1歳を過ぎて歩き出すようになってからの子どもとの外出は、走れて抱っこできるが大前提。いつでも両手を開けておくのが安心なので、リュックの必要性を感じ始めます。とはいえ、カジュアルで子どもっぽいイメージのあるリュックに苦手意識を持つママも多いはず……。マザーズリュック選びのポイントと、おすすめデザイン、リュックコーデの見本も紹介します。
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マザーズリュックとは?普通のリュックと何が違うの?
マザーズリュックとは、その名の通りママが持つリュックのこと。一般的なリュックとの明確な違いはありませんが、素材や機能性において乳幼児を連れて外出するママやパパが背負うのに適したものが好まれます。一般的なリュックとの明確な違いはありませんが、素材や機能性において乳幼児を連れて外出するママやパパが背負うのに適したものが好まれます。具体的には撥水性があるなど汚れに強く、軽いもの、おむつや哺乳瓶など多くの荷物が入り、細かな仕切りがついたものなど。マザーズリュックとして開発された商品も多数ありますが、そうでないものでも大丈夫です。
なお、マザーズリュックは“マザー”だけではなくパパが使うことも考慮して「ペアレンツリュック」として販売されているケースも。
子連れママに「リュック」がおすすめな理由とは?
両手が空く
歩き出すようになってから特に3歳くらいまでの子どもは、ちょこまか走り回り止まれといっても聞かない。ベビーカーには乗りたがらない。突然抱っこをせがんでくる。といった様子で、ママは常に走って追いかけまわせる&抱っこできる、両手フリーのスタイルが理想的。自転車で公園などに行った時にも、手荷物があるのは不便なので、ここでも両手が空くリュックが役に立つのです。
ママの体への負担が軽い
リュックは重さが両肩に分散されるので、手持ちや肩がけに比べると軽く感じる傾向にあります。また、重たい荷物を入れたトートバッグなどの場合、腕や肩に食い込みがちですが、リュックならそういった心配もなく、ママへの負担が軽いと言えます。
「マザーズリュック」を選ぶポイント5つ!
【1】必要な荷物が収納できるか
子連れのときの荷物はとにかく大量。オムツに着替えにおやつにお茶に……と、定番のセットが入るのが最低条件。リュックがパンパンになってしまうのも格好悪いので、多少ゆとりのあるサイズを選ぶのがおすすめです。
【2】軽量素材は必須
大量の荷物を入れるので、リュック自体は軽いに越したことありません。レザーのリュックも素敵ですが、軽さ重視でナイロンなどの軽量素材を選ぶのが賢明。最近は、軽量ながらスエード見えするエコスエードなる素材のものも。また、ショルダーパッドつきのものなど、体への負担を少なくする工夫がされているものを選ぶのも◎。
【3】機能性
リュックの中身を素早く出せたり、中身がごちゃつかない仕様になっているかどうかも重要なポイント。背負ったまま中身を取り出せる背面ファスナーや、細かいものを入れられるポケット、持ち手も付いているとより便利です。最近は、パソコンをそのまま入れられるクッション付きポケットのあるリュックも出ています。
【4】雨の日には撥水素材が便利
傘をささねばならない雨の日こそ、両手の空くリュックが便利。多少濡れても大丈夫な撥水素材が使えます。雨が降らなくても、子どもがお茶をこぼしたり、水遊びを始めたりと、子連れの外出は濡れるリスクが高いので、水が染み込みやすいコットン素材などは避けておきましょう。
【5】パパも使えるデザインを選ぶと◎
リュックは男女兼用で使えるアイテムなので、パパも持てそうな色やデザインを選んでおくといいでしょう。サイズ感も重要で、ママにぴったりのサイズだとパパには小さすぎる可能性も……。男性のミニリュックはサマにならないので、兼用予定なら大きめサイズにしておくのがおすすめです。
VERY編集部おすすめの「マザーズリュック」10選
バッグブランドのリュックなら長く使えて失敗知らず
01.エルベシャプリエ
どんなファッションにも合うシンプルさで長年人気
フランスのバッグブランドの定番リュックは、マザーズリュックとしても長年支持されています。超シンプルながら上質な作りで、キレイめからカジュアルまで、どんなファッションのママにもマッチ。男女兼用で使えるラージサイズが◎。
コーデュラナイロンデイパックLサイズ¥22,220
02. zattu(ザッツ)
軽いのに、スエード見えして高級感あり
2016年秋冬シーズンからスタートした、日本人女性デザイナーが手がけるエコスエードのバッグブランドで、有名セレクトショプで取り扱いあり。革以外の素材を指す「雑材」をメインに使用していて、雑に使ってもよいことからブランド名が名付けられたそう。スエード見えするので、キレイめのリュックとしても重宝します。
