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45歳で思いがけない妊娠、同時に見つかったがん。出産、子宮全摘を経て思うこと

赤ちゃんの心音が確認できず不安に……

あまりにも以前と何も変わらない私の元気な様子に、妊娠と病気を知っている友人や仕事仲間は驚いていましたが、ふとした瞬間によぎるのはお腹の赤ちゃんのこと。やっぱり、嬉しいより、果たして本当に出産まで無事辿り着けるのか? という不安が常に頭から離れませんでした。夫にはスマホで無茶苦茶なメッセージを送ったことも。最初の妊婦健診は6週6日で心音がまだ確認できず、発育が悪いのではと不安になったり、悪阻もほぼなく辛くないことが逆に「もう赤ちゃんはお腹にいないからだ!」「きっと稽留流産したんだ……」と大騒ぎしたり。

 

おそらく私を勇気づけるため、毎健診、主治医はたくさんのエコー写真を撮ってくださいました。

 

毎日毎日、私の不安に付き合ってくれ、そのたびに、夫は落ち着いた声で「大丈夫」「凛としなさい」となだめてくれました。常々私の仕事に一生懸命な姿を、カッコいい、尊敬していると言ってくれていたので、それは「私らしくいなさい」ということだと感じました。それからは、ママはすべてを受け止めて〝凛々しくいるよ〞という気持ちを込めて、お腹の赤ちゃんに、「りんりん」と呼びかけるようになりました。その後の検査で、やはりがんということが分かり、がん部分を切除する円錐切除手術を受けることになりました。

 

 義母のコトバ……
親子になったばかりだけど、甘えてね

 

今も、私が仕事で忙しいときなど、すぐに茨城から駆けつけてくれるお義母さん。

 

手術前日、夫とともに義母がわざわざ茨城からお見舞いに来てくれました。対面は2度目。しかも突然だったため、焦る私。でも義母が「親子になったばかりだけど、遠慮しないで甘えてね」と手渡してくれた大きな紙袋の中身を見て、私は嬉しくて泣きそうになりました。使い捨てショーツに拭くだけのシャンプー、わざわざくずしてくれた2万円分の千円札。無難なお見舞いの品ではなく、本当の娘を思うような必需品に、家族として受け入れてもらい応援してくれているんだと感じ、この人たちのためにも私は凛としていたいと思いました。

 

手術室へ向かい、下半身麻酔で2時間半。表面に見えているがんを切除し、2週間後に病理検査の結果が出ました。残念ながら、がんは思っていたより進行していて、上皮内ガンではなく、浸潤をしている腺がん。子宮頸がんのうち腺がんになるのは4人に1人くらいで、再手術で子宮だけでなく卵巣、卵管なども取る「広汎子宮全摘出手術」が必要とのことでした。主治医には「もしあなたが今、妊娠していない、もしくは妊娠していても既に上に子どもがいるなら、すぐにでも子宮摘出を勧めます。

 

≫≫出産直後に子宮摘出手術を受けて

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