子どもの大舞台である卒園式や入園・入学式。とびっきりかわいい髪型にしてハレの日を笑顔で楽しんでもらいたいのが親心です。とはいえ、自分の髪とは違う細く柔らかな髪をアレンジするのが大変！という声も。そこで、不器用なママや、ヘアアレンジ初心者のパパでも簡単にできる女の子のセレモニー向けアレンジ方法をご紹介します。

アレンジ初挑戦パパもできる！女の子のハレの日スタイル4選

「自分には娘のヘアアレンジなんて無理！」そう諦めているパパも、それを受け入れているママも多いかもしれないけど、本当は 〝できないんじゃなくてやったことがない〟だけかも。そこで自身もパパであるヘア・メークの森ユキオさんが簡単可愛いヘアアレンジを伝授してくれました。卒園式や入学式などハレの日にもふさわしいかわいいアレンジです。結び方がわからなくても、三つ編みができなくても大丈夫です！

「髪が落ちてこなければ大丈夫。難しく考えすぎないで」

世の中のお父さんでヘアアレンジが得意!と胸を張って言える方は少ないと思います。でも子供のヘアアレンジは思ったよりも簡単なんですよ。紐を結ぶことができるなら、髪だって結べます(笑)。キレイに作らなくてもいい、まずは崩れないことを目標に。慣れればすぐに上達します。そうすればお子さんが喜ぶのはもちろん、朝忙しいママの手助けにもなりますよ。

 

まずこれさえ覚えれば！「基本のひとつ結び＝ポニーテール」

HOW TO

【1】ブラシで髪全体をとかします。子供の毛は細くて絡まりやすいので、もつれている場合は少しずつ手に取ってとかして。

【2】細い髪の毛は垂れやすいので、結びたい位置より高めのポイントに向かってブラシでとかし、ひとつにまとめます。

【3】(右利きの人は)左手でしっかり毛束を持ち、緩まないように注意しながらゴムで結びます。

【4】結んだ時にできたたるみを取るために、根元の髪をふたつに分けてぎゅっと開く。このひと手間が崩れない秘訣!

 

女の子が喜ぶパパの決めゼリフ別
ひとつ結びをマスターすればできる髪型がぐっと広がる

 

「バレリーナみたいになれるよ♡」
おだんご風ヘア

ピンを使わないラフなおだんごヘアなら、難易度は基本のひとつ結びとほぼ同じ。崩れておくれ毛が出てきても、残した毛先とのバランスでむしろ可愛く見えるから、不器用なパパこそチャレンジしてほしい。

HOW TO

【1】前のページのひとつ結びを作り、ゴムで結ぶ最後の一重の時に、毛先をすべて通しきらずに 輪っかに。毛先は下向きに垂らしたままでOK。

【2】おだんごの場合も、たるみを取るために輪の根元をふたつに分けてぎゅっと開きます。輪の上の部分を開くことがポイント!

「エルサみたいになれるよ♡」
笹だんご風ヘア

 

手の込んだアレンジのように見えるけど、実はカンタン。ひとつ結びの位置に注意し、笹だんごを作る時、きちんと子供の正面に座れば失敗することはありません。おだんごの数は髪の長さで決めて。

HOW TO

【1】片方の耳下に向かって髪をとかし、首に沿うようにゴムでひとつに結び、髪をぎゅっと開きます。無理につむじに逆らわないでOK。

【2】1で結んだ位置から近いところから結びます。笹だんごを落としたい位置(胸のあたり)で結ぶことが大切。3つの笹だんごを作ります。

【3】ゴムとゴムの間の髪を指で少しずつ開いて丸みをつけます。上から順に3つの笹だんごすべてを開いて丸みをつければ完成です。

 

「帽子をかぶってもお利口さんで可愛くなれるよ♡」
二段階ポニテ

 

二段階に分けることで不揃いな髪も一緒に結べるので、通常のポニテで髪がまとまらない短い髪の子にもぴったり。ひとつ結びアレンジでありながら、ハーフアップのような雰囲気で〝お嬢さま見え〟するところが女の子ウケ。

 
HOW TO

 
【1】耳上の髪を斜め上に向かってまとめます。髪が長い子は高め、短い子は低め位置にすると、ドッキングする時にうまくいきます。

【2】分け取った髪をゴムで結び、ぎゅっと開きたるみを取ります。少量の髪を結ぶ時は、輪が小さめのシリコンゴムなどがお勧めです。

【3】2で結んだ毛束と残した髪をまとめて、首の付け根で結びます。最後に矢印部分の髪を少し引き出すと立体感が出てよりオシャレに。

 

 

