着込みがちな寒い季節の通勤服。野暮ったくは見えたくないし、動きやすさも重視したい!そんな人におすすめの冬のオフィスカジュアルスタイルをお届け。出社スタイルだけでなく、リモート会議にもぴったりなコーデのポイントも紹介します。
「オフィスカジュアル」の定義とは?
会社によってルールは異なりますが、季節に関係なくスーツスタイルをカジュアルダウンさせたくらいの「きちんと感」のあるスタイルが一般的。
オフィスカジュアルのPOINT
- 鉄板カラーは黒、白、ベージュなどのベーシック系
- 奇抜なデザインやシルエット、色のアイテムは避ける
- デニム素材はNGとされる会社もあるので注意が必要
オフィスカジュアルの基本ルールはこの3つ。季節を問わずこのルールを気に留めながらコーディネートを考えれば、間違いなさそう。ただし、会社によって「オフィスカジュアル」の捉え方、服装規定はかなり異なるので、同僚や先輩社員たちの会社での服装を参考に、浮いていないかという視点も持ち合わせて選ぶといいでしょう。
冬のオフィスカジュアルで気をつけることとは?
①「ルーズに見えるシルエット」は避けるのがベター
冬といえばニットやスウェット、オーバーサイズのコートなどダボっとしたシルエットのアイテムを着ることが増えがち。そんなボリューム感のあるアイテムは組み合わせ次第で時にだらしなく見えることも。通勤服では清潔感が損なわれないかに注意し、好印象なバランスを目指しましょう。
②「ロングブーツやカジュアル素材のブーツ」がNGな場合も
職場によってはNGとされているブーツ。最近ではシンプルなショートブーツであれば認められる場合もありますが、迷ったらローファーやパンプスを選ぶのが正解です。ショートブーツはカジュアルな素材を避け、シンプルなデザインでベーシックカラーを選んで。
③冬素材であっても「過度な露出」は避けて
オフィスカジュアルで重視されるのは「きちんと感」。カジュアルながらも好印象を与える服装であることが大切です。そのため、ニットなどの冬らしい素材のものでも、露出の多いトップスや丈の短いボトムは避けましょう。
④カーディガンやストールなどで「寒さ対策」も忘れずに
撮影/倉本ゴリ〈Pygmy Company〉
コロナ禍の今、感染症対策のためにオフィスの窓を開け常時換気されているという会社も多いはず。着脱しやすいカーディガンやストールなどで、体温調節をすることを忘れずに。
アイテム別・冬のコーデ見本30選
[パンツ/スカート/ワンピース/セットアップ]
オフィスカジュアルに欠かせないアイテム別にお手本コーデを紹介。「きちんと感」にこの冬のトレンドもプラスした、真似したいコーデが勢ぞろいです。
〈パンツ派〉冬のオフィスカジュアルコーデ
撮影/渡辺謙太郎
トレンド大賞の裾リブパンツはオンオフ着回せる名品
2023年冬に買い足すなら、VERYマザーフレンドリーなトレンド大賞2023に輝いた「裾リブパンツ」がイチオシ。きちんとシーンで選びがちな定番白ブラウス×黒パンツでも無難に終わらない塩梅が絶妙な1本です。
撮影/菊地 哲〈MUM〉
定番の黒パンツ×旬のジレでトレンドも押さえて
白トップス×黒パンツという定番コーデは、シンプルになりがちだからこそ、旬のアイテムをプラス。黒のロングジレを合わせて今っぽさを演出しながらも、上品なスタイルに。
撮影/倉本ゴリ〈Pygmy Company〉
パンツ派の必携品、センタープレスパンツ
パンツ派の通勤服に欠かすことのできないアイテム、センタープレスパンツ。1枚できれい見えするアイテムだから、流行りのカジュアルトップスと合わせてもきちんと感のある通勤スタイルが完成します。
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
どんなコーデも様になるハンサムなグレーパンツ
メンズライクなグレーパンツは、仕事服の必須アイテム。どんなトップスと合わせてもオフィスシーンにマッチします。PCや資料もたっぷり入るバックパックを合わせてもカジュアル見えしすぎない優秀品。
撮影/宮下昌生
カラーパンツ合わせで、ワンランク上の着こなし
モノトーンが多くなりがちな冬のオフィスコーデにメリハリを与えてくれるのは、こんな鮮やかなカラーパンツ。トップスは流行中の極薄タートル×ニットのレイヤードコーデにすれば今っぽくまとまります。換気を頻繁にするオフィスでもあたたかく過ごせていいことづくめ。
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
いつものパンツも短丈ニットで今どきバランスに
白パンツを穿くなら短丈ニットと合わせたコーデが今どき。優しげな印象を与えるミルキーなワントーンなら、きれいめ通勤オシャレが垢抜けます。
〈スカート派〉冬のオフィスカジュアルコーデ
撮影/倉本ゴリ〈Pygmy Company〉
正統派コーデは素材感に遊びをプラス
オフィスカジュアルに欠かすことのできない黒スカート。白のトップスと合わせれば、正統派コーデが完成。サテン調の光沢素材など生地の選び次第でシンプルなスカートながら、モードな雰囲気を演出できます。
