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社長兼カバーモデル申真衣さん「私が不妊治療で重視したこと」【お金連載⑭】

待ち時間、治療方針…いい病院の基準は人それぞれ違う

 

不妊治療の経験を話すと「どこの病院にかかったらいいですか?」と聞かれることがよくあります。でも自分が何を大事にしているかで、いい病院の基準は変わると思います。お金に関しても、どんな治療を望むか、合っているかは人それぞれ違います。それに、私が治療したのは保険適用になる前。今とは大きく流れが異なると思います。さらにあくまで私個人の体験だと思って受け止めてくれるとうれしいです。

保険適用前の治療時は採卵に大きなお金がかかりました。だから採卵の回数を減らすのが、節約ということになります。排卵誘発剤を使わないような低刺激の治療法もありますが、卵子の数が取れないと結局時間もお金もかかると分かっていたので選択しませんでした。また自然妊娠と顕微授精のリスクの違いなどもはっきりとデータで出ているので、それも参考にしました。こうしたデータは病院で聞くこともできますし、自分で調べることも可能です。

「ステップを踏んで進みたい」「自然周期から挑戦したい」という人は、そうした気持ちを大事にしたほうがいいと思います。私の場合は、ひんぱんに病院に通うことを考えて「話していてもイヤな気持ちにならない先生」を選ぶことを重視しました。初診までの時間や、診察の待ち時間などの条件を見比べてもいいと思います。また、保険適用になったことで治療のハードルが下がった人も多いかもしれません。でも、それゆえにスピード感のある治療が難しく、結局自由診療を選んだという話も聞きます。夫婦の方針や先生のアドバイス、金銭的な問題なども考慮したいところです。

気をつけたいのは、人の話を参考にしすぎないこと。誰かがその病院ですぐに結果が出たからといっても、それはあくまでその人の結果。一つのサンプルを鵜呑みにして転院を繰り返し、時間ばかり取られてしまっている人も少なくはない気がします。とはいえ人に話すとラクになれるので、積極的に打ち明けるのは一つの手。不妊治療をしている、もしくは考えていると話すと「実は私も……」と教えてくれる人も結構いるんですよ。

 

治療開始は「パートナーと気持ちをそろえてから」

 

撮影/西崎博哉〈MOUSTACHE〉

不妊治療中は体調面ではもちろん、精神的にもつらいことがたくさんありました。期待して裏切られるということも何度も繰り返しました。そんなときに意識していたのは、子どもがほしいと思いすぎないことでした。これは第一子妊娠前から意識していたこと。子どもがいたらうれしいけれど、いないから今が不幸というわけではないんですよね。子どもがいなくても夫婦の時間を大切にしたらいいし、人の子どもをかわいがってもいいと思うんです。

 

自分だけがほしいと思って治療をスタートするのも止めたほうがいいと思います。パートナーが乗り気ではないのにスタートすると精神的にもきついうえ、不妊の原因が相手にあった場合は費用面、期間面でも遠回りしてしまう可能性があります。

 

今はまだ子どもを考えていないとか、積極的な治療は始めなくてもいいと思っている人でも、婦人科にかかって検査しておくといいと思います。特に生理が来ない、不順の人などは理由を確かめておくだけで、のちのち役に立つかもしれません。

取材・文/樋口可奈子

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