





























梅雨入りが近くなり、湿気の多さや悪天候に悩まされる6月は、服装に悩みがち。雨が多く服が乾きづらい日が続くこともあり、洗濯のサイクルや服のケアにも気を遣うところです。そんな服選びが難しい梅雨シーズンに、さらりと着られる快適素材や撥水アイテムを活用した雨の日コーデのほか、6月の気温にぴったりなおすすめコーデをご紹介します。
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6月の気候の特徴とおすすめの服装は?

「東京(東京都) 2024年6月(日ごとの値)」より
6月上旬
日中は24~28度の間の少し汗ばむ気温ながら、朝晩は20度を下回り、少し肌寒いと感じる日が多い6月上旬。日中は半袖でもOKですが、ひんやりする朝晩は、カーディガンや夏素材のジャケットなどの長袖アウターが活躍します。
6月中旬
平均気温が22~26度、最高気温が約30度を超える真夏日が出てきたかと思えば、最低気温が17度までガクンと下がる日も。天気予報チェックは必須です。昨年の関東地方の梅雨入りは平年より遅く6月20日前後でしたが、今年は平年通りならば中旬には梅雨入りしている可能性が。部屋干しの日が続いてもOKな、乾きやすいイージーケアの服を買い足しておくと助かります。
6月下旬
最高気温が30度超えの日が多くなり、梅雨どきらしい蒸し暑さに。不快指数も高まる時季です。半袖やノースリーブ、風通しの良いスカートなど、少しでも涼やかに過ごせる夏アイテムにしっかり頼って気持ちを上げていきましょう!
真夏の暑さの日
梅雨どきでも、30度を超える真夏日になる日も。湿度も高いので、外に出るだけでじっとり汗ばんでくるようなしんどい蒸し暑さになります。梅雨の晴れ間の陽射しが強い日は、キャップやサングラス、サラリと羽織れるUVカットパーカが頼れる味方。
冷える雨の日
雨がしとしとと長引く日は、6月でも気温がぐっと下がり、最高気温も20度前半に。特に風のある日は体感温度はさらに低下。湿気で重くなった空気と冷えで、気分も低空飛行になりがちに…。そんなときは、機動力がありつつおしゃれ心を盛り上げてくれる、甘ブルゾンやシアーカーデが活躍してくれるはず。
2025年6月の最新トレンドアイテムは?
シアーな羽織りなら見た目涼やか&端境期の体温調節にぴったり

ペプラムの甘シルエットに心が弾む、シアーカーディガンを主役に組み立てたコーデ。「半袖だと冷え込みが気になるな」というときにサッと手に取れるお手軽感もありながら、今っぽさもゲット。シアーの軽やかさがデニムだけでなく甘スカートとも相性抜群。合わせるボトムスを選びません。脱いだときもかさばらず、脱ぎ着が多いこの時期に重宝すること間違いなし!
甘スカートはバルーンシルエットが新鮮!

どんより空に落ち込みがちな日々だからこそ、甘いアイテムで気分を上げたい!とはいえ、裾の長いロングスカートやひらひらアイテムは汚れが気になります。そんなときの救世主がバルーンスカート。ふんわりと立体的なシルエットが甘派の気持ちを満たしてくれて、足首より上の丈で裾捌きも良く、雨の日でも濡れリスクが最小限に抑えられます。Tシャツやスニーカーなどカジュアルアイテムとの相性も抜群。
6月上旬のおすすめコーデ
〈POINT〉
関東地方の6月上旬は、梅雨入りするかしないかの微妙な時季。最高気温は25度前後、最低気温は18度前後と温度的には比較的過ごしやすい日が続きます。ただし雨や曇りの日は最低気温が20度以下の日もあり肌寒く、油断は禁物。半袖トップスに軽めのアウターなどを重ねたコーデがおすすめです。
柔らかジャケットで、朝晩の冷えに万全対策!

