フォーマルな服装に身を包む卒園式・卒業式。そんないつもと違う場面でのヘアスタイルに、悩むママも多いよう。子どもが主役だから控えめにしたいけれど、お祝いの行事なので、お受験の面接のように真面目すぎる必要もありません。上品さと華やかさを両立できる卒園式・卒業式ヘアを、ショート、ミディアム、ロングの髪の長さ別に紹介します。
■ショートヘアのママにおすすめヘアアレンジ
【1】ボブ風ショートヘア
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
普通におろす一択のショートヘアは、特別なセットなしだとナチュラルすぎてしまう可能性もあるので、とにかく立体感が命! ペッタリならないように、トップや後頭部にボリュームを出しましょう。カットの仕方にもよりますが、コテやカーラーで軽く巻いてボリュームアップし、スタイリングでキープ。前髪は流すか分け目を作るのが◎。サイドは耳にかけるときちんと感が出ます。女性らしさの残るボブ風ショートヘアなら、軽く毛先を巻いてボリュームアップしたら、あとはナチュラルにキープするだけ。
読者 中瀬真里菜さんは前髪を残してサイドをすっきり
撮影/有馬秀星〈MOUSTACHE〉
「かなり短いショートなので、前髪は分けずに流して両サイドは耳にかけました。存在感のあるフーフピアスで華やかさを。」
【2】長めショートボブ
撮影/最上裕美子
少し長めのショートボブの場合も、コテで巻いて動きを出してオイルなどでツヤを出します。センター分けも素敵ですが、9:1くらいに分けて片方を耳にかけるときりりとした清潔感が際立ち、オシャレさもアップ。ピアスやイヤリングが目立つのも華やかに見える理由です。
【3】ウェービーショートボブ
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
額や横顔の美しさが光る、ウェービーなショートボブ。束感のあるセットで、華やかすぎる印象にならないように。耳にかけやすく邪魔にならず、知的なママ感も演出。
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■ミディアムヘアのママにおすすめヘアアレンジ
【1】ゆる巻きダウンヘア
撮影/最上裕美子
ミディアムヘアのダウンスタイルのポイントは、毛先をゆるく大きめに巻くこと。大きめのカールを作ることで、控えめかつ華やかな印象になります。毛先がパサパサになっていては台無しなので、きちんとスタイリング剤をつけましょう。
【2】センター分けポニーテール
撮影/最上裕美子
前髪をセンター分けにして低い位置で一つ結びにするのもマニッシュな魅力が出て素敵です。
【3】外巻きダウンヘア
また、毛先を全て外巻きにしてオイルをしっかりつけて仕上げると、ほんのりモードな印象に。きちんとしつつオシャレな雰囲気を出したいミディアムヘアのママにおすすめです。
【4】外巻きポニーテール
撮影/川崎一貴〈MOUSTACHE〉
外巻きにした後、下の方でひとつ結びにするのも◎。前髪もオイルを使ってタイトにまとめましょう。
ライター 高橋志津奈さんはヘアゴムでアレンジ
「毛先をコテで軽く巻いてから、低い位置でひとつ結び。フランスラックのヘアゴムはネイビーのレザーの飾りが付いていて、結ぶだけで上品にサマになります。オールバックで清潔感もアップ。」
読者 浜本里奈さんは内巻きアレンジ
「毛先のみドライヤーで内巻きにブローしてスタイリング剤を。前髪はサイドに流してまじめな感じにしました。」
■ロングへアのママにおすすめヘアアレンジ
【1】前髪を立ち上げたダウンヘア
前髪も長さがある人なら、毛先をゆるく巻き、根元をしっかり立ち上げてかき上げるのが様になるヘアが人気のよう。片方は耳にかけてすっきりさせるのが良いでしょう。こうしておけば、髪の毛が邪魔になったとき、サッと結んでも前髪の流れが残り雰囲気のある一つ結びになります。
【2】前髪を立ち上げて1つ結び
前髪に立ち上がりがあると、髪の毛が邪魔になったとき、サッと結んでも前髪の流れが残り雰囲気のある一つ結びになります。
【3】センター分けダウンヘア
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
