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青木裕子さん「お受験は当初子どもに無理やり勉強させることだと思い込んでいました」

――パパは受験に賛成でしたか?

そうですね。やってみるのは良いと思うよという感じでした。私と同じく全く経験のない世界のことなのでピンときていたかわかりませんが(笑)。家庭によるとは思うのですが、我が家はずっと子どもと一緒に受験対策をしてきた私と気持ちの入り方が違うからか、小学校受験の全体が見えてなくて。質問の意図が汲めていないというか……(笑)。たとえば「休みの日は何をしていますか?」という質問に「公園に行っています!」と夫は答えていて、「雑誌のインタビューの一問一答じゃないから!面接官はあなたが休日何しているかに興味があるんじゃないからね!」って話したことがありますね(笑)。

 

――お兄ちゃんのときは先取り学習なども頑張っていたそうですが、弟さんの場合は本人のやる気を尊重されたそうですね。

はい。長男は当初受験するつもりがなかったので、逆に、小学校までにひらがなくらい書けるようにしておかないと!と思って、「幼稚園のお友達にお手紙書きたいでしょ?」と、家で練習していました。長男はできるようになることに達成感を得るタイプだったので、読み書きも一緒に頑張りました。でも、過ぎてみると、私なんであのとき、あんなに字を書くことに必死になっていたんだろう……と思ってしまったんです。幼児期って、何かできるようになることで、親も子も安心するみたいなところがあるんですよね。「これはできる」「これは知ってる」みたいな。この時期は吸収力も高いから、教えればそれなりになんでも覚えるけど、大事なのってそこじゃないような気がしてきて。一つのことができるということに価値をおくよりは、できたことで本人の自信に繋がればいいと思うんです。できるようになることがゴールではない。それはもうやめよう、と次男のときは思うようになりました。次男は今しかできない体験や感覚的なところを大切に、本人が楽しく、やる気になったときにやればいいかなと考えていました。

――そうだったんですね。受験準備は実際どんなことをしたのですか?

子どものどんな小さな興味のサインも見逃さないようにしていました。たとえば「お蕎麦が好き!」と言ったら、「じゃあ今度、蕎麦打ち行ってみようか!」と、蕎麦打ち体験に行ったり。たまたま息子が落語を聞く機会があって「落語って面白い!」と言ったら、「じゃあ一緒に寄席行ってみよう!」とか。私も寄席に行くのははじめてだったので、子どもと一緒に楽しんでいました。興味を体験に移すことで、なにか新しい扉が開くかもしれないし、これを繰り返していくうちに好きなことや夢中になることを見つけてもらえたらいいなって。1年間、畑を借りて野菜を育てて収穫したり、虫の観察もしました。

 

――子どもの可能性を広げることを意識していたんですね。

そうなんです。オリンピックを観ていたとき、「スキージャンプってどうやって始めるんだろう?」「選手たちはその競技に出合えたところから才能だよね!」なんてママ友と話題になったことがありました。一緒にテレビ観戦していても「僕もやってみたい!」と言う子もいれば、「怖いからやりたくない」と思う子もいて。もし子どもが「やってみたい!」と言ったら、もうその時点で一歩踏み出しているってことだよねって。簡単に体験させてあげられることばかりじゃないかもしれないけど、子どもからの「やってみたい!」というサインは、大きな一歩だと捉えて大切にしています。
今はテレビやインターネットで映像を見ることもできるし、体験をさせてくれるところも、探せばたくさん出てきます。

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