フェミニンなシルエットのロングワンピースに、同じく柔らかい色味のジャケットを合わせたコーディネート。イエローのバッグが差し色になり、全体がぼんやりするのを防いでくれます。五分丈のワンピースだけだと朝晩の冷え込みに対応できないので、夏らしいリネンジャケットをオン。リラクシーな佇まいに。
ブーツ以外の選択肢も!甘めレインシューズ

カジュアルな薄色デニムに白のアウターを合わせた柔らかなコーデ。デニムのカジュアルさをきれいめなシューズで引き締めて。ちなみにこのパンプス、こう見えて実はレインシューズ。最近はブーツ型だけではなくパンプスやローファーなどレインシューズの選択肢がたくさんあるので、梅雨時期のコーデの幅も広がっています。
ブラウン×水色で大人っぽいさわやかコーデ

初夏らしいブルーのストライプワンピースにブルゾンを合わせたシンプルコーデ。足元とブルゾンはブラウン系で合わせ、色数を絞ってまとまりを出すことが洒落見えのコツ。足首くらいの丈感と厚底サンダルを選べば、スカートでも雨対応OK。すこしくらいの水たまりなら濡れずに過ごせます。
6月だってゆるスウェットトップスに頼りたい!

半袖スウェットは二の腕やお腹回りなど気になる部分をカバーしてくれ、ラクなのにこなれ見えするアイテム。せっかくの晴れの日なら、雨の日には避けてしまうロング丈のタイトスカートを楽しむチャンス。デニムのタイトスカートは一見上級者アイテムに思えるけれど、デニムパンツと同じ感覚で何にでも合わせられておすすめです。
6月中旬のおすすめコーデ
〈POINT〉
梅雨が本格化する中旬は、天気に振り回されやすい時季です。朝は曇りでも午後から雨ということも多く、着こなしには「備え」が必要。撥水素材のアウターや、速乾性のあるボトムスなど、雨に強くて快適なアイテムが頼りに。おしゃれを忘れないようにしつつ、快適さの優先度も高めたい!
シャカアウター&ドット柄で雨の日でも気分あげてこ!

朝から曇天なんて日にテンションを上げてくれそうなドット柄のスカートに、ショート丈ブルゾンを合わせたキュートなモノトーンコーデ。ドロスト付きでふんわりと立体感のあるブルゾンは、撥水性があるので少々の雨ならカバー可能。梅雨どきはこんな実用アイテムに頼りたい!
撥水アウターは天気が読めない日の相棒

急な天気の変化がつきものの梅雨シーズン。雨が降るのか降らないのか読めない日には、天気の急変にもある程度対応できる撥水アウターがあると便利です。シティにもマッチするモダンなデザインの機能性アウターが増えているから、自分のタイプに合うものがきっと見つかるはず。
パラシュートパンツなら雨の日の水はねも怖くない!

2023年のトレンドから、早くも定番アイテムとなっているパラシュートパンツは初夏におすすめの要素ばかり。裾がすぼまった足首までの丈感は水はねが気になる雨の日に使いやすく、さらりとした生地は暑い日のべったりした不快感を軽減してくれます。いつものボトムスからスイッチするだけでシルエットが今っぽくなる優秀アイテム。
カジュアルの代名詞ボーダーカットソーも、オフショルでセンシュアルに

気温が本格的に上がってきたら、初夏だからこそできる格好を楽しみたい!ボーダートップスとデニムの定番コーデを、オフショルダーで大人っぽく味付け。アイテムそのものはカジュアルだから、色っぽくなりすぎずヘルシーな印象に。
アウトドア風味だけじゃない!撥水アウター

機能性アイテムはアウトドアブランドだけでなく、甘ブランドからもお目見え。ペプラムのようなフレアシルエットにバルーン袖なので、甘派さんも取り入れやすいシルエット。梅雨の羽織りだけでなく、運動会や公園、夏の水遊びシーンなどにも一枚持っておくと何かと便利なアイテムです。
6月下旬のおすすめコーデ
〈POINT〉
6月下旬は最高気温が30度を超える日が増え、湿度も高くムシムシとした空気に……。半袖トップスが活躍します。梅雨真っ最中で不安定な天気が続くので、雨対策は中旬に引き続き欠かせません。屋外は蒸し暑くても屋内は冷房が効いていることが多いので、カーディガンなどを携帯しON/OFFできるようにしましょう。
ニットポロなら暑くてもきれいめカジュアルを維持できる!