凜とした美しさの漂う、センター分けのロングヘア。全体に大きなウェーブをかけて顔まわりに髪がこないように。
【4】夜会巻き風アップスタイル
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
また、上品に夜会巻きふうに横に流したスタイルも、ロングヘアならではの卒園式ヘア。やや高めに結ぶのが華やかさを出すポイント。パールアクセが引き立って凛とした印象に。
【5】ゆる一本結び
撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉
巻いた髪を優しく束ねた低めの一つ結びも、服やメークとのバランスが引き立ち、オシャレで華やかになります。
ロングだからこそできる、少し凝った華やかアレンジもご紹介します。
★凝った結び目の一つ結び
①後ろ耳部分から両サイドの毛を取り、中の毛量だけ多くなるように3つにブロッキングする。
②三つ編みをしていく。首の生え際のあたりで、太い毛量の部分が真ん中にきたら一旦ストップ。
③真ん中に太い毛束、両サイドに細い毛束がある状態。
④両サイドの毛先を片方の指でしっかりとつまんでおく。
⑤つまんだ状態のまま、三つ編みの根元を指でギュッと上に引き上げる。根元が押しつぶされて複雑な結び目に。
⑥根元の部分を両サイドの毛先と一緒にゴムで結び、網目を指で引き出しニュアンスをつけて完成。
★ねじるだけハーフアップ
①耳の延長線の位置から頭頂部にかけてサイドの毛を取り、同量に上下にブロッキング。
②上下の毛をそのまま3分の2くらいまでねじる。しっかりめにねじるのがコツ。
③ねじりめの髪を指でつまんで少し引き出し、ゴムで仮止めしておく。反対側も同様にねじる。
④両方のねじりの中心をゴムで結び、毛束を二つに割り両側をグッと引っ張る。トップの髪が自然に上がります。
⑤鏡を見ながら結び目の上の部分を指でつまんで少しずつ引き出し、全体にボリュームを出して完成。
★くるりんぱ✖2のまとめ髪
①下めの位置でざっくりと一つ結びに。事前に巻いておいた髪だとより表情のある仕上がりになります。
②結んだゴムの上部分を真ん中で2つに割り、毛束を上から穴に通してくるりんぱを1回作る。
③毛束を2つに割き、ギュッと日ぱってゴム部分を締める。この時点で後頭部やトップが自然と上がる。
④毛束を再度結び目に入れ込む。入れに行くときは毛束をねじりながら。2回くるりんぱをした状態に。
⑤根元の毛を指先で少しずつつまみ出し、根元の部分をふんわりとさせてニュアンスをつけたら完成。
読者 青野未来さんはゆるシニヨン
「全体に巻いてから下の方でひとつ結びに。それをゆるく三つ編みしつつねじって、ゆるいシニヨンのようにまとめました。華美になりすぎないようにカールはゆるめ、おくれ毛は少なめに。」
■卒園式の髪型のポイントは
・だらしなく見えないよう、後れ毛は控えめに。
・主役は子供。華やかを超えて目立ちすぎる髪型には注意。
・きつく巻いたり、ボリュームを出し過ぎるのは控えましょう。
・ヘアアクセも控えめなものを。
■まとめ
卒園式・卒業式だからといって特別に凝った髪型で盛るのではなく、あくまで上品に控えめに、普段の髪型をより丁寧にセットするくらいの気持ちが◎。ショートやミディアムなら結んだりせずにコテやスタイリング剤で動きを出すのが人気のようです。ロングヘアの場合、下ろしていて清潔感を出すには髪が綺麗であることが重要なので、そこに自信がなければ結んでしまうのが賢明です。毛先だけ巻く、外はね、センター分けなど、控えめかつ華やかに見えるポイントをおさえたら、それぞれの長さに応用できそうです。オシャレゴムやバレッタを使ったり、毛先をゴムに巻きる技や、くるりんぱの技などで結び目を上手に隠すとフォーマル感が増すでしょう。
文/井上さや
Q&A
Q 髪が長い場合、結ばないとだめですか?
A だらしなく見えなければ、そのままダウンスタイルでも大丈夫です。
Q いつもの髪型と、どう変えればいいの?
A 普段より丁寧にきれいにセットする、くらいでOKです。
Q ヘアアクセはつけてもいいの?
A 華美になりすぎるものでなければ、つけていただいて大丈夫です。
Q. ヘアアレンジは美容院に行かなきゃダメ?
A. ゆるく巻くなどでOK、わざわざ行く必要はありません。髪の長さがあれば、ひとつに結んだりアレンジもOK。