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【止まないシャネル愛】マディソンブルー・中山まりこさん「新しいデザインも奥深いんです」

このジャケットは、30代後半の私のマインドに「きたー!」と猛烈にフィットしたアイテム。シャネルのツイードジャケットの印象を大きく覆すダメージの入りっぷり、これにフレアパンツとチェーンウォレットを合わせた甘いだけじゃないストリートなスタイリングがとにかく衝撃的でした。当時はヒップハングのフレアパンツが流行っていた時代で、フレアデニムにおへその出るショートTシャツを合わせて着こなしていましたね。シャネルのアイテムは新しいデザインであっても袖を通すと必ず、そこにマドモアゼル シャネルのスピリットが通っているのがわかる。奥深いんです。毎シーズン、新しいシャネルを求めてブティックを訪れるのですが、「このデザインをどう理解して、どう着こなすか」を考えすぎて、2、3着フィッテングするだけでヘトヘトに。一生好きが止まらない存在です。

「マドモアゼル シャネルへの憧れから、シャネルの黒ジャケットは特に思い入れの強いアイテム」と中山さん。グレーのツイードバッグは「パリでは雨が降っても傘をささない人が多いんです。ツイードなら多少の雨なら大丈夫と、パリに行くときに持っていくバッグです」。チェーンペンダントもシャネルで、80年代のもの。

大胆なダメージの入ったシャネルのロングジャケット。「シャネルのノーカラージャケットは私のなかで今でも難易度の高いアイテムですが、これは肩パットのないデザインで30代でも着こなすことができました」。

撮影/谷口巧(Pygmy company) 取材・文/櫻井裕美 ※シャネルの商品は私物です。ブティックへのお問合せはご遠慮ください。

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