半袖ベースに切り替わる6月下旬におすすめなのが、ポロシャツを中心に組み立てたコーデ。トレンドのスポーティアイテムながら襟付きのきちんと感できれいめに着られます。キャップやビッグトートなどカジュアルアイテムを合わせつつも、色合わせはネイビーとブラックでシックに決めると学校行事だってOKなコーデに。
キャップはUV対策+コーデの格上げにも!

UV対策の基本である帽子は今年も外せない夏アイテム。なかでもキャップはハイブランドやきれいめブランドのものも増えて、カジュアル派だけでなくコンサバ派もコーデに取り入れやすくなっています。ブランドロゴキャップでコーデを格上げしたり、ポップなカラーキャップで気分を上げたり、ちょい足しでコーデをアプデして。
キャップ+フレアワンピはこなれワンマイルの新定番

もし晴れた日があったなら、雨の日には着にくい裾の長いフレアワンピを着るチャンス!スニーカーとキャップと合わせてこなれ感を演出すれば、最旬ワンマイルコーデの完成です。ストレスフリーなワンピースとスニーカーは数少ない晴れの日を楽しむお散歩にもってこい。
せっかくの晴れの日は雨だと穿けない白ボトムスを

うだるような暑さと湿気の6月下旬は、袖なしアイテムに頼りたい!シンプルなタンクトップも、同系色のカーデを肩にかけることでコーデに厚みが出て、おしゃれに手をかけている感を醸し出せます。梅雨の晴れ間には、雨の日には履けきれいめサンダルと白パンツでさわやかに。
カジュアル上手な雨の日の足元レイヤード

気分が下がる雨の日だけど、お気に入りの晴雨兼用シューズ合わせなら少しは気分も華やぐものです。カーゴパンツをハンサムなゴツめブーツにイン。防水面もしっかり、だけどファッショナブルな足元レイヤードは、カーゴパンツをスキニーデニムや流行のパラシュートパンツに替えてもOK。
6月の暑い日におすすめのコーデ
シアーなシャツで快適に陽射しをカット!

薄手シャツは、腕や首元まで日焼け止めを塗る時間のない忙しい日々の味方です。カップ付きタンクトップと風を通すサラサラした素材のシャツで着心地の良さとヘルシーな肌見せを両立。
夏のおでかけレイヤードはビスチェが頼れる!

酷暑になってくると半袖Tシャツやアメスリトップスなど、シンプルなコーデばかりになって、なんだかテンションが上がらない…という壁を打破してくれるのがビスチェ。タンクトップ&デニムのいつものラクちんアイテムも、ビスチェをONするだけでおしゃれに更新感が出せます。
悩んだらスポッと着て完了!なサロペットコーデが正解

スカートよりも足さばきがよく、ワンピースのように着こなせるサロペットは暑くて何もする気が起きない日のお助けアイテム。体型カバーができ、ラクちんシルエットだからついつい手が伸びてしまいます。足元のヒールやアクセサリーで盛れば、手抜き感も払拭できてお出かけOKな印象に。
冷える雨の日におすすめのコーデ
パキッとカラーで雨の日でもスイッチON

パキッとさわやかなカレッジロゴスウェットは、着心地がよいうえに扱いもラクだから冷える日にもってこい。地厚なものを選べば、雨の日の肌寒さにぴったりです。足元はパラシュートパンツをソックスにインして、いまどきシルエット&裾汚れ防止。
スウェットパンツも白を選べばきれいめにまとまる!

おうちで洗えるが故に梅雨にヘビロテ必至のスウェットパンツ。部屋着に見えてしまうのが怖い、という場合はグレーではなく白や薄いベージュを選んでみて。コーデ全体をやわらかな白でまとめ、きれいめバッグやパンプスを合わせてバランスをとるのがポイントです。
リブスカート&リブパンツのセットは防寒+機動力◎!

