VERY NAVY

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Brand Focus

今月のブランド連載

2020.12.29 UP

長澤実香さんに聞く、グッチ「自分だけのヴィンテージに出合う」

人気スタイリストの長澤実香さんに、 NAVY読者がもう少し深く知っておくと、もっとファッションが楽しめそうなブランドをフォーカスしていただき、毎月紹介していく連載、BRAND NEW STYLE styling by MIKA NAGASAWA。今回のブランドはGUCCIです。

よくNAVY世代の女性から、「何を買っていいのか分からない」という相談を受けることがあるのですが、まず大事なのは自分が好きなものに出合えているかどうか。そして次に、10年、20年先の自分がそれを身に着けている姿をイメージ出来るかどうかということ。それが想像できるものは“買い”だと思っています。想像してみたときに素敵であれば、きっとそれは自分にとって価値があるもの。例えばそれは、ヴィンテージショップを想像すると分かりやすいかもしれません。
自分が好きなヴィンテージショップに行って、そのアイテムがそこのショーウインドウにディスプレイされていてもおかしくないものであれば、それはきっとタイムレスな良さがあるものなのだと思います。
グッチのクリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレがヴィンテージ好きということもあって、グッチはヴィンテージライクなアイテムがとても上手です。一見とても派手に見えたとしても、すごく洗練されている。これは私のケースですが、私はデザイナーの「デザイン力」を買いたいと考えていて、シンプルなものもいいですが、私はデザイン力が発揮されているものを選ぶようにしています。
結果そういう服たちがクローゼットに残っているんです。
でも、デザイン力がある服が少し難しいと感じるなら、どこか「懐かしさを感じるもの」を選ぶといいかもしれません。実際にヴィンテージものを選ぶ必要はなく、現行のものでいい。
やはり歳を重ねると、リアルなヴィンテージアイテムはバランスが取りづらいときもあります。
新しいものが持つ迫力やエネルギーもあるので、「新しいけど懐かしさのあるデザイン」を選ぶこと。そうすれば、いま買えて10年先まで楽しめる自分だけのヴィンテージになる。まさにそんなアイテムがグッチなら発見できると思います。

この年齢だからこそ持ちこなせる、パイソンのバッグ

私の場合、普段使うものにはデザイン力に加えて実用性がないと意味がないなと思っていて、ときにはものが入らないけれど素敵なバッグも必要だけど、日常ではきちんと物が入る大きさのものを選びます。無理がなく、実用性があるものをかっこよく持つ、そんな女性が私は好きです。NAVY世代になったら持ってもらいたいと思うのがパイソンのバッグ。パイソンが上品に馴染んでくるのは、この年齢だからこそだと思うんです。バッグ「ジャッキー 1961」¥508,000(グッチ)

柄も、キャラクターも落ち着かせてくれる「黒」の力

大人がロックなTシャツやキャラクターTシャツを選ぶなら、黒をおすすめします。子どもっぽくならず、黒がプリントを締めてくれるから、着こなしやすいはず。グレイヘアのNYマダムに似合いそうなケープも、タイムレスな魅力を持っていて、まさに60歳、70歳になった時にかっこよく着られそう。ケープ¥270,000Tシャツ¥69,000(ともにグッチ)

撮影/長山一樹 スタイリング/長澤実香 取材・文/西澤未来 編集/永吉徳子

Profile

スタイリスト 長澤実香さん

多くのファッション誌や広告、ベビー服ブランド「Hijiki.」のディレクションと、多岐にわたって活躍。目指す女性像やものに宿るストーリーが垣間見えるスタイリング提案は絶大な説得力あり。

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