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留学体験記

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2021.06.03 UP

コロナ禍での留学と大学進学で息子の底力が養われた[実例・我が家の留学体験記]

卒業を前提とした3年間のオーストラリア留学中、最終学年でコロナ禍と直面。長期にわたる完全ロックダウンで、精神的なダメージやその先の進学にも大きな影響があった中、卒業と進学を無事、乗り越えたお子さんのお話。

Vol.12 高校1年から3年間留学【Tさんの場合】

Vol.12 高校1年から3年間留学【Tさんの場合】

高校1年からオーストラリア・メルボルンの私立男子校へ入学し卒業。帰国後に日本の大学を受験後、この春から私立大学に進学。
【留学したときの学年】
高校1年生1月~
【留学した国】
オーストラリア
【留学した学校】
Whitefriars College
【方法】
現地エージェントiaeを通して
【ステイ先】
ホームステイ
【費用】
年間約400万円(学費、ホームステイ代、初年度のみエージェント代、制服代)

「家族で過ごす毎日の尊さ」を実感した、コロナ禍での留学。日本の大学入試も乗り越えました

行くまで

 夫の仕事の関係で息子が6歳になるまでシドニーで過ごしました。いわゆる〝英語耳〟は身に付いたと思いますが、読み書きなどの知識を得る前の年齢で帰国してしまったので、親としては、どこかのタイミングで留学してくれたらと考えておりました。高校受験前に一度は留学を勧めてみたものの、本人はそれほど興味も持たず高校受験を。その後、息子なりに将来を考えたのでしょうか、高校1年の9月頃「今の高校を辞めて留学したい」と息子から突然の申し出が。いざ留学となると内心戸惑いもありましたが、留学先を馴染みのあるオーストラリアに決めたことで親子ともに前向きになれました。

 3月生まれの息子の場合、新学年が始まる翌年の1月に間に合えば、学年を落とさずに高校1年生からスタートできるチャンスでもあり、今しかない!という思いで、猛ダッシュでの準備が始まりました。まずはオーストラリアの留学に強いエージェントへ足を運びながら、ネットでも色々調べていたところ、日本人が経営する現地エージェントを見つけ出しました。過去留学の事例を拝見し、最終的には現地エージェントに依頼することに。結果、ほかで掲示されていた額より、はるかに低コストでお世話いただけたことも親としては助かりました。

 留学先にはシドニーほど物価が高くなく学生に良い環境のメルボルンに。日本人が少ないこと、州の統一試験のレベルが全体の半分より上であること、大好きなサッカーができることを条件に学校をリクエスト。何校かの候補の中から、カトリックの私立男子校に行き先を決定しました。ただ、その時点で11月初旬。学生ビザがおりるまではハラハラしましたが、12月初旬には何とか準備を済ませられ、1月からのスタートに間に合わせることができました。

行ってから

 年が明けて1月から留学生活がスタート。ホームステイ先は留学生を多く受け入れており、意外とビジネスライク。想像よりもドライな対応に最初は少々がっかりした様子。学校では、サッカーの話を通してローカルの同級生と仲良くなれたことで交流を広げることができたようです。その後、学校近くのクラブチームに所属し、2年目にはプロのクラブチームへ。バスを乗り継いで通えるところを探し出すなど、「自分のやりたいことは自分で何とかする」力がついたことを実感しました。

 昨年はコロナ禍のロックダウンにより学校もオンライン授業へ。出入国を厳しく規制されていたオーストラリアでは、帰国してしまったら戻れる保証がない状況下で、息子自身もナーバスに。実際、留学を断念して帰国する知り合いも少なくありませんでした。「毎日親と一緒で疲れる」と話すローカルの友人の愚痴を聞きながら、「家族と過ごす当たり前の毎日が、どんなに心強いことだったか実感した」と珍しく弱気な心情を吐露したことも。また、コロナ禍の影響は大学進学にも。日本の大学への進学を希望していたので、帰国子女枠での受験をするために何度か帰国する予定でしたがそれを諦め、年内の受験は全て断念。高校を卒業して帰国した後で、帰国子女枠ではなく一般受験(英語・小論文)で受けられる大学を何校か受験しました。そんななか、ご縁があったSFCに合格しこの春から進学。ようやく家族みんなで過ごせる喜びを実感すると同時に、息子の底力を褒めたいと思います。

撮影/相澤琢磨 取材・文/鍋嶋まどか 編集/羽城麻子

 

VERY NAVY 6月号『実例・我が家の留学体験記』から
詳しくは2021年5/7発売VERY NAVY 6月号に掲載しています。
取材内容は、留学当時の情報になります。

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