食後も炊く!?男の子2人のママ・内田恭子さんが「お鍋でお米を炊いている」理由
知性のある上品なファッションと聡明なキャラクターで人気の内田恭子さん。VERY NaVYで、彼女が愛する「モノ、コト、場所」を通じてその〝審美眼と価値観〟を知るエッセイ連載。今回は内田さんが“ご飯炊き事情”について語ってくれました。
内田恭子さんの
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改めて考えてみると、我が屋では10年前くらいからご飯はお鍋で炊いている。よく面倒くさくない?と言われるけれど、それが意外や意外。とっても簡単なのです。
昔よく通っていた東京タワーのふもとにあったレストラン。そこでは必ず最後のシメに卵がけご飯を出してくれていたのだけれど、そこのご飯が美味しくって。オーナーの方に炊き方を教えてもらって以来、お鍋で炊くときはいつもこの方法。例えばお米3合であれば、ルクルーゼやストウブなどのホーロー鍋にお米とお水を入れて、蓋をしないで火にかける。沸騰したら蓋をして、弱火で10分。時間が経ったら火を消して、そのまま蓋をしたまま10分蒸らす。はい、これだけでツヤツヤの程よい固さの、最高に美味しい炊き立てご飯の出来上がり!我が家の炊飯器(かなり旧式のものだけど)の速炊きよりも出来上がりは早いし、美味しいし、一石二鳥。お米の量や固さを変えたかったら、水や、火にかけたり蒸らしたりする時間を変えるだけ。
でもそのまま保温できないでしょ……なんてこともよく言われるけれど、食後に、まだ熱いままのご飯をラップに一人分ずつくるんで、祖熱をとって冷凍庫へ。そうしておくと、解凍したお米も炊き立てのように美味しいのです。使ったお鍋は、食後の食器洗いと一緒に洗ってしまえるし、簡単簡単。また、炊き込みご飯やゲストがきたときには、そのままお鍋ごとダイニングテーブルにドーンとおけばいいし、それはそれでまた食卓が華やぐから確実にありです笑。ゲストも最後にお鍋で炊き立てのご飯と、それに合わせてメインのご飯に合う品を出すと、それだけで喜んでくれるから、こちらも嬉しい。私のような面倒くさがり屋のほうが、反対にお鍋炊きは向いているのかもしれないな。
たまに、あ、明日の朝用のご飯がない!というときには、うちでは夕食後にまたご飯を炊くことも。炊きあがってお鍋の蓋を開けると、食後にも関わらずまたボーイズや夫までが群がってくる笑。みんなそれぞれにお椀とお箸、卵やら昆布やらご飯のお供を出してきて、なぜかそこで立食ご飯パーティーが繰り広げられることもしばしば。やっぱり日本人のDNAの中には炊き立て白米の誘惑には勝てないなにかがあるんでしょうね。
最近はボーイズの成長とともに食べる量も増えてきて、少し前までは3合で2日間くらいもっていたのが、4合、5合となってきて、いい加減大きめの24cmのホーロー鍋を買い足しました。よく男の子ママの話に聞く、5合を1日2、3回炊く……の日々がもう少ししたら我が家にもやってくるのか。ま、それはまたそうなった時に考えましょ。
Profile
内田恭子さん
1976年生まれ。フジテレビのアナウンサーを経て、結婚を機にフリーランスに。現在は幅広いメディアで活躍する一方、上品かつ高感度なファッションも話題に。12歳と9歳の2児のママ。
モデル・文/内田恭子 撮影/須藤敬一 構成/松井美雪 編集/羽城麻子