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長澤実香さんに聞く、
Max Maraの「循環させられる」という魅力

10月号からリニューアルしてスタートした、BRAND NEW STYLE styling by MIKA NAGASAWA。人気スタイリストの長澤実香さんに、 NAVY読者がもう少し深く知っておくと、もっとファッションが楽しめそうなブランドをフォーカスしていただき、毎月紹介していきます。記念すべき第1回はマックスマーラ。本誌では語り切れなかったブランドの魅力について教えていただきました。

コート¥352,000ニット¥51,000パンツ¥56,000(すべてマックスマーラ/マックスマーラ ジャパン)

 

マックスマーラの歴史の中には、滝沢さん着用の「テディコート」の他にも、「101801」「マニュエラ」など数々のアイコンコートが誕生しています。

時代に先駆けて既製服によるファッションの提供を始め、当時にあれだけ細かくサイズ展開をしていたことには驚かされます。

小柄な女性、ふくよかな女性など、あらゆる女性が美しく羽織れるように計算されていて、全ての女性にきれいであってもらいたいと願うマインドにすごく共感します。

素材や仕立ての良さ、袖を通したときの軽やかな着心地、ウエストをキュッと締めても不思議と窮屈に感じないところーー若い頃より今の自分の方が、そういうディテールのすばらしさに敏感に気づくことができるようになりました。

いまではトレンドの主流になったオーバーサイズのシルエットも、マックスマーラではずっと提案されてきたスタイルなので、いま改めてフィットするブランドなのだと思います。

 

私もマックスマーラのコートを一つ持っています。

自分を女性らしくきれいに見せてくれると感じられる一着ですが、先日、母が久しぶりに遊びに来た時、母にこのコートを羽織ってもらったら、コートを着た母の姿が、普段よりずっと美しく見えてハッとしました。

思わず母に「それ貸してあげようか」と言ったら、「え?いいの?」ととても嬉しそうで。

もちろん、いずれ返してもらうつもりですが(笑)。

このブランドの服には、本当にあらゆる世代の女性を美しく見せてくれるという安心感があります。

 

そして、そうやって人から人へ受け継いで、一つのものを循環させられるところがマックスマーラの魅力。長く着用できる仕立ての良さと素材に大きな価値があると思います。

今は、トレンドだけで服を選ぶ時代ではありません。デザイナーやディレクターが変われば、ブランドだって一変してしまう。

だからこそこれからは、自分が何を着ていて気持ちがいいのか、どんな女性になっていきたいのかを考える時代。

そうすることで、選び取る服にブレがなくなるはずです。そのアイテムが持つ物語と、これから自分がなりたい女性像が寄り添えるのか∹―そんな視点が大事になってくると思っています。

Profile

スタイリスト 長澤実香さん

多くのファッション誌や広告、ベビー服ブランド「Hijiki.」のディレクションと、多岐にわたって活躍。目指す女性像やものに宿るストーリーが垣間見えるスタイリング提案は絶大な説得力あり。

[問い合わせ先]

株式会社マックスマーラ ジャパン

0120-030-535

 

撮影/TISCH(UM) スタイリング/長澤実香 取材・文/西澤未来(LVTN) 編集/永吉徳子

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