マイクロファイバースエード デイパック【BINGER SU/ビンジャーSU】¥29,700
03. PORTER × B印 ヨシダ
背面メッシュで夏も快適に背負える
吉田カバンとビームスの共同ブランドのリュック。背中側をナイロンメッシュに切り替えられていて、暑い時期には通気性を確保し、服を着込む時期にはすっきりとした背負い心地を実現。フロントのPORTERロゴの上からシグネチャータグを挿入できるので、紛失対策も。
バックメッシュ デイパック¥22,000
04. アネロ
スクエア型と高級感のある光沢素材が特徴的
荷物の出し入れがしやすそうなスクエア型とクリーンな光沢ナイロン生地がポイント。背面はセキュリティポケット付きで、生地は通気性の高いエアメッシュを使用した機能性の高さ、薄マチですっきり持てるのも人気の理由です。
SABRINA 口金 リュック¥5,390
ファッションブランドのリュックは気の利いたデザインがさすが
05. アニエスベー
小さくても、あるかないかで大違いのロゴの存在感!
90年代に大人気だったシリーズのリバイバルのコンパクトナイロンバックパック。白いagnes b.ロゴが、小さいながらもポイントになっています。ユニセックスタイプのデザインで、素材は耐久性に優れたコーデュラナイロンを使用。
ナイロンバックパック¥18,700
06. バーニーズ ニューヨーク
レザーの部分使いとベージュカラーが上品
VERY読者にも人気のセレクトショップ、バーニーズニューヨークのオリジナルリュック。
アウトポケットにレザーを使用した異素材のコンビネーションで、カジュアルなアイテムの中にラグジュアリーさも。コンサバママにも持ちやすいデザインです。
バックパック¥ 20,900
07. アーペーセー
極限にシンプルながら洗練されたデザインはさすが
元はメンズブランドとして誕生したパリブランド、アーペーセー。ベーシックで長く着られそうなデザインが、カジュアル上手なママたちに人気です。ウルトラライトのダブルフェイスポリエステルを仕様したリュックは、ポケット脇に付けられたブランドタグがポイント。
ウルトラライトリュックサックプライス¥26,400
08. マリメッコ
モノクロのUnikko柄が程よいポイントに
バッグや雑貨が人気の北欧ブランドマリメッコの定番である、ダイナミックなUnikko柄をシックなカラーで表現した大人なデザイン。全面、背面のアウトポケットにより、すぐに取り出したい小物も分けて入れられます。
Pieni Unikko Enni Wx バックパック¥42,900
定番コスパブランドのリュックは、実は機能も大充実
09. ユニクロ
大充実の機能とコスパ価格で、ガシガシ使える
VERY読者にも愛用者の多いユニクロのリュック。雨水をはじく撥水性があり、スマートフォンやPC用のポケットが充実し、収納力も◎。背負った時のフォルムもキレイ!といいこと尽くし。子連れだと汚れてしまったり雑に扱ってしまうこともあるので、この価格もありがたい。
バックパック¥990
10. 無印良品
キャリーバッグに装着可で、旅行や帰省にも◎
人気の無印良品のリュック。特許を取得したショルダーパッドが肩の負担を軽減。 PC収納ポケット、仕切りポケット付きの他、キャリーバーに取り付けられるようにベルトがあるのも特徴的。 撥水加工が施された生地もママたちの強い味方。
肩の負担を軽くする 撥水 リュックサック ネイビー ¥3,990
「マザーズリュック」の日のおすすめコーデ16選
カジュアルシーン向けリュックコーデ
撮影/佐藤航嗣〈UM〉
きれいめ派も簡単!黒リュックでモノトーンコーデ
カジュアルコーデが苦手なコンサバさんにとって服装選びが悩ましい親子遠足は、黒リュックを主役にモノトーンコーデにチャレンジしてみて。A4サイズの書類も入るきれいめレザーリュックなら、園で配られるプリント類を入れやすいのはもちろん、普段のお仕事シーンでも活躍します。
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撮影/宮下昌生
上品デザインの黒リュックがカジュアル感を程よく中和
アクティブに動きたい日こそリュックの出番。軽量ナイロン素材ながら、エレガントなデザインのスリムな黒リュックが、カジュアルな雰囲気になりがちなスポサンコーデをきれいめに寄せてくれます。
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撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉
カラーリュックでカジュアルコーデにアクセントを