 実践編
パパの「娘のヘアアレンジが苦手」を森 ユキオさんが解決！

くせっ毛を活かしたハーフアップでゴキゲン♡

 
HOW TO

 
【1】耳上の髪を斜め上に向かってざっくり分け取ります。前髪がある子はそのまま残して。

【2】分け取った耳上の髪をゴムで結びます。残した下の髪が結ぶ時に混ざらないように、上の部分で結ぶことがポイント。

【3】ハーフアップの時も結んだあとは髪の根元をしっかり開いてたるみを取りましょう。くせっ毛のカールヘアを活かした華やかアレンジです。

PAPA’s COMMENT

「今回実際に森さんに教えていただいて、アレンジのコツが摑めました。ヨツバちゃん以外のファントミラージュのメンバー のヘアスタイルにも、娘のために挑戦したいと思います」

手でざっくり分けても高さが合っていれば可愛い

 
HOW TO

 
【1】横の髪を耳にかけてから、手で髪をざっくりとふたつに分けます。つむじに逆らわないで。

【2】耳上より少し高めの位置で結びます。ひとつ結びの時と同様、結んだら髪を開いて。

【3】もう片方の髪も同じ位置で結びます。高さが違ってしまったら髪を開きながら動かします。

PAPA’s COMMENT

今回、人生で初めて娘の髪を結びました。ツインテールは髪をキレイに分けるのが無理だと思っていましたが、ざっくりでいいんですね。ゆくゆくは編み込みもマスターしたいです。

 

ヘア・メーク/森 ユキオ〈ROI〉 撮影/須藤敬一(人物)、相澤琢磨(静物) モデル/多賀ありす 取材/川西麻依子 デザイン/橋本綾子 編集/羽城麻子
※VERY2019年12月号「森 ユキオさん直伝!パパでもできる!超簡単「女の子ヘアアレンジ」」より。

 

ママ美容師が伝授！簡単なのにプロ級の女の子アレンジ2選

まだまだ髪が細く少ない子向けのアレンジと、SNSで大人気のリボンアレンジを教えてもらいました。一見手が込んだように見えますが、実はとっても簡単です！

くるりんぱで立体感を出すハーフアップ

撮影／甲野菜穂美

まだまだ毛が細く柔らかい子の髪は、扱いにかったりアレンジ時に痛がったりで親子とも大変……。だからといって何もしないと寂しい印象に。そこでおすすめなのは、今や定番テクニックでもある“くるりんぱ”です。少ない髪でも立体感が生まれて特別な日にふさわしい髪型になります。

 

HOW TO

【1】手肌にも使えるバームを中間〜毛先になじませる。

 

【2】トップの髪を左右2つに分け、小さめの三角形に分け取る。

 

【3】少しゆるめに結び、ゴムの上に穴をあけて毛先を前から通し、くるりんぱする。

 

【4】くるりんぱの両サイドの髪を合わせ、ゆるめにゴムで結ぶ。

 

【5】ゴムの上に穴をあけて毛先を通して2つ目のくるりんぱを作る。

 

【6】ゴムを持ち、指で細かく毛束を引き出してディテールを調整する。

 

【7】ゴムの上にリボン付きのクリップをつけて完成。

 
撮影／甲野菜穂美

SNSでも大人気！今どきリボンアレンジ

撮影／甲野菜穂美

このアレンジを教えてくれたapishの中島さんいわく「保育園やインスタで人気No.1」だというアレンジ。一見高度なテクニックが必要そうに見えますが、そんなことないそう。きれいに完成させるにはアレンジスティックを使うのがおすすめ。100円ショップでも購入できるのでぜひ揃えて。

 

HOW TO

 

【1】肌に優しい植物オイルを根元から毛先にかけてなじませる。2プッシュ程度使用し、しっかりつけておくとアレンジしやすい。

【2】全体を2つに分け、ツインテールを作る。耳の斜め上くらいの位置に作っておくといい。

【3】ツインテールを結んだ位置から7〜8cm下をゴムで結ぶ。

【4】ゴムとゴムの間を2つに分けて穴を作り、毛束の後ろから手前に毛先を通して“逆りんぱ”にする。

【5】アレンジスティックの輪を上にし、地肌とゴムの間に挿し込む。

【6】ツインテールの表面の毛束を取り、アレンジスティックの穴の中に入れる。

 

【7】下のゴムを押し上げてリボンの形を作りつつ、アレンジスティックを下に引き抜く。

 

【8】リボンの下に隠れる位置で2つの毛束をゴムで結ぶ。

【9】リボンの上と下を持って扇状に広げ、形を整えて完成。

 
撮影／甲野菜穂美

最終更新日：2024.3.8
公開日：2021.03.05

＊本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。肩書きや年齢などは取材当時のものです。