家族で話し合いをしよう「彩り家族コミュニティ」
今は東京で風通しの良い一軒家に家族みんなで住んでいます。三男も生まれ、文字通りワチャワチャした暮らし。家族って、母ってこうあるべき、という枠を外したら関係性がさらに良くなると実感した今、夫の専門である気象・防災の観点からも家族の話し合いが大事と一致し、家族に関するコミュニティを立ち上げました。これはデンマークへ留学し、その地の家族のあり方を見た経験や、まちづくりを生活者の視点から研究してきた経験が生きています。登録数は日に日に伸び、とてもあたたかいコミュニティになっています。
また、自分の社会的な地位や立場に固執することなく、夫婦でバランスが取り合えれば良いとも考えられるようになりました。収入が減ったり、苦手な家事があったとしても、どちらかが補えればそれでいいのです。そして家族で多くの話し合いをしてずれを修正するのはとても大切。人は皆、変化するからです。
息子のコトバ……
「お母ちゃんって面白い!」
三男の面倒をよく見てくれてお母さんのヘルプをしてくれる薫くん。
私は自分のことを面白い人間だと思ったことはなかったのですが、長男が私の仕事の表情と家の表情とのギャップがあり過ぎて「お母ちゃんって面白いね」といつも言って笑ってくれます。私のいろいろな面を見てくれていると思うと嬉しくて勇気が出ます。家族はチーム。どれだけ違いを認め合い、協力し合えるか? デンマークで学んだ大切な思想「ヒュッゲ(心地よさ)」を追求していきたいと思っています。
斉田さんのHISTORY
1.幼少期の自分は大人や周りの様子を敏感に感じる観察魔でした。2.26歳、母とイギリスに旅行へ。母は初めての海外、楽しい時間を過ごしました。3.デンマーク留学中に知り合ったお母さん的存在の友人とは今でもずっと交流していてデンマーク訪問の際は必ず会います。クリスマスや誕生日のメッセージを送ってくれ、デンマークでの学びを日本の社会に活かせることを願ってくれます。4.2009年に結婚式を長崎の大浦天主堂(国宝)にて。5.熊本でのワンオペ育児時代。余白なく仕事も子育ても精一杯頑張っていた頃で、頼り下手でした。6.長男7歳の七五三で家族写真を撮影。夫はほぼ毎週末、熊本と東京を往復。
撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/RYO〈ROI〉
取材・文/金沢由紀子
デザイン/大塚將生〈marron’s inc.〉
編集/永吉徳子
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