







赤ちゃん連れのお出かけに欠かせない抱っこひも。「新生児でも使えるの?」「どんな種類がある?」など、特に1人目ママは気になることがいっぱいですよね。そこで、抱っこ紐にまつわる疑問から、おすすめアイテムまでご紹介していきます。
撮影/須藤敬一
抱っこひもはいつから使える?
首がグラグラしないようにアタッチメントのついたタイプなら新生児からOK。また、オプションのインサートを入れたら新生児から使えるものも。腰紐がなく肩だけで支える、新生児から半年くらいまでの体重が軽い時期専用の抱っこ紐もあります。首がすわる3カ月頃からは、インサートやアタッチメントなしでも無理なく抱っこでき、ほとんどの抱っこひもが使えるように。雨の日や混み合う電車でのお出かけにはもちろん、ベビーカーの日だって、歩けない赤ちゃんとの外出に欠かせないアイテム。ぐずったときや寝かしつけにも頼りになる抱っこひもは最も重要な育児グッズのひとつと言えるでしょう。
抱っこひもにはどんな種類がある?
●ベビーキャリア
撮影/最上裕美子
最も一般的な抱っこひも。肩と腰でしっかり支えられるから抱っこする人の体への負担が軽減されると言われています。おんぶや前向き抱っこなど、ひとつで何通りもの使い方ができるのも特徴。しっかりした生地と作りなので、持ち運びにはかさばり、着用するとどうしてもカジュアルになってしまうことなどがデメリット。
●スリング
撮影/須藤敬一
片側の肩にたすき掛けして使うアイテムで、一枚の布でハンモックのように赤ちゃんを包み込みます。ベビーキャリアほどファッションを邪魔せず、コンパクトに折りたためて携帯性に優れていること、授乳ケープ代わりに使えるのも利点です。
リング
一枚の布に二つのリングが付いているタイプで、リングに通した布を引き絞ることで長さ調節が可能。体格差のあるパパとママで共有したい時などに便利。
ファスナー(バックル)
スリングの後ろ側にファスナーやバックルがついていて、あらかじめ長さを調節して使えるので着脱が簡単。バックルは存在感が大きくかさばるという難点がありますが、ファスナータイプならその心配もありません。
チューブ
リングやファスナーがなく、一枚の布を縫い合わせただけのシンプルな筒型のスリング。長さの調節や着脱の手間が省け、最もかさばらないのがメリット。ただ、サイズの調整ができないので、ママとパパで共有することは難しい。
●ベビーラップ
撮影/最上裕美子
大きな布一枚を体に巻きつけて、布と体のあいだにできたポケットに赤ちゃんを抱っこするタイプ。密着度が高く自分の体に合わせられるので、どんな体型の人にも使えますが、緩んでくると不安定になって片手を添える必要あり。
●おんぶひも
撮影/良綱
家事しながら使え、ママの体への負担も軽いと言われているのがおんぶひも。また、赤ちゃんの視界が広がるのも◎。おんぶもできるベビーキャリアを使う人が多いですが、なかにはベビーラップをおんぶひも代わりに使うという人も。
●ヒップシート
撮影/最上裕美子
ベビーキャリアの腰部分に台座が付いていて、赤ちゃんを座らせるように抱っこできるもの。通常のベビーキャリアよりも安定し、肩や腕の負担が少ないと注目されています。台座単体でも使えて、片手を添えるだけで簡単に子どもを抱っこできるのも人気の理由。
抱っこのタイプ別・抱っこひも
抱き方によって、使える抱っこひもは変わります。赤ちゃんもママやパパ自身も快適な抱っこに合わせて選ぶのも大切です。
●横抱きタイプ
撮影/須藤敬一
横抱きに最適なのはスリングタイプ。ハンモックのようにすっぽり包み込むことができます。また、ベビーラップでも横抱きは可能で、最近は横抱きができるベビーキャリアも出てきています。ヒップシートの場合は、手を添えていれば横抱きすることも。
●縦抱きタイプ
撮影/須藤敬一
ベビーキャリア、ベビーラップ、ヒップシートで縦抱きができます。スリングでも、腰が座っている赤ちゃんなら、布に座らせるように包むことで縦抱き風に使うことも可。
●前向き抱っこタイプ
ベビーキャリアの前向き抱っこもできるタイプやヒップシートで前向き抱っこが可能です。ベビーラップやスリングでも前向き抱っこできるものも。
●おんぶひも
おんぶ対応のベビーキャリアやベビーラップ、おんぶ専用のおんぶひもが◎。結び方さえマスターすれば、浴衣の兵児帯やさらしをおんぶひも代わりに使うこともできます。
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抱っこひもを選ぶポイント
撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉
●使用する月齢
赤ちゃんの体重がまだ軽い、新生児から半年くらいの間は、支えの少ないスリングやラップタイプを。それでは重くなる1歳くらいからは、支えの多いベビーキャリアやヒップシートタイプに移行していくのがおすすめです。
●着脱の簡単さ
たすき掛けするだけで装着できるスリングタイプや、腰に巻くだけのヒップシートが簡単。ベビーキャリアは後ろで止めるタイプと頭からかぶるタイプがあり、前者のほうが簡単に装着可。ベビーラップは慣れるまでは装着に時間がかかると言われています。
●使用したい期間
新生児から2歳くらいまで、長く一つの抱っこひもを使いたいなら、新生児対応のベビーキャリアがおすすめ。新生児から半年くらいまでや、ベビーカーメインの外出時の携帯用にはスリングや薄手のベビーキャリアが人気。使い分けて2種類持っている人が多いようです。
●耐荷重
多くの抱っこ紐は、15〜20kgくらいまで耐久可となっていますが、実際には10㎏くらいまでで限界を感じるママがほとんど。赤ちゃんが重くなればなるほど、腰ひもがしっかりしていたり、肩ひもに厚みのあるベビーキャリアが抱っこする人の体への負担は軽いようです。
●いつ使いたいか