カラーリュックはコーデにアクセントをつけてくれる名脇役。パラシュート素材で光沢のある深いグリーンはデニムや白パンツとも好相性なので、カジュアルな日のお出かけファッションをすっきりとまとめてくれます。
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撮影/須藤敬一
雨の日こそリュックコーデが推し!気持ちも動きも軽やかに
雨の日は園の送迎や子どもとのお出かけにひと苦労……。両手が空くリュックコーデはそんな日こそ真価を発揮します。沈みがちな気分を上げるために雨の日にあえて着たい白コーデには、締め色として黒リュックをチョイス。ウォータープルーフ加工が施されたリュックなら、雨晴兼用でどんな日にも活躍します。
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撮影/佐藤航嗣〈UM〉
モノトーン配色なら、公園カジュアルで好感度キープ
公園カジュアルにもモード感が欲しいなら、モノトーン配色がおすすめ。リュックはアウトドアブランドのものながら、小ぶりサイズでカジュアル感をセーブ。公園でも浮かないモードなおそとコーデが完成します。
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撮影/来家祐介〈aosora〉
夏の黒ワンピコーデをピンクのリュックで涼やかに
夏こそ着たい黒ワンピースですが、ともすると暑苦しい印象になってしまいがち。淡い色合いのリュックならそれを程よく回避して夏らしいコーデにしてくれます。バルーンスカートの甘さにもピンクなら違和感なし。
撮影/高木将也
スタイリッシュなコーデには上品ベージュのリュックが◎
メンズライクなスタイルにリュックはもちろんハマるのですが、ブラックだとスポーティすぎる印象。ベージュを選ぶと程よく上品さをプラスしてくれます。マット素材がスタイリッシュなファッションにマッチ。
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撮影/高木将也
柄スカートの日は、リュックとトップスを同色に!
チェック柄のスカートを主役にする日は、上半身はまとまって見えるようにするのがポイント。ネイビーのトップスとブラックのリュックで色を抑えると、派手スカートでもガチャついて見えません。
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撮影/高木将也
ワンピにリュックの日は、短く背負うのが鉄則
夏はロングワンピにリュックのバランスも可愛い。リュックは短く背負うことがスマート見えするポイントです。色は抑えて、足元はスニーカー以外にするなど、カジュアル見えしすぎないように調整するのも重要。
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撮影/藤原 宏〈Pygmy Company〉
自転車カジュアルの日は、足元だけ女っぽく
自転車の日もリュックは大活躍。足元をペタンコパンプスにすると、自転車カジュアルが少し女っぽくなり素敵です。コートは、タイヤに巻き込まれる心配の少ないショート丈〜ミドル丈が安心。
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送迎→通勤向けリュックコーデ
撮影/杉本大希(zecca)
リュック通勤も、モノトーンコーデならキレイめキープ
全身ブラックのキレイめコーデなら、リュックを背負っても通勤クリア。リュックがカジュアルなアイテムなので、足元はスニーカーではなく、ローファーにとどめるのが◎。白いリュックがポイントとなり、モノトーンコーデが完成します。
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撮影/杉本大希(zecca)
きちんとジャケットスタイルならリュックがビジネスバッグに
デザインを選べば、白ブラウスにジャケットというザ・お仕事スタイルにもリュックは似合います。ゴールドジップが上品なアクセントのリュックは、ビジネスバッグ代わりに使える優れアイテム。
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撮影/小川健太郎(人物)
モノトーンでまとめればリュックスタイルもきちんと見える
初心者も取り入れやすいシンプルな黒のリュック。着慣れたモノトーンのパンツコーデに合わせたら簡単にカジュアルさを軽減できます。靴はパンプスを合わせるとキレイめキープ。
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撮影/小川健太郎(人物)
キリッとジャケット、華やかワンピにラフなリュックが好相性