撮影/森脇裕介
ボリュームスカートはワントーンコーデでスッキリ見え
ボリュームのあるフレアのロングスカートは、同系色のトップスと合わせが◎。落ち着いた色味で全身をまとめると、ボリューム感のあるアイテムの組み合わせでもどこかスッキリ見え、上品な印象に。
撮影/竹内裕二〈BALLPARK〉
あえてワントーンでまとめてスタイルアップも
シンプルなタイトスカート×コンパクトトップスの組み合わせは細見えのベストバランス。よりスタイルアップを目指したいならトップスも同系色を選び、Iラインを強調してみて。
〈ワンピース派〉冬のオフィスカジュアルコーデ
撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉
着回し力も抜群の万能シャツワンピ
1枚で着ることもできるけれど、ハイネックのインナーやレギンスと合わせてレイヤードスタイルを楽しめるのがシャツワンピースの魅力。全体的に落ち着いたトーンのアイテムでまとめて、カジュアルすぎないコーデに。
撮影/金谷章平
機能的な黒ワンピはオフィスカジュアルの味方
忙しい朝についつい選んでしまう黒のワンピース。派手すぎずどんなシチュエーションにも対応できるので、働くママには欠かすことのできないアイテムです。全身黒でまとめると、すっきりと上品なスタイルに仕上がります。
撮影/金谷章平
ジャンスカも白をチョイスすればオフィス向き
トレンドのジャンスカは、白を選べば上品さをキープしながら「きちんと感」のあるスタイルに。ショート丈のカーディガンと合わせてメリハリのあるバランスに仕上げるのが◎。
〈セットアップ派〉冬のオフィスカジュアルコーデ
撮影/倉本ゴリ〈Pygmy Company〉
「三つ揃え」が逆に新鮮!最強のセットアップスタイル
メンズライクなセットアップスタイルは、どんな職種、シーンでもはずすことのないアイテム。あえて足元はスニーカーを合わせ、フォーマルすぎない抜け感をプラス。ジャケット、ベスト、パンツの3ピースはコーデを考える手間も省けて、忙しいママのお助けアイテムです。
撮影/金谷章平
スウェットのセットアップも小物次第でオフィスカジュアルに
働くママの理想の通勤服は、ガシガシ着られてお手入れが楽ちんなこと。ハリ感のあるスウェットセットアップはその両方が叶うおしゃれアイテムです。ハンサムな小物を合わせると、一気にオフィス向きのコーデに。
撮影/森脇裕介
甘派に最適!ワンピースに見えるセットアップ
甘めコーデ派の必須アイテム、ワンピースもセットアップならそれぞれで大活躍。カジュアルに見えがちなドット柄は、グレーベースのものを選ぶと上品なオフィスカジュアルへと変身します。スタンドカラーシャツはパンツスタイルとの相性も◎。
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
ベストにもなるセットアップで重ね着上級者に
夏は1枚で着ていたセットアップのトップスを、冬はタートルニットと合わせるのも手。ジャケットのインにしてスリーピース風にすれば、お仕事シーンにぴったりな重ね着が完成します。足元はトレンドのローファーでトラッドにするとスタイリッシュ。
出社/リモートの場合別・気にしたいPOINT
出社とリモートワークを併用している会社が増え、仕事服も多様なスタイルへと変化。働き方に合わせたこの冬のお手本コーデと押さえておきたいポイントをお届けします。
出社の場合
撮影/倉本ゴリ〈Pygmy Company〉
きちんと感×動きやすさのあるコーディネートを心がける
オフィスに出社するだけでなく、お迎えもある働くママにとって、動きやすいアイテムを取り入れることは重要課題。トップスにスウェット素材のアイテムを取り入れたリラクシースタイルでも、全体を上品にまとめて、きちんと感のあるコーデにするのが正解。
撮影/倉本ゴリ〈Pygmy Company〉
着回しの効くカラーのセットアップを揃えておけば時短に
どんなアイテムとも合わせやすいカラーのセットアップは、通勤服コーデの救世主アイテム。1つ揃えておくと、毎朝のコーデの手間がなく、時短におしゃれ見えが叶う優れもの。もちろん単品使いもできるので、コーデの幅も広がります。
撮影/渡辺謙太郎〈MOUSTACHE〉
PCやタブレットが入るバッグ選びは出社日の命題
コロナ禍でPCやタブレットを持ち出す機会も増えたからこそ、出社日のバッグ選びは大切。大容量だけど大きすぎない、ジャストサイズのバッグ、なおかつ肩がけ・斜め掛けできるなど機能性にも注目して選ぶことがポイントです。
リモートの場合
撮影/菊地泰久〈vale.〉
画面越しで好印象を与えるならカラートップスを
顔が暗く写りがちなリモート会議で、画面越しでも好印象を与えるのがカラートップス。セーラーカラーになったブラウスは、クラシックなデザインで、家にいながらきちんと見えがほしいときに活躍しそう。
撮影/菊地泰久〈vale.〉
首周りにギミックのあるシャツで華やかに
