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45歳で思いがけない妊娠、同時に見つかったがん。出産、子宮全摘を経て思うこと

 

何とかもってほしい……祈るような気持ちで

しかしあなたには最初で最後の機会。とにかく慎重に経過を見ながら妊娠を継続し、帝王切開出産と同時に子宮摘出手術を行う。ただし、それまでに進行が見られたり、異常があれば、子どもは諦めること」と言われました。妊娠判明当初は、母子ともに助からなきゃ意味がないから諦めることもあると思っていましたが、日ごとにお腹も大きくなり、エコーでは元気に動いているのが分かり、そのときには何が何でも産みたいと思うようになっていました。子どもの後遺症リスクを考え、先生から示された出産予定日は、28週。あと3カ月半、何とか、何とか……もってほしい、それだけでした。

 

30週で帝王切開出産。同時に、広汎子宮全摘出術

43 歳のときに司会者紹介などを行う現在の会社を起業していました。営業も事務もやるし、依頼が来れば私も現場に立つ小さな会社。それ
でも大手企業からお仕事をコンスタントにいただけるなど、私が20 〜30代、走り続けてきた結果がここにあるような大切な存在でした。

出産まで辿り着けて、術後の経過が良くて、赤ちゃんが五体満足で生まれてきてくれて、すべてが上手くいったとしても、2カ月は戦線離脱。考えたくもないけれど、最悪の場合、長期間仕事には戻れない。収入がなくなることもそうですが、一番感じたのは築き上げてきた自分の居場所がなくなってしまう怖さでした。そのくらい仕事人間だったんです。そんな私に、仲間たちがかけてくれたコトバが「待ってますから」。それは私の留守中、彼女たちがここを何が何でも守ってくれるのだという宣言に聞こえ、心強く、安心させてもらいました。

 

 仲間のコトバ……
私たち、待ってます!」

 

弊社登録の司会者(右)秋保由実さん、(左)吉乃 葵さんとは、長いお付き合い。

 

少しでも長くお腹で育てた方がいいと、先生たちが協議してくださり、30週まで引き延ばすことに。出産前に切迫早産の危機や妊娠糖尿病、インフルエンザなど問題も発生しましたが、どうにかその日を迎えられました。まず下半身麻酔で帝王切開手術。目標の1 500グラムにはあと少し届かなかったけど、自発的に出ないかもしれないと言われていた産声を聞けたときは、ただただ安堵しました。そして、対面も僅かにすぐに広汎子宮全摘出術のため、全身麻酔に切り替え、そのまま8時間の手術へ。NICUにいるりんりんに会えたのは2日後でした。術後、私自身も傷の痛み、腸閉塞、リンパ浮腫など後遺症、合併症に苦しむこともありましたが、おっぱいが張ってくると切なくなったりして、ママになったんだなと幸せを実感しました。順調に成長し、2カ月後、25 00グラムになって無事退院できました。

 

子宮頸がんの正しい知識を啓蒙する活動を開始

その後の検査で、抗がん剤や放射線などの追加治療も必要がないことが分かりました。起こったこともあり得ないようなことでしたが、その後、何もかも順調だったこともまた奇跡でした。そんな体験を、妊娠中からブログに綴っていたところ、思っていた以上の反響をいただきました。そのほとんどは、応援や、同じ境遇の方からの励まし、情報共有でしたが、なかには、高齢でガンで出産することに「無責任」という意見や、子宮頸ガンへの無知による「偏見」も。前者については人それぞれ意見があるのかもしれませんが、後者の偏見や誤解は、間違っているものは間違っていると言わなければいけないと思いました。

≫≫出産後の森田さんは……?

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