだったブランド「6(ロク)」の数年目の展示会で足元にスタイリングされていたのがこの「ジャコメッティ」のリザードのローファーでした。
古着もミリタリーも知り尽くしている、ディレクター吉田恵理子さんのオシャレがとても好きで、当時の私のオシャレの指針になっていたと思います。ジャコメッティは夫も愛用していて「これはいい!」とお墨付きをもらえたこともあり、当時の私には高額だったのですが、思い切って購入。
もともとローファー好きでもあったのですが、”ぽってりというよりカッコいい”このスレンダーなフォルムに魅せられて。
かなり履いているのでインソール部分のロゴは消えかけてしまっているのですが、履いては常にアザラシの毛のミトンで磨いているのでアッパーなど外観の艶やかさは健在。デニムの日はもちろん、ディナーのシーンなど、つま先を隠したい、でも印象を重くはしたくない日などには、特に活躍しています。
エキゾチックレザーに魅力を感じる昨今、このシューズを手にしたことは、とても意味があったと思っています。

撮影/西原秀岳<TENT>

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