VERY NAVY

私たちの憧れのウォッチブランドのひとつであるブレゲにとって、今年は、創業250周年を迎えるスペシャルイヤー。そして250周年記念の第一弾として、熟練時計職人であった初代、天才時計師アブラアン‐ルイ・ブレゲ氏の技と現代のノウハウを融合させた「クラシック スースクリプション 2025」が、アブラアン–ルイ・ブレゲの工房があったパリで発表されました。

歴史的な懐中時計「スースクリプション」が腕時計としてリバイバル

1796年に発表された革新的な懐中時計「スースクリプション」が現代的に解釈され、新たに腕時計「クラシック スースクリプション 2025」として生まれ変わりました。

ホワイトのグラン・フー エナメル文字盤が採用され、過去の懐中時計 No.246、No.324、No.383 など、かつてケ・ド・ロルロージュの工房で製作されていたタイムピースの精神を忠実に再現。裏蓋は、アブラアン–ルイ・ブレゲのサインを施した最初の「スースクリプションウォッチ」の構造に着想を得て作られています。シンプルな構造とホワイトエナメル文字盤というピュアなデザインが目を惹くデザインで、1 本の針で時刻を表示するという優れた視認性が特徴。そしてエナメルで彩られた文字盤は、シンプルさとコントラストにより読みやすさも抜群です。中心には、手作業で青焼きされ、先端に穴が開いたスティール製のユニークなブレゲ針が。先が細い先端には、わずかに傾いた有名なブレゲ数字と、特別に設計された区切り線があり、時、5分、10分、15分、30分の印が示された円形の「シュマン ド フェール(レイルウェイトラック)」 が描かれています。数字とミニッツマーカーには、12時位置に配されたブレゲのサインと同じブラックのプチ・フーエナメルが施されています。

「クラシック スースクリプション 2025 」＜K18ブレゲゴールド、ケース径40mm、厚さ10.8mm、3 気圧防 水(30m) 、アリゲーターストラップ、手巻き＞ ¥7,359,000

文字盤の中央と6 時位置の間に『Souscription』の文字、固有のシリアルナンバー、シークレット・サインが記されていて、光の加減によって控えめに浮かび上がるつくりに。オリジナルの「スースクリプション ウォッチ」で普及したこのサインは、ブレゲ・マ ニュファクチュールの作品であることを証明し、偽造を防ぐ役割も担っています。

ブレゲ独自のゴールド合金“ブレゲゴールド”を採用

「クラシック スースクリプション 2025」とともに、今年発表されたのは、75%がゴールドで構成され、シルバー、コッパー、パラジウムを組み合わせた独自のゴールド合金の“ブレゲゴールド”。温かみのあるほのかなピンクの色調は、初代アブラアン–ルイ・ブレゲに倣い、18 世紀の時計職人が使用していたゴールドからインスピレーションを得ているのだそう。「クラシック スースクリプション 2025」には、もちろん、この独特な輝きと、時間が経っても変色しにくく安定している点も特徴の“ブレゲゴールド”が採用されています。

直径40mm、高さ10.8mm のケースは、他の時計とは一線を画す新しいデザインで、人間工学に基づいたつくり。ブレゲを象徴するフルート装飾は、オリジナルのタイムピースのスタイルを尊重した繊細なサテン仕上げのケースバンドに変更され、ラグは手首へのフィット感が増すようにカーブが施され、伝統的なストレートラグよりも流れるような外観に仕上げられています。

ケースバックは、わずかにドーム型のサファイアクリスタルから、真鍮にブレゲゴールドと同じカラーを施した新しいキ ャリバーVS00 の機械構造を眺めることができます。そこには、今年発表されたまったく新しいタイプのギヨシェ模様、 ケ・ド・ロルロージュがあしらわれています。

「クラシック スースクリプション 2025」発表にあたり、 CEOのグレゴリー・キスリング氏は『このモデルを通して、私たちはメゾン独自のストーリーを語りたいと思いました。ブレゲの懐中時計のムーブメント構造をフルダイヤルの腕時計に搭載したのは、これが初めてです。この時計は、ブレゲの歴史を分かち合いたいという思いと、 この歴史をこれからも守り続けていきたいという思いをつなぐものです』

と語っています。

ブレゲの歴史を語るに外せない名品ウォッチを手にするチャンスです！ この、ブレゲ独自の遺産はもちろん、革新と卓越性への絶え間ない探求が体現されている特別なアニバーサリーコレクションモデルをぜひお店でチェックしてみてください。

取材・文／沼田珠実

お問合わせ先／ブレゲブティック銀座 東京都中央区銀座7-9-18ニコラス・G・ハイエックセンター3階　TEL03-6254-7211 　https://www.breguet.com/ja