車イスでもオシャレを!
友人の嬉しいサプライズ
昔から仲の良かった親友たちには、外出が不自由になった3年ぐらい前に話しました。昔、沢尻エリカさんが主演していた『1リットルの涙』というドラマがありましたが、その主人公が脊髄小脳変性症でした。その病気になっちゃったんだよね……と告白すると、はじめは戸惑ったと思いますが、すぐにふざけたり、何でもないことでも大笑いするいつもの明るい私たちに戻りました。そんな自然体な彼女たちがいてくれたことも私が決して卑屈にならずにいられる一つの理由だと思います。今でも、私が出かけやすいように、自然に「由起の家集合でランチ行こう!」と誘い出してくれます。オシャレで素敵な彼女たちと一緒にいると、私もファッションやメークをもう一度頑張ろうという気持ちに。ヒールの靴は履けなくなっちゃったけど、ペタンコのオシャレなサンダルを探すのは得意になったし、シンプルで動きやすい服でいかに素敵に見せるか考えるのも楽しい!
車イス贈呈の発起人になってくれた高校、短大時代の親友たち。
友人のコトバ……
「カッコいい車イス、プレゼントするね」
2018年の暮れ、クリスマスパーティに誘われて参加しました。すると急に友人の一人が私宛ての手紙を読み始めたのです。「大好きな由起ちゃんへ……」から始まるその手紙には、友人たちの心配と心からの応援の気持ちが詰まっていました。そこで明かされたのが、高校・短大時代の友人が発起人となり、私のSNSを辿って、高校・短大以外の友人、知り合いにも声をかけ、賛同してくれた人たち20人くらいで車イスをプレゼントしてくれるということ。目録の代わりに渡されたのが、さまざまな車イスのパンフレット。私がそれまで使っていたのは市からお借りしたもので、もちろんとても有難く使わせていただいていましたが、デザインや機能は最低限のもの。それを見ていた友人たちが、私にカッコいい車イスをプレゼントしたいと思ってくれたようです。「これに乗ってこれからも一緒にいろんなところに出かけよう!」と。みんなの気持ちが嬉しく、カタログをじっくり見て検討させてもらった結果、ヤマハの車イスを相棒に迎えることにしました。今は届くのを楽しみに待っているところです。
友人たちが集めてくれたパンフレットで悩んだ末、これに決めました!