リブパンツとリブスカートのコンビは、スカートだけより防寒できるので冷える雨の日にぴったり。ピタッとしたリブパンツのみだと体型が気になる人も、スカートとセットにすることで体型カバーもおしゃれもできて一石二鳥です。パンツは裾が広がっていないものが雨の日向き。撥水や防水加工がされたテック系アウターは雨の日の羽織りに最適です。
シチュエーション別!6月のコーデ
6月は湿気と暑さに悩まされ、おしゃれモチベも急降下しがち。とはいえ、日々の通勤やお出かけ、参観日や保護者会などの子ども関連のイベントはおしゃれしたいもの。ジメジメした日にも快適に過ごせるコーデをシチュエーション別にご紹介します。
家族でレジャーに出かける日
防水アウターをコスパブランドで探すのも手

HUNTERのブーツにスウェットパンツ、マウンテンパーカと動きやすさ全振りコーデ。実用性アウターは、GUなどのコスパブランドからも出ていて、実は手に取りやすいアイテムです。泥汚れや突然の雨が付きものなレジャーシーンを全力で後押ししてくれます。
甘派さんもうれしい!ハッピーカラーシャカアウター

いくら実用性があるとはいえ、テック系アウターのかっこいいコーデはタイプじゃない、という方におすすめなのがハッピーカラーのブルゾン。薄色デニムや白ボトム、淡色シューズにも合わせやすく、遠足、運動会、公園などのレジャーはもちろん、ふだんのおしゃれ着にも活躍します。
じめじめした日のお出かけを快適にするコーデ
ふんわりスカートも撥水スカートなら雨の日OK

じめじめした日は風通しの良いスカートで過ごしたいもの。最近多い撥水や速乾タイプのスカートなら、しつこい湿気の中でも快適に過ごせます。同系色のサマーニットトップスと合わせて爽やかコーデに。
いつものTシャツも、タイトスカート合わせで新鮮に。

じめじめ湿気の日はラクちんアイテムの代表、Tシャツの出番。ボトムスをタイトスカートにスイッチすることでシルエットにメリハリができ、鮮度UP。モノトーンコーデ&小さめリュックでシンプルにまとめることで、ほんのりきれいめに。
雨のち晴れ or 晴れのち雨予報の日
撥水に見えないのに実は撥水!というアイテムが最強

ドラマチックなバルーンシルエットのスカートは撥水機能付き。梅雨、夕立など天気が急変しやすい夏に、汚れを気にせず白いボトムスを楽しめます。「撥水・軽い・シワにならない」という優秀さなので、旅行や運転などシワが気になるシーンでも使えます。
急な雨にも対応可能!ロング丈の撥水アウターで全身カバー

ボーダーTシャツ&デニムという定番コーデも、大人っぽいロング丈の晴雨兼用アウターできれいめに雨や肌寒さ対策を。撥水加工と大きめのフードで天気の急変もへっちゃらです。ネイビーカラーとカジュアルすぎないシルエットはアウトドア感がなく、晴れの日の送り迎えにもOKなクオリティ。
雨の日のきれいめシーンの服装のヒント
ストレッチの効いたパンツ機動力ときれい見え確保!

ストレッチの効いたパンツスタイルは、ストレスフリーに機動力を確保できるアイテム。雨で足元が悪い中でもしゃがんだり走ったりが必須のママの味方です。白襟のカットソーを合わせれば、保護者会や面談などのきちんとシーンもOKに。
リネン素材のセットアップがジメジメ期のきちんとシーンにぴったり

風通しがよく、見た目にも涼やかなリネン素材のセットアップは夏のキレイめシーンに対応可。襟付きのセットアップできちんとした印象を与えつつ、サファリジャケットっぽいシルエットで更新感も手に入り、オフィスも母業もシームレスに行き来できます。
ジメジメ期を乗り越えるファッションのコツは?
雨が多い6月は、防水、撥水などの機能付きアイテムに頼ってしまうのがおすすめ。そしてせっかくの晴れの日には、夏の訪れをおもいっきり楽しめるタンクトップやビスチェなどのアイテムを楽しむメリハリをつけて、梅雨を乗り切りましょう。なにかと気分が落ちがちな時季だからこそ、晴れやかカラーをうまく使っておしゃれのパワーに頼って切り抜けて。
文/楢本美菜子
*掲載中の情報は、過去誌面や過去記事を再編集したものです。