抱っこひものみの外出が多いなら、支えの多いベビーキャリア。ベビーカーのお出かけのサブ的存在なら、かさばらないスリングやベビーラップ。家事中に使うならおんぶひもが適しています。また、歩き出した子どもの、たまの抱っこ対策ならヒップシートがおすすめ。
●素材、通気性
赤ちゃんと密着する抱っこひもは、夏に少しでも快適に使えるようにメッシュ素材を選ぶのがおすすめ。汗をかいたりよだれがついたりするので、ガシガシ洗えて乾きやすいところも◎。また、アウトドアブランドなどのナイロン素材のものも軽くて人気です。
●パパも使える
パパには圧倒的にベビーキャリアが人気。メッシュやナイロン素材のスポーティ寄りのものや、ブラックやネイビー、グレーといったカラーならよりパパのファッションになじみやすいです。
<ベビーキャリア>タイプのおすすめ抱っこひも
新生児から使え、涼しく乾きやすいメッシュ製。対面抱き、腰抱き、おんぶができます。腰サポート付きウエストベルトが腰前面に荷重を分散して、長めの使用でも疲れにくく快適。日よけ用のフードが内蔵されています。
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新生児から12カ月まで専用の抱っこひも。腰紐がなく洗練されたデザインなので、ファッションを邪魔せず使えます。また、コンパクトな設計で主張が少ないため、小柄なママでもつけやすいと評判。背中のバッテンデザインが後ろ姿までステキに見せてくれます。
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372gの超軽量でポケッタブルになる抱っこひも。ベビーカーでお出かけの日や、ぐずったときのための携帯用として人気。薄い素材でアウターに響かず、シンプルなデザインも◎。内側はメッシュ素材で蒸れにくく、洗濯機で丸洗いもでき、薄いので乾きやすさも抜群です。
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<スリング>タイプのおすすめ抱っこひも
●スリング
ドルフィンテールと呼ばれる美しいドレープラインが特徴のスリング。キレイめなファッションにもなじむとコンサバ派に支持されています。リングタイプのスリングで、サイズ調整ができ、新生児から2歳くらいまで使用可能。
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<ベビーラップ>タイプのおすすめ抱っこひも
まるでカーディガンのような見た目で、抱っこひも=カジュアルでごついもののイメージを覆したコニー。トップスと色を合わせて服感覚でつけるというオシャレママも!8サイズ展開なので、自分にぴったり合うサイズでキレイにつけることができます。ブラウスやワンピースなど、キレイめな服の時にぜひ使いたい抱っこひも。たった200gで携帯しやすいのも人気の理由です
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<おんぶ紐>タイプのおすすめ抱っこひも
おんぶひも専用のものではなく、おんぶもできるベビーキャリアを使っている人が多数。定番のエルゴやベビービョルンの他に人気のものをご紹介。
ストッケの抱っこひもの特徴は何といっても背中のばってんで、肩・背中・腰と広い面積で支えられるから負担も分散されます。生後すぐから使えて、前向き抱っことおんぶもできる機能が整っている割にはお手頃価格。パパがつけてもサマになるスタイリッシュなデザインも魅力です。
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ベビーカーで有名なグレコの抱っこひもはおんぶも可能。腰と肩でしっかり支えられるのに、重さ395gと超軽量で、たたんでコンパクトになるのが魅力です。全面メッシュ生地なので夏でも涼しく抱っこできます。
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<ヒップシート>タイプのおすすめ抱っこひも
組み合わせ次第でヒップシート単体としても、ベビーキャリアとしても使え、長い期間活躍する抱っこひも。ヒップシートはウエストポーチ付きなので、ハンカチやスマホなど、お出かけに必要な最低限の物を収納できます。
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まとめ
機能性はもちろん、ファッションとの相性も選ぶ基準になる抱っこひも。携帯用に使う目的のスリングやベビーラップは、ママ目線で淡いカラーを選んだり、服に合わせて変えられるように複数色買うという声も聞かれました。また、機能性重視のベビーキャリアやヒップシートは夫婦で使えるハンサムなカラーやデザインのものが支持されているようです。
取材・文/井上さや
※掲載の内容はすべて2020年11月29日時点のものです、※掲載の金額は税抜価格で表記しています。
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よくある質問
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抱っこひもはいつから使えるの?
抱っこひもの種類にもよりますが、早いものだと新生児からOKです。
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抱っこひもはどんな種類があるの?
よく目にするのは肩と腰で支えるベビーキャリア、最近増えているのが新生児から使えるスリングタイプです。
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抱っこひもの抱き方はひとつだけ?
赤ちゃんと対面の縦抱きのほか、横抱きや前向き抱っこ、さらにおんぶひもタイプなどがあり、アイテムによってはいくつかの抱き方に対応しているものもあります。