家事育児は〝手伝う〟から〝シェアする〟時代に。頑張るパパの悩みに応える好評連載の第3回!RYUCHELL(りゅうちぇる)さんの愛ある叱咤激励と、ジェンダー論のプロ・東大人気No.1講義の瀬地山 角先生の分析を、ぜひ夫婦でシェアしてみてください。
今月の悩めるパパ ③
林田 剛さん(仮)/36歳。会社員。サッカー、ゴルフ、釣り、キャンプなど休日はアウトドアで過ごすことが多いアクティブ派。大学時代のバイト先で出会った同い年の妻とは長年の交際を経て結婚。
育休中の妻が復帰を渋っています。気持ちを尊重するべきか、説得するべきか迷います。
子どもは9カ月、妻は育休中で来年春に復職予定ですが、しばらく専業主婦になりたいと言われて戸惑っています。保育園は入りやすい地域で実家も近く、働く環境は整っていると思います。僕も共働きが当たり前だと考えていたので、家事育児をシェアすることに抵抗はありません。妻は今の職場では恵まれたポジションと給与があるので手放すのがもったいないし、家庭に入ってストレスが溜まらないかも心配です。妻はとにかく今、子どもと一緒にいたいようです。
りゅうちぇるさんの回答
ママが自分らしくいられることが、家庭の雰囲気に繫がる
子どもにとって何が
最善なのか考えてみて
僕は常にママの気持ちを尊重したいタイプなので、〝自分らしく生きさせてあげて〟と思います。あと、このパパはママの立場を心配しているけど、子どもにとって何が一番いいかという視点が抜けてるんですよね。「共働きするって言ったじゃん、急に何?」という空気が漂っていて、このパパはちょっと頭が堅くて視野の狭いタイプなんだなと感じてしまいます。この先、できることもお喋りもどんどん増えて、少しずつ成長していく姿をそばで見守りたいというママの気持ちは尊重してあげて。なぜかというと、夫婦関係や家庭の雰囲気に関わるから。ママがやりたいことをできないストレスは結局子どもに伝わるんですよね。一番大事なのは子どもだから。彼女も〝働きたくない〟って言いづらかったと思うので、その気持ちにも寄り添ってあげてほしいかな。今は仕事のスタイルを選べるし、キャリアがあるならなおさら。仕事はいつでもできるけど〝9カ月のママ〟は今しかできなくて、この先「あの時一緒にいてあげればよかった」って言われたらパパはなんて言ってあげられるの? 納得する言葉をかけられる? 家庭に入って違うなと思ったら、そこでまた話し合って決めればいい。家庭に入るか、仕事を続けるかって人生の二択みたいにしてるけど、ダメならダメで戻ればいいだけなんです。〝私らしく生きさせて!〟って感じ。仕事をしてキラキラするだけじゃなくて、子どもと一緒にいることだって私らしさ。お互いの意見を交換して認め合うのが大切だと思います。
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【PROFILE】
1995年沖縄県生まれ。モデル、タレント、歌手、YouTubeなどマルチに活躍。育児セラピスト1級、食育インストラクターの資格も持つ。妻のぺこさんと3歳の息子の3人家族。
カーディガン¥3,190 デニムパンツ¥3,190(ともに原宿シカゴ 竹下店)シューズ¥19,580 (フラミンゴ下北沢店2nd)ロンT/スタイリスト私物
撮影/杉本大希 ヘア・メーク/megu スタイリング/曽我一平 取材・文/宇野安紀子 イラスト/N.Ryosuke 編集/井上智明
*VERY2021年12月号「りゅうちぇるの「パパの子育て悩み相談室」」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。