リュック自体がメンズライクなアイテムなので、女っぽいカラーワンピでバランスを。ワンピ+リュックだとラフすぎるので、コーデがキリッと引き締まる紺ブレを羽織って、ドレスコード堅めのお仕事環境でも浮かないスタイルに。
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撮影/小川健太郎(人物)
ブラウス、ピンクボトムの甘コーデでリュックスタイルも女っぽく
ブラウスのシルエットやカラーパンツや華奢な靴でほんのり甘いエッセンスを取り入れるのも女っぽく仕上げる秘訣。黒率を高めるとリュックのラフさを上手にセーブできます。
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撮影/杉本大希(zecca)
ロングジレを合わせると後ろ姿も横姿も、すっきり見え
リュックを背負うと、どうしてもコロンと野暮ったく見えてしまいがちですが、ロングスカートにジレを合わせることで、Iラインが強調されて、スッキリ見えます。リュックは程よい硬さがあるナイロンでクタッとしすぎないものを選ぶのが◎。
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リュック&ミニショルダーの2個持ち派、増えてます
便利なリュックですが、スマホやお財布を取り出しにくいという難点が。また、出先ではパパとリュックを交代で持つシーンも多いことから、リュックに加え、ミニショルダーやスマホショルダーなどの2個持ち派が増えています。
撮影/倉本侑磨〈Pygmy Company〉
着映える赤ワンピには黒小物で統一感を
近藤千尋さんがテーマパークへのお出かけに着るのは子どもがママを見つやすい赤いワンピース。夫婦で手分けして乗り切る場面も多いから、子どもの荷物は大容量のペアレンツリュックに収納するそう。小物を黒で揃えるとコーデに統一感が生まれます。
*掲載のシャネルは私物です。ブティックへのお問い合わせはお控えください。
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撮影/三瓶康友(人物)
スマホショルダーでアースカラーコーデに彩りをオン
キャンプや山登りなどのレジャーシーンで多くなるアースカラーコーデ。リュックはパパとの兼用を見据えてユニセックスな色にするからこそ、スマホショルダーは鮮やかなカラーで自分らしさを残してみては。
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撮影/葛川栄蔵〈hannah-management〉(人物)、魚地武大〈TENT〉(静物)
黒リュック&キャメルのミニバッグはテッパンの組み合わせ
スポーティ派のスタイリスト尾辻益実さんの公園コーデもリュックとミニバケツバッグの2個持ち。白とベージュのワントーンコーデを、シンプルな黒バッグとキャメルのミニバッグ、TOTEMEのベルトでキュッとしめて。
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カジュアルな印象で苦手意識の高いママも多いリュックですが、色や素材を選んだり、コーディネート次第で、ママらしい上品さを保ったまま持つことができそうです。両手が開くことは子連れの外出にとって何よりのストレス軽減法なので、ぜひ自分らしいマザーズリュックスタイルを探してみてください!
取材・文/井上さや
※本記事は過去掲載記事を元に再編成したものです。
※掲載商品はすでに販売終了している場合がございます。
公開日:2021.03.29
よくある質問
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マザーズリュックとして買うならどんなリュックを選べばいい?
収納力、機能性、デザイン性に着目して選びましょう。特に収納面・機能性面では、雨の日に使える撥水素材であるかや、細かいものが入れられるポケットがどこに何箇所ついているかなど、日常シーンにおける使いやすさの観点も忘れずに。
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カジュアルすぎないデザインのリュックの選び方は?
リュックの色はベージュやホワイトなどライトなカラーリングがおすすめ。ファスナーの色もゴールドだと、カジュアルすぎず品よく見えます。
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パパと共有する場合の注意点は?
男女兼用で使えそうなデザインであること。その他ママにぴったりのサイズだとパパには小さすぎる可能性もあるため、大きめサイズにしておくほか、サイズ調整できるものがおすすめです。