コーディネートが見えにくいリモート会議では、シンプルな白シャツこそデザイン性の高い襟や、小技の効いたものを選んで。さらりと着るだけでも顔回りが華やかになり、“気を遣ってる感”がアップします。
オンラインでも画面映えする“白トップス”人気ブランドは
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
もの足りなさを解消するアクセを投入
コーデに華やかさがないときに役立つのがネックレス。首回りに投入するだけでこなれ感のあるスタイルに。定番グレーのニットトップスも小物をプラスすれば、普段のコーデと差がつきます。
仕事で使えるアウター見本
素敵なアイテムが続々と登場するなか、通勤コーデにも合うアウター選びに迷っていませんか?そんな悩みを解消する仕事向けのアウターを紹介します。
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
シームレスダウンなら、ウールコートにも負けない上品さ
もこもこ感やカジュアルさが目立つロングダウンは、シームレスなものを選ぶとすっきりとした印象に様変わり。衿元がテーラードデザインなら、きちんと感がプラスされ、お仕事モードのアウターとしても活躍します。
撮影/宮下昌生
白コートのワントーンコーデで、華やかかつクリーンな印象に
上品さを備えた白のウールコートは、オフィスコーデにも活躍するアイテムのひとつ。コートをベースにしたワントーンコーデは忙しい朝の時短にもなるうえ、清潔感もバッチリ。白を重ねることで、クリーンな印象に仕上げてくれます。
撮影/三瓶康友
忙しい朝に失敗しないのは、どんな服とも好相性なグレーコート
リモートワークも増えて出社する日が少なくなった今、通勤服選びに時間がかかるようになったというママも。そんなときには無彩色、鮮やかカラーのどちらにも合わせやすいグレーのコートをチョイス。
撮影/川﨑一貴〈MOUSTACHE〉
白のキルティングアウターは着膨れしにくいデザインのものを選んで
トレンドのキルティングデザインのポンチョは、袖口が広いので着脱しやすく外勤職種の人に最適なアウター。だぼっとしたシルエットになりがちなポンチョも、共布のベルトで結べば着膨れせずにスタイリッシュに着こなせます。
撮影/川﨑一貴〈MOUSTACHE〉
シックなブラックポンチョできちんと感をプラス
1枚は持っておくと便利な黒アウター。デニムなどのカジュアルアイテムも一気にオフィス服に格上げしてくれます。袖ありのポンチョならきちんと感+トレンド感がプラスされ、今どきの通勤コーディネートに仕上がります。
撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉
移動の多い日には着脱しやすいショート丈コート
通勤だけでなく、打ち合わせなどで移動の多い日は着脱しやすいショート丈を選んで。さらに動きやすいゆったり袖のデザインのものや、脱いで置いてもシワになりにくい素材のものをチョイスするとストレスフリーに過ごせます。
撮影/西原秀岳〈TENT〉
あえてのパファーアウターは通勤コーデの主役アイテム
カジュアル感のあるパファーアウターは、ノーカラーデザインで一気にオフィス向け。ジャケットのようなショート丈でもダークカラーなら、落ち着いた印象に。
撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉
ジャケット&インナーダウンでNO着膨れ
気温に合わせて脱ぎ着できるアウターはオフィスで重宝するアイテム。ゆるっとしたオーバーサイズジャケットにインナーダウンを重ねれば、着膨れすることなくジャケットスタイルを楽しめます。
まとめ
働き方が変化し、仕事服の定義やバリエーションも変わりつつある昨今。リモートワークが定着化してくるとついついラクな服装を選びがちですが、「きちんと感」のポイントさえおさえていれば、オフィスカジュアルコーデも失敗しらず。フォーマル過ぎず、リラクシー感のある心地いいスタイルで素敵な冬のオフィスカジュアルを楽しんで。
文/相馬香織
*掲載中の情報は最終更新時のものです。商品は販売終了している場合があります。
公開日:2022.01.04
よくある質問
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リモート会議でもきちんと感を出す方法は?
色物や、襟にデザインがあるトップスを選ぶのがおすすめ。シンプルなトップスの日はアクセサリーで華やかさをプラス
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きちんと感をキープできる寒さ対策とは?
インナーダウンをジャケットの下に仕込んだり、きれい見えするストールやカーディガンを活用してみて。
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オフィスカジュアルでブーツはNG?
シンプルなショートブーツならOKとされている会社は多いです。迷ったらロングブーツやカジュアル素材のブーツは避けておくのが無難。