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2021.04.03 UP

スペインへの高校留学で
内向的だった息子の性格が変わりました
[実例・我が家の留学体験記]

 留学と言えば、まずは英語圏の国を選択することが主流の中、自らスペインを選び1年留学を経験した高校生。多様な民族が集まる土地で過ごし、逞しく帰国されてきたお話をご紹介します。

Vol.10 高校2年で1年間留学【Fさんの場合】

Vol.10 高校2年で1年間留学【Fさんの場合】

小学校受験をして大学附属校に進学。中学を卒業して高校進学後、休学してスペイン現地校へ。

【留学したときの学年】
高校2年生8月~
【留学した国】
スペイン
【留学した学校】
I.E.S Avd. de los Toreros
【方法】
AFSを通じて交換留学
【ステイ先】
ホームステイ
【費用】
年間約300万円(学費、手数料込み)

1年留学の行き先に息子が選んだ国は、何とスペイン。多様な民族が集まり、陽気なお国柄のおかげで、消極的だった息子が逞しく成長してくれました。

行くまで

母親である私自身が、学生時代に留学を経験していたので、息子の留学についても幼い頃から意識していました。留学は楽しいことばかりだと思われがちですが、実際は武者修行のようなもの。その経験を高校生のうちにしておくことに意義があり、留学先の選択肢が広く、語学力のレベルもそこまで求められない点もふまえ、息子の留学プランは高校留学一択でした。
お世話になった留学機関は世界的なボランティアで運営されている組織のAFSからの交換留学。学生時代に私も同じ組織から留学をした経緯もあり、息子を留学させるなら同じようにAFSからと考えていたので、エージェント等は特に通さず、歴史があり信頼のおける組織からの留学を選びました。高校1年生になり、いよいよ具体的に行き先を考え始めると、息子は行き先にスペインを選択! 当時、スペイン語を学んでいたわけでもなく、単にスペインのテニス選手やサッカーチームが好きだったこと、可愛い女の子がいそうだから、という単純な理由でしたが、様々な民族が集まる異文化でのコミュニケーションを経験するには、息子にとってその後の強みにもなると考え、留学先をスペインに絞り、AFSの試験を受ける流れに。試験では留学の動機や目的、熱意を伝えるレポートと面接に加え、英語のテストと学校の成績表を提出。アメリカ留学の場合はTOEFLなどのスコアを要求されていましたが、スペインはそれがなかったことも救われました。幸いにも試験をパスすることができ、いよいよ高校2年生の8月にスペインに旅立つために、急遽スペイン語を学びながらの留学準備が始まりました。

行ってから

高校2年生の8月、在学中の高校は1年休学をし、1年の留学生活のために出発。エスカレーター式に大学まで進学できる付属校に小学校から通っていた我が息子は、時に温室育ちだと感じることも。そのような息子が、スペインの公立高校に通い、現地のご家庭にホームステイすること自体が、大きなチャレンジであると同時に、予想もつかないスペインでの生活は、まさに大冒険の始まりだったと思います。貧富の差も激しく、人種が様々な多民族国家で、息子が馴染めるのか案じていたことに加えて、留学早々マドリードで暴動が起きたり、マラリアなどの伝染病のニュースを耳にする度、何か起こったらと親としてはハラハラドキドキ。しかしながら “便りが無いのは良い便り”と考えを切り替え、息子からの連絡を待つことに。いつも何かあれば親に頼れる環境から、自分で解決しなければならない環境がデフォルトと認識したことで、人の器としてもかなり大きくなったと思います。留学期間中、定期的にホストとのリモートミーティングで息子の報告を受けていたのですが、最初の頃は、表情豊かなスペインのお国柄からすると息子はおとなしく、何を考えているかわからないと言われました。息子の性格を考えても、そう言われることは想定内。今まで自分のペースで過ごせていた環境から一変、我慢しなければならないことが沢山あることも学んでくれてるんだろうなと想像しながら見守っていました。
高校2年生の8月に旅立ち、翌年の6月に帰国。期間としては1年弱でしたが、考え方も発言も想像以上に逞しくなって帰ってきたことは親としても感動でした。早生まれで前へ前へと出ることが苦手な”のび太くん“のように内向的だった息子が、色々な困難や葛藤を乗り越えて、自信に満ち溢れた逞しい姿は頼もしいとさえ感じたほど。本人の自信にもつながったんだと思います。その後はスペイン語を活かしたバイトをしたり、就職活動にも大きな経験として役立ったのではないかと思います。
留学に対する選択肢は、本人の性格によって様々。我が家の場合、交換留学してうまく行ったケースではありますが、ホームステイが良いのか手厚いボーディングスクールのほうが本人に向いているのかなど、いずれにしてもバラ色な留学ライフではなく、お子さんの修行という感覚で、進む道を考えられたほうが良いのではないかと思います。学生のうちに親から離れて異文化で過ごすことは、人生の中で、貴重な経験であることは間違いないと実感しています。我が家では今、目下下の娘の留学を別の手段で検討中です。

撮影/相澤琢磨 取材・文/鍋嶋まどか 編集/羽城麻子

取材内容は、留学当時の